カテゴリー「GRA 活動テーマ・目標」の記事

GRAが活動のテーマや目標にしている事に関する報告です

2025年1月 1日 (水)

2025年も前進します / We will move forward in 2025


2025年になりました。
みなさんは どんな正月をお過ごしでしょうか。
どうぞ、今年も良い日々をお過ごし下さい。
 .
NPO法人 も、昨年以上に、着実に一歩を進めていきますので、ご期待とご支援を戴けると幸いです。





I hope you all have a good day in the new year.
 .
The NPO GRA will also take a steady step forward even more than last year, so we would be grateful for your expectations and support.







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2024年9月13日 (金)

ライダー殺しのドライバー / Rider-Killed Driver

sources : NHK 

2022年6月、オートバイに乗っている大学生に言いがかりをつけ、その後、友人と 2台のオートバイで信号待ちしていた際、時速 100㎞ 近い速度で、車のブレーキを掛けずに 2人をはねて、1人を殺害して、そのまま現場から逃走している 八田與一(はったよいち)容疑者、全国の警察を挙げて捜査をする「重要指名手配」扱いの延長が発表されています。

In June 2022, the suspect, Yoichi Hatta, made a false accusation against a university student riding a motorcycle, and then, while waiting at a traffic light with his friends on two motorcycles, hit two people without braking at nearly 100 km/h, killing one of them, and fled the scene. The police in Japan have announced the extension of the “Most Wanted” status.

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240913/k10014580581000.html



オートバイ(ライダー)への車(ドライバー)による暴力的・殺人的な行為は決して珍しくはありません。 大きな話題になった例は、2018年7月、大阪府で通勤中の大型バイクに乗る男性を執拗にあおり運転を行ない、転倒に追い込み、その男性は亡くなったものの、その始終を記録したドライブレコーダーに「はい、終わり」とつぶやいた 中村精寛被告(42)は 「殺人罪」が確定・16年の懲役。 また、2023年8月、沖縄・那覇市では、二人が乗ったオートバイに車を衝突させ、その上、轢こうとしたとして検挙された 新垣広明容疑者(58)など、事故や事件になっていなくても 全国各地で起きている事で、最も懸念するのは、車は逃走して、オートバイの単独死亡事故=無謀運転として処理されている可能栄の事故もある事です。

映画「イージーライダース」でも描写されている様に、日本以外の国でも、社会から疎まれ、殺されても仕方ない対象としてオートバイ(ライダー)が捉えられている風潮は間違いなくあり、それへの対策がライダーには常に求められています。

同様に、GRAでもその事への啓発を続けていきます。





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2024年2月 7日 (水)

【 行動の原則 】を紹介します / Introducing the "Principles of Action”

   
GRAについて、「オートバイが好きな人達が主役の団体」と理解されている事がありますが、それは誤解です。GRAは、「人を愛し、他者を敬(うやま)い、自発的に無償の支援を行なう人達」によって支えられており、そんな人達が主役の団体です。そんなGRAへの誤解を解き、人を愛し敬い、無償の支援を厭わない人達へのメッセージを込めて【 行動の原則 】を公開していますので、どうぞ、ご覧下さい。
GRAは、これからも、そんな人達との出逢いを求め、舵を切り、歩み続けます。

https://gra-npo.org/policy/policy_data/2024_plan_draft.html#2

GRA is sometimes understood as "an organization led by people who love motorcycles," but this is a misunderstanding. GRA is supported by "people who love people, respect others, and voluntarily give free support" and is an organization led by such people.
Please take a look at our Principles of Action, which we have published to clear up misconceptions about GRA and to send a message to those who love, respect, and are willing to provide free support.
GRA will continue to seek encounters with such people, steer the course, and keep moving forward.

https://gra-npo.org/policy/policy_data/2024_plan_draft.html#2



私達は、発足以来、最小限と言える事務局スタッフと資金で活動を行なっていますが、それにも関わらず、北海道から沖縄までの全国各地で、参加人数が100名を超えるイベントなどを年間40回以上開催したり、3000ページを超える公式Webサイトを展開する活動などを30年以上続けています。これも、2万人を超えるイベント参加延べ人数と較べると僅かですが、無償で様々な役割を自ら積極的に担ってくれた多くの人達の支援のお蔭です。ですから、この行動原理は続けていき、更に拡げていきたいと考えています。
  
We have been operating with minimal office staff and funding since our inception, but despite this, we have continued our unparalleled activities for more than 30 years, holding more than 40 events per year in various locations in Japan and conducting setting up workshops. This is thanks to the support of many people who have proactively taken on various roles on their own without compensation. We would like to continue and further expand this principle of action.
  
     *************


どんな活動でも、その規模を大きくするには必要に応じて“人”が必要になります。また、資金も相応に必要になります。しかし、GRAは、設立当初から必要最小限の事務局スタッフと資金で、数多くのイベントを全国各地で大規模に行ない、今ではWebサイト等を通じた発信活動を行なえているのは、必要になる業務を自ら積極的に担当を申し出てくれた“人”達のお蔭に他なりません。

例えば、イベントを開催する際に最も欠かせないのは会場の確保ですが、とても幸いな事に、設立当初から様々な方々が自ら会場側と交渉をまとめてくれて、「ここ使えそうですが、どうですか?」と支援をしてくれたお蔭で、関西地区だけでなく、北海道から沖縄までの全国各地での開催を企画する大きな力になりました。また、年間40回以上のイベント開催を行ないつつ、同時に、協賛会社や報道機関への発信や多くの人々へのDM発信活動も積極的に行なっていた時期には、平日の夜、連日の様に、煩雑な書類や発信作業の為に数多くの方々が無償で支援してくれお蔭で、無事に充実したイベント開催活動を行なえました。更には、イベントで測定したタイムを集計してリザルトとして当日配布する為、独自のパソコン用集計ソフトを作成して、当日はパソコン持参で参加してくれた方のお蔭で、2回の測定タイムだけでなく、中間タイムや最高速度、クラス内順位、獲得ポイントまで一括で集計できるソフトまで、他のエンジニアの方も加わって発展してもらえました。そして、公式Webサイトの作成を自ら申し出てくれたのも、それを継続して展開させてくれた方々も、会計処理を自ら担当してくれた方々、それに、公式Webサイトで過去の記録を充実させた時期には、リザルトやコース図、参加者一覧表、そして動画などのデータをデジタルデータにする処理にも多くの方々が自ら積極的に支援をしてくれたので、1991年からの記録をきちんと保管して閲覧も可能な状態になっている等、列挙しきれない程に数多くの方々の支援のお蔭で現在の活動に繋がっています。
   
思った事を「意見」として言うだけの人は多くいます。が、GRAでは、思った事を実際に「行動」に移して実現させて、大切で必要な支援をして下さった方々に恵まれてきました。だから、過去に支援をして下さった方々の為にも、方針を変えず、支援の遺産を引き継ぎつつ、これからも、自ら支援をして下さる方々と活動を続けていきたいと強く願っています。




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2023年4月 9日 (日)

移転計画進行中です / Relocation plan in progress

  
住居を移転して、NPO法人活動とオートバイライフを更に前進させる計画を進めています。
   
1995年1月、当時の住居兼ガレージ(資機材の保管用)が震災で全壊した為、全国を転戦するシリーズ戦の開催が決定していた事もあり、同じ神戸市内で住居とガレージを別々に確保して現在まで至っています。ただ、活動形態も変わり、主にインターネットを通じて発信・啓発活動がメインになっている事から、『いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフ環境の創造』の目標の達成には、もっと適した住居・活動環境があると考えているからです。
   
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2023年3月、コロナ禍がようやく落ち着いてから物件巡りを始めて、30件以上の物件の周囲環境の確認、20件以上の物件内部の環境を行なってきました。自然環境に恵まれた地区へ、住居とガレージ(資機材保管用)を一緒にした移転が実現すれば、イベント開催活動は少なくなる可能性はありますが、それを補って余る程に発信・啓発活動になると信じていますので、どうぞご期待下さい。
   
We are planning to move our residence and further advance our NPO activities and motorcycle lifestyle.

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If we can relocate to an area blessed with a natural environment and combine our residence with a garage, we may be able to hold fewer events, but we believe we will be able to more than compensate for this in our outreach and educational activities.
Please look forward to it.

 



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2023年2月 5日 (日)

2022年活動報告と今後の活動について 「 from 2022 to 2023 」

  
2022年の活動の評価と今年度の活動方針について、「年間活動履歴」や「会計報告」、「寄付金明細」と一緒に、わかりやすくまとめていますので、是非、ご覧ください。

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https://gra-npo.org/policy/policy_data/form%202022%20to%202023.html




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2023年1月 1日 (日)

新年 明けまして おめでとうございます


昨年は、感染症が未だ収まる様子が無いうえに、戦禍によって世界中の人々が影響を受けていますが、今年こそ良い一年を一緒に迎えたいと願っています。
また、GRAとしても、社会貢献活動を使命とするNPO法人として、より多くの人に貢献していきたいと考えていますので、どうぞご期待ください。

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2022年3月15日 (火)

「 対等な支援 」と NPO・GRA


■ 「してあげる」の言葉

 

教育系TV番組を観ていた時、「してあげる」という言葉への違和感を改めて強く感じさせられたのです。それは、参加している高校生達に対して、「白杖(はくじょう)を持った視覚障害の人が、横断歩道で立ち止まっていたらどうしますか?」と質問した後、答えた高校生と司会者の双方が「してあげる」の言葉を当たり前の様に使っていたからです。

人は誰でも、出来る事と出来ない事があり、一人だけでは出来ない事も多くあるのが当たり前です。だから、他の人が出来ない事があったり困っている事があれば、それを支援するのが当然の事で、全員が平等で対等であるからこそ社会が成り立っているのです。だから、他の人を支援する場合は、支援を「する」や「しない」、「できない」の言葉はあっても、対等な人間関係を壊す力のある「してあげる」の言葉は使うべきではないのです。
   
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■ “対等” が社会の基本
  
仮に、支援を行なった時に「してあげた」という言葉を、例え口に出さなかったとしても、頭の中で使ってしまうと、相手に対して優越的な立場に立った意識と行動に繋がります。そして、行なった支援を常に良い行動として肯定してしまう事にも繋がります。
本来、支援の評価は支援を行なう側が行なうものではありませんし、自己満足の為でも道徳的教えの実践の場に留まっていても良くありません。支援に対する評価は、支援を受けた人が評価すべきものです。その評価を確認する事もなく、ただ「してあげた」という意識に留まれば、相手側の人は迷惑であったり、優越的意識に対して劣位的意識を持たされる危険性があるのです。人は全て対等ですから、自身の意識だけを先行させてはいけないのです。
   
ただ、大変に残念な事ですが、“対等” な意識の欠如は社会に浸透していて、それが様々な場面で “優位的対応” と “劣位的従属” を生み出し、個人の人格や尊厳、生命を脅かしているのです。
その一例が、正式判決前の容疑者への対応であったり、生活保護申請の窓口での対応、それに信号機の無い横断歩道などで、個人の権利を守っている法律が無視されている事などです。
   
一方、時には支援を受ける側にも問題がある場合があります。それは、支援を受けるのは当然の権利だと誤解してしまう事です。行政や一定の収益が得られる団体が行なう支援であれば、支援を受ける権利を主張したとしても大きな問題にはなりません。しかし、収益を目的としない個人や団体が行なう支援に対しでも、支援を受けるのは当然の権利と考えるのは完全に誤りですが、そういう意識を持つ人は決して少なくないのも現実です。 これも、人はお互いに対等だという理解が欠けているのが原因です。
    
そんな対等意識が欠如した場面は社会の中で多くあります。一例を挙げれば、生活に困窮した人に対して支援を行なう仕事をしている役所があります。生活保護の申請窓口では、役所側の担当者は「してあげる」的な意識で対応を行ない、支援を受ける側は「してもらう」的な意識で申請を行なう為、対等な位置関係は崩れ、公務員は本来の責任を忘れた対応や態度に陥り易いのです。例え、どんな人であっても対等であるという意識が共有すれば、この社会はもっと良くなるでしょう。

 

 

■ NPO法人と GRA

ここで、私が主宰する NPO法人GRAも、そんな社会の悪癖の影響に直面してきた事を紹介します。 GRAは、オートバイに乗るライダーを対象に、長年の活動で蓄積した知識や楽しさを広く社会へ伝える活動を、30年以上前から行なっています。そして、現在は、社会的な貢献活動が認められて NPO法人として認定され、収益を目的としない活動であるだけでなく、運営を担っている全員が無報酬で活動をしています。ただし、オートバイを所有している人が対象ですから、当然、生活が困窮している人を対象にした活動ではありませんが、オートバイを操作する技術を高める事だけでなく、オートバイやライダーを取り巻く社会環境を良くする事を最終的な目標にしていて、ライダーと社会への「支援」を行なっている組織です。
   
ところが、そんな収益を目的としない NPO活動であるにも関わらず、開催したイベントに参加する人の中には、GRAの目標や活動内容の案内は読まず、“お客様” 意識を持ったまま参加する人が少なくないのです。 更に、活動の主旨や目的を重ねて説明しても、自身の楽しみの追及だけに興味を持ち、企画運営側の意図を見て見ないふりをする人も少なくないのです。
    
収益目的で活動を行なっている団体やイベントであれば、参加者が “お客様” 意識に陥ってしまっても当然かも知れません。 しかし、社会には収益目的では運営されていない団体が数多くあるのが常識です。お金を払って参加すれば客様であり、講習を受ける場合であれば、教えてもらうのが当然の権利だという意識は常に正しいとは限りません。 人が “対等” に支え合うのが社会の原則を理解するならば、参加費というお金が介在しただけで、一方的に相手の考えを無視して優位的に振る舞う事は完全に誤りだと言えます。
   
この様に、参加した人に「人は対等」という意識が欠けたままでは、「支援」活動を壊す原因に繋がるだけでなく、講習・支援の成果で仮にオートバイの運転が上達したとしても、社会の中で誇れるライダーとは言えず、ライダーを含めた社会環境を良くする人にはならないと私達は信じているので、長年に亘り試行錯誤を繰り返して、現在の様に『心』『技』『体』『バイク』の4つの要素全てをバランス良く整える大切さを強くアピールする活動をしています。
   
そして、GRAやNPO法人に限らず、人は誰もが対等に社会を「支援」する役割を担っている事を自覚し、一人ひとりが自ら NPO的活動を行なえば、社会は更に良くなると信じています。

 



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2022年2月12日 (土)

2021年を考察し、2022年の活動へ


2021年度の活動を振り返り、さらに視野を大きく広げて
活動する方向へ改めて、2022年度の活動方針を決めました。

関心のある方は、是非、ご覧ください。


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https://gra-npo.org/policy/policy_data/form%202021%20to%202022.html




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2021年11月17日 (水)

代表・小林の信念 「 梨と、GRAと、人生と 」

   
自身の利益や評価の為ではなく、周囲の人々や社会の為に、無償で共有する行為は社会を支える礎です。そして、私はそれを信念に歩み続けます。


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https://gra-npo.org/policy/yokai_column/column/2021/pear,GRA,life/pear,GRA,life.html
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2021年10月23日 (土)

GRA が 初めてイベント開催した、カワサキ本社工場内のコースが改修されていました

   
先日、明石市へ所用で出向いた時、川崎重工業 本社工場 へ立ち寄ったところ、本社工場内にあった運転教習コースが改修されているのを確認しました。この教習コースは、以前、カワサキが1990年まで開催していたジムカーナ全国大会を開催していただけでなく、GRA が 1991年1月、初めて「レッスン」を開催する為にお借りした施設で、とても思い出が詰まったコースでした。
  

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新しい施設は、この一年の間に改修された様ですが、施設の位置や大きさにほぼ変わりは無いものの、以前の様な “浮きコース” ではなく、全面フラットなアスファルト路面にペイントで規定コースを描かれた、最近の二輪用教習コースでよく見かける様式に変わっていました。
  
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走行路面が地面より 10㎝ 程高く作られた 通称 “浮きコース” は、1950年代以降、モータリゼーションの到来に合わせて、全国各地で開設された自動車教習所で広く採用された様式で、脱輪しないで正確な運転技術を身に付けるのに適したものです。
当然、GRA を発足させた頃、イベント開催用にお借りしていたコースの全ては同じ様式で、四輪とは異なり脱輪時の恐怖感は大きく、それは更に正確な運転操作技術を求められたものです。

    

しかし、“浮きコース” は 建設費用が高く、更にコース路面の縁の補修が必要な様式です。その上、1950年代は主流だったコンクリート舗装よりもアスファルト舗装の場合は更に費用が嵩む様式だった様です。
その為、1980年代以降、免許取得課程に規定コースが求められる教習所を除いて、運転指導センターなどのコースの殆どは 全面アスファルト舗装+ペイントコース の組み合わせになっています。
また今後は、恐らく、二輪用の運転免許教習所であっても、坂道などの教習課程コース規定は残るでしょうが、全面アスファルト舗装+ペイントコースへと変わっていくでしょう。

    

確かに、“余分” な 転倒による事故を避けたいコース運営者側としては、建設と補修の費用面からも、当然の選択だと思いますが、コース縁の縁石の角を狙っていた当時を思い返せば少し寂しい気もします。
ただ、一般路上の多くは ペイントコース だと言えますし、逆にオートバイの基本的な特性 “サークル理論” を学ぶには 適した様式です。
従って、全国各地で “サークル理論” を学ぶ機会が増えていると言えるので、単にコースを走行して習熟(慣れ)する練習とは別に、“サークル理論” でオートバイの本質的な特性を知り、適切で基本的な運転技術を学ぶ人が増える事も期待できます。
  
GRAでは、その為にも、“サークル理論” の浸透を図る啓発活動を続けていきます。

 

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