カテゴリー「GRA」の記事

GRAの活動全般にわたる話題を公表します

2022年6月14日 (火)

成長し続けた “救急セット”


『 一箱の “救急セット” 』 A box of First Aid Kit

GRA の備品の中で、GRAの精神(こころ)をよく表していて、僕が最も誇りを持っている物の一つが、この “救急セット” です。見た目は決して美しくはないコンテナケースと一本のゴムロープがセットになっている姿こそ、この “救急セット” が辿ってきた 10年以上の歴史を表しているのです。

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その理由は、GRAの備品の一つでありながら、一度もGRAの事務所に置かれた事は無く、管理担当者も決めず、特定できない多くの人々によって受け継がれ、その間に内容物が増えて、成長し続けたからです。

 

 

『 全員スタッフ、全員参加制 』 All Staff All Participation System

GRA の運営方式の中で、他の同様な運営団体の運営方式と大きく異なる点は “全員スタッフ、全員参加” 方式を採用していた点です。 これは、名称の如く、イベントに参加した全員が何かのスタッフ職に就き、同時に参加した全員がタイムトライアルを含むイベントに参加する事を決めたものです。
従って、一般的なイベントでよく見かける「専任スタッフ」は一切置かず、当然、イベント開催活動全体を運営している “事務局スタッフ” さえイベント開催会場には一切現れない事も当然だったのです。 それほど、「イベント運営は、イベントに参加した者が全員で責任をもつもの」という意識を徹底させたのです。
    
しかし、この “全員スタッフ、全員参加制” には克服すべき弱点がありました。それは、イベントで使用する「パイロン」やタイム測定用の「光電管セット」、そして「受付セット」や「救急セット」など、GRA専用の備品の管理方法です。そして、管理方法の中で、特に問題になったのは “誰が持ち帰り、誰が次のイベントに搬入するのか” という事でした。つまり、専任の管理スタッフはいないので有志が持ち帰るしかなく、参加者の中から有志を募り、持ち帰って個人宅で保管するのを原則にしていたのです。
それは、月に 1回程度のイベント開催であっても面倒なコトですが、GRA は年間で40回を超えるイベントを開催していたので、普通に考えれば、とても大変に面倒なコトであった事は間違いありません。
でも、どの器材もきちんとリレーが続き、特に、“救急セット” は “誰かが持ち帰り、次のイベントに搬入して、次の誰かが持ち帰る” という受け継ぎの中で、小さかったモノが大きく成長していった結果のコンテナケースであり、オートバイで運ぶ為のゴムロープ 1本なのです。

 

 

『 成長する “救急セット” 』 Growing First Aid Kit

実は、“救急セット” の誕生については、事務局を運営する僕は殆ど覚えがありません。恐らく、1991年か1992年頃、有志の人が自発的に救急セットを作ってくれたのだと思います。
最初は、画像の左手前に写っている、赤い樹脂製ボックスで始まっていた記憶がありますが、それが次第に増え、スプレー剤や三角巾などが加わり、より大型のケースが必要になり、その時の有志が新しいコンテナケースを誂えてくれたのだと思います。
勿論、購入に必要な費用は GRAで負担しており、イベント当日の当日の会計担当(全員スタッフ制による)が領収書と引き換えに代金を支払う仕組みにはなっていました。が、その対価以上の労力や献身的行為があった事は、ケースの中味を見ただけで一目瞭然です。

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「パイロン」や「光電管セット」、「受付セット」の様に、イベント開催毎に必ず使用するわけでもなく、「パイロン」や「光電管セット」の様に全員が共有できる “有り難さ” も無く、どちらかと言えば日陰モノ的存在の “救急セット” を受け継ぎ、守り育ててくれた多くの人々の存在に感謝しています。



 

『 自身の為に、他の人々を支援する人 』
A Person who Support the people around him for himself

 

僕は、オートバイを上手に乗れるだけではその人を尊敬しません。 一番速く、圧倒的に速くはしれる人だとしても尊敬はしません。まして、イベントに熱心に参加して、熱心に練習に励んだとしても、それは参加した人全員同じで、どんなに目だったとしても尊敬はしません。尊敬する人は、“ 自分自身の為に、周囲の人々を支援する人 ” であり、自分自身の為に自分自身だけを応援する事は、多くの人が行なっている事だからです。
    
僕は、GRAを始めてからだけでも 30年以上が過ぎ、とても多くのライダーや人々と出逢い、様々な支援を受けながら活動を続けてきました。GRAの活動を支援をして下さった個人や法人と担当者の方々など、名前や顔を覚えている方々は多いのですが、それ以外にも、氏名や顔も知らずに GRA活動を支援して下さった方々も数多くいらっしゃる事は充分に認識しています。

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特に、この “救急セット” が イベント開催毎に有志によって受け継がれ、誰か有志の支援で内容物が充実し、誰かのお蔭で 開催会場近くの救急医療機関の連絡先や道案内パンフが増えていき、それをまた、誰かが持ち帰るという “自身の為に 他の人を支援する” の心が受け継がれた事に感謝し、そんな有志の方々を尊敬し、出逢えた事に誇りを感じています。

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GRAの現在の活動では、この “救急セット” が稼働する機会が殆どなく、いづれ廃棄する事も検討しています。が、こんな “救急セット” があった事を、そんな有志の人々の受け継ぎがあった事を、関心ある多くの人に知って欲しくて記事にしました。
そして、こんな “誇れる人々” の為にも GRA の活動を続けていく考えです。当時とは 活動内容も変わり、有志の人の年齢も増しているでしょうが、何かの機会に 現在の GRAの活動を閲覧して貰えた時、参加して支援した事を誇りに想ってもらえる様にしたいし、それが使命の一つだと考えています。

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2022年4月 8日 (金)

前後の車高バランスの大切さ、知っていますか?

   
オートバイには、みなさんもご存知の通り、前後 2本のタイヤで走ります。
四輪車の半分の数のタイヤで、しかも四輪車よりもずっと細いタイヤと小さな接地面積で、四輪車と同じ様に、高速道路も走ってカーブも曲がる訳ですから、オートバイにとって、タイヤの大切さは四輪車以上なのです。
    
そんなタイヤの能力を適切に保って活かすには、タイヤの空気圧や摩耗レベルの管理は常識ですが、「前後の車高バランスの調整」も大切な事は意外と知られていません。この「前後の車高バランスの調整」とは、カーブを曲がる時などに、前後のタイヤの “ 息 ” を合わせて “ 旋回力 ” を発揮できる様にする事で、この調整が崩れていると タイヤの能力が充分に発揮できないのです。

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基本的には、タイヤの空気調整、リアのプリロード調整とリアの車高調整を行なった後に、フロントの車高を変更・調整する事でバランスをとるのが「前後の車高バランス調整」です。

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先日開催した『オートバイとライダーのための “クリニック”』で、受診した人の状況に合せて、「前後の車高バランスの調整」を行ないましたので、その様子も画像で紹介します。
  
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2022年4月 5日 (火)

20220327・クリニック、中速域・チェック用コースです

  
3月27日開催、『オートバイとライダーのための “クリニック” 』で利用したチェック用コースを掲載しましたので紹介します。
     
今回の “ クリニック ” には、フロントサスペンションのスプリングを 約 2割ほどスプリングレートが低い仕様に変更して、その変化の確認と「前後の車高バランス調整」を受けたい方が受診されました。車両は GSX-R1000で、純正仕様のスプリングレートは 1.0 kgf/mm との事(一般車両の中では最もハードな部類)で、その操縦性や安定性に不満があり、よりレートが低いスプリングに交換しても納得できなかったとの事。そこで、今回(恐らく 3~4回目のスプリング交換)は、レートが 0.85 Kgf/mm のスプリングから 0.70 Kgf/mm へと交換されたとの事でしたので、当然、確認と調整作業が必要です。

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確認と調整作業について説明すると、おおまかに言って 3段階あります。 最初は、10 ㎞/h 程度の低速走行で、“前後の車高バランス” が崩れていないかを確認します。 正しくバランスするポイントから少しでもずれていると、車両の動きが変わるので簡単に確認ができます。(安全が確保された路面が完全に平坦で良質である必要はありますが) そして、調整作業は フロントフォークの固定位置を上下方向に ミリ単位で変更して、前後の車高がバランスする “バランス(調和)点” を探し出して、基本的には “バランス点” に固定します。
    
残る 二つの段階は、速度域や荷重域で言えば「中速または中荷重域」と「高速または高荷重域」での フロントの車高の確認と調整が必要です。その理由は、オートバイの楽しさ・操縦性や安全性は、フロントサスペンションがストローク(伸び縮み)する範囲に大きく左右されるからです。 特に、フロントサスペンションの分解整備を行なった後では、内部のオイル量を分解以前と全く同じにする事は出来ないので、必ず特性は変化しますので調整が必要です。まして、スプリングレートを変更した後であれば、低速度・低荷重域以上の領域では、ストローク位置が大きく変わるので、必ず調整を行なう必要があります。この作業を怠ると、特に高速・高荷重域で不必要なストロークを許す事になり、最悪の場合は重篤な結果に繋がるからです。
    
そこで、今回のクリニックでは、低速・低荷重域で前後の車高バランスの調整を行なった後、先ず、中速・中荷重域でのフロントサスペンションの基本的なマナーの確認をしてもらう事にして、その為の「チェック用コース」です。

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フロントサスペンションの調整(セッティング)を緻密に行なった経験が豊富な方であれば別ですが、安全性確保の為に、「残ストローク量」(フルボトムストロークさせた時の車高値)が 何ミリ以上必要なのか、走行確認して導き出す事は簡単ではありません。 車両とライダー、そしてフロントタイヤの銘柄や摩耗度、設定値によっても変化しますが、最も安全性を脅かす走行条件、例えば 高速道路のコーナーや山岳の有料道路の下り坂コーナーの途中で、路面のギャップ・凹に遭遇した場合、フロントサスペンションにはかなりの高荷重が掛かり、フロントサスペンションは一瞬フルボトム状態に近づきます。そんな時、安全性を失わない為にも、“クリニック” での「中速・中荷重」域と「高速・高荷重」域での確認が必要なのです。
    
今回の “クリニック” での現場の状況や、「前後の車高バランス調整」の解説などは、後日、改めて 公式Webサイトで行ないますし、待ちきれない方や質問・要望のある方は、遠慮なくご連絡ください。
  
※ なお、ストローク位置の調整は 油面レベル(空気量)の変更でしか行なえません。 プリロード(イニシャル荷重)やダンパー調整は全く目的が違う為、便法でしか利用するべきではありません。

 

 

【 20220327・クリニック、中速域・チェック用コース 】
https://gra-npo.org/data/course/2022/20220327_c.html



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2022年2月18日 (金)

世界の新型コロナウイルス禍、国別・日別 「新規感染者数」と「人口あたりの新規感染者数」一覧(2022年 2月 16日現在)

COVID-19, New Infections and Number of Infections per 100 Million People by Country and Day worldwide, As of February 16, 2022


『 世界全体での新規感染者数 / Changes in the number of new Infections worldwide 』

昨年12月以降、欧米を中心に感染拡大が発生した新型コロナウイルス禍ですが、主要な欧米諸国での新規関感染者数減少は続き、世界全体での感染者数も減少が続いています。しかし、殆どの国で昨年・2021年までに経験した数値を遥かに超える感染者数を記録して、数多くの方が感染症と闘っている事を忘れてはいけないでしょう。「 喉元過ぎれば熱さ忘れる 」の比喩の如く、多くの国々で感染予防の為の行動規制の緩和策を打ち出していますが、それが却って感染拡大を引き起こしたり、充分に感染者数を減らせない事に繋がる事を危惧します。

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実際、世界で最も厳しい水際対策・入国制限を2年以上に亘り続けてきたニュージーランドでは、2月下旬からの5段階に亘る規制緩和策を打ち出した途端、緩和前だと言うのに急に同国の過去最多の感染者を記録する感染拡大を起こしており、韓国やシンガポールでも同様に一週間前から感染の急拡大で過去最多の感染者数を記録している程です。
様々な規制による国民の不満や経済停滞から抜け出す為、そして政権への国民支持を得る為に、今後共に多くの国で緩和策の実施があると思いますが、それによって死者数が増える事にも国民の目が向く事を願うばかりです。

 

『 新規感染者数一覧 / New Infections by Country and Day 』

英国など主要な欧州諸国での新規感染者数は減少傾向は続いていますが、実際にはドイツは感染が拡大しており、多くの北欧諸国やロシアを始めとする東欧諸国、そして中東(西アジア)の諸国では感染拡大が続いている国も少なくありません。実際、ロシアでは二週間前からの急拡大により過去最多の感染者数を記録しており、国民の意識を自国の軍備に向けさせる政策がどこまで効果を発揮するか不安になる程です。
また、昨年末からの北米2ヶ国での感染拡大の抑制が顕著になってきた事に反して、アジア諸国で感染拡大を起こしている国が少なくない事が “オミクロン株” の亜種の存在を疑わせます。最初に顕著な拡大が始まったのはイスラエルやトルコなど西アジアの諸国で、続いて一週間前から 韓国とシンガポール、そしてニュージーランドで感染急拡大が発生して、どの国々でも過去最多の感染者数を記録しており、英国などの諸国が規制緩和策を打ち出す中、国民の不満を抑える為に各政府共に苦悩が続きそうです。また、憶測ですが、香港で発生している急拡大も同様な理由が潜んでいる可能性もありそうです。
そして南米では、アルゼンチンを始めとしている一部の国では抑制へと進んでいますが、依然として世界的に見れば多くの感染者が発生しており、中米・カリブ海諸国と併せて注視が必要です。

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『 【感染密度】国別・日別一覧 / New Infections per 100 Million People by Country and Day 』

人口1億人あたりの新規感染者数【感染密度】を確認すれば、感染や接触者として隔離される人が人口に占める割合が分かり、隔離によって 保健や医療、教育や消防、警察など公共サービスが受ける影響のレベルが推測できます。また、同様に企業や店舗などの活動も影響を受けるので、隔離政策が続く限り、【感染密度】が高い国ほど社会的な機能が損なわれ、経済的機会の損失と社会的同様の原因に繋がり易くなります。
“オミクロン株” 特有の感染力が高い特性の為か、世界各国の【感染密度】はオミクロン株以前の状況と比較すれば大変に深刻な状況に陥っている事が分かります。一方、重症化傾向が小さい “オミクロン株” の特性やワクチン接種効果、治療薬の普及開始などもあり、重症化して死亡する人が少ない事を指標に、世界各国で行動規制や国境管理規制の緩和を始めています。

しかし、「感染者数あたりの死亡者数」が抑えられているとしても、欧米諸国での「死亡者数」を確認すれば、過去最多の死亡者数を記録するなど、決して感染被害が抑えられている状況に至っていない事は明らかです。
今後は、「新規感染数」に注目した対応を進めるのではなく、重症化や死亡する人の人数や割合を注視する必要があるでしょう。

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※ 各国の感染対策の指標となる、『国別・日別死の死亡者数』と『各国の人口あたりの死亡者数』(死亡密度)は、後日改めて発信します。
※ 情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です

Source:#OCHA  ( https://www.unocha.org/ )
#COVID19
#オミクロン株
#新規感染者数
#newinfections


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2022年2月 9日 (水)

2021年度、『 寄付金 』受領明細を報告します


『 寄付金 受領報告 』


昨年度 2021年に頂戴した『 寄付金 』の明細を一覧で発表します。
 
開催するイベントでの「参加費」の徴集を 2019年度から廃止して、イベント開催だけでなく活動運営全体への賛同と支援の気持ちとしての “寄付金” を頂戴する事にして 3年目となりましたが、新型コロナウイルス感染拡大による影響も大きく、結果として寄付金額は大きく減りました。


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『 今後について 』


確かに、新型コロナウイルス禍は私達の生活や社会全体に大きな影響を与え続けていますが、同時にGRAを含めて、大きな視点に立って新しい生き方を進む価値の大きさに目覚める機会を与えてくれたと思います。GRAにとっては、設立以来、イベント開催とその参加者に的を絞った様な活動が主体でしたが、世界中の人々と同時期に同じ感染症で苦境を味わう体験を通じて、世界的視野と活動分野を考える活動のカタチを教えてくれました。
   
従って、今後は世界中の人々に対してGRAの存在を強くアピールする方向へと進めていく考えです。
過去に行なってきた事や今伝えようとしている事などを、もっと分かりやすく広く発信していきます。それによって、海外からの関心や注目が更に増えるだけでなく、国内でもライダー以外の方々へもより強くアピールできる事に繋がると信じています。
  
そんな活動を続けていく事により、より多くの方々から興味や関心が得られ、自然と新しい活動の場へと歩み出すステップも見えてくるでしょうし、それが一番期待している事です。
そして支援や応援のカタチとしての “寄付金” も、どんな募集や集金形式になるかは別として、少しずつ増えていくとも考えています。
   
どうぞ、小さな小さな活動ですが、志は常に大きく持って歩み続けて行きますので、これからも皆さんからの関心や興味、指摘や意見を期待しています。

                                                         NPO法人 GRA 代表理事 小林 裕之


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2021年12月 1日 (水)

過去の記憶 「トランシーバー と 光電管セット用ケース 」

    
GRAでは、活動形態の見直しに伴って、資機材の整理を進めています。そして、その機材を機会がある度に紹介して、辿ってきた道程を断片的に知って欲しいと考えています。
今回は、前回のゼッケン(ビブス)の紹介に続いて、トランシーバーとケースを紹介します。
  
 
『 トランシーバー 』

広い会場を使ってイベントを開催する際、会場の各部で配置に着いている担当スタッフとの連絡用に使用していた通信機器です。
   
購入は 1993年頃、ソニー製の特定小電力トランシーバーを13台と、イヤホンタイプとヘッドセットタイプのマイク&スピーカーを各10セット、ハンドタイプの通話機を3個を揃えて使っていました。
    
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ただ、全員スタッフ全員参加制と言って、専任の運営スタッフは置かず、参加者が全員でスタッフ職を分担をするという運営システムだったので、スタッフ職の煩雑さを下げる配慮をする内に、トランシーバーの使用率も下がり、やがて使わなくなっていた機器です。それから、電池を抜き取り、ケースに納めて屋内保管をしていたのですが、確認を改めてしてみると、動作しなくなっているものもある状態でした。
    
Webオークションサイトなどを確認すると、ジャンク品でも相応の金額で取引されている様ですが、もし、現状渡しで引き取って下さる方があればご連絡下さい。 希望者が無ければ廃棄処分の予定です。

 

 

『 光電管セット用ケース 』

よくあるコンテナタイプのプラスチックケースですが、廃棄処分の為に内部を確認していて、素敵なレイアウト図が蓋の裏面にある事に気付きました。
     
レイアウト図に書かれているのは、タイム測定用機器を収める配置図で、左に TAGホイヤー製の測定機本体を収め、中央に2セットの光電管ユニットと反射板、そして右側には測定機本体に光電管ユニットから測定信号を送信する為の2組のトランスミッターを収める様に指示してあります。
   
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何故、このレイアウト図を紹介したかと言えば、GRAではイベントで使用する機材は参加した人が持ち帰りや搬入を分担し合っていたのですが、大型の専用ケースに収まっていたタイム測定用セットを、オートバイでも運搬できる様に、誰かが自発的に行なってくれた工夫の跡だからです。
オートバイのリアシートに収まる大きさのケースと衝撃緩衝用のスポンジを購入して、このレイアウト図を書いてくれたお蔭で、誰でも容易に運搬が可能になり、自発的にイベント開催を支援する人々の繋がりによって、年間40回のイベント開催もこなす事が出来ていたのです。
     
数多くのイベントを開催してきた GRAですが、その陰には、目立たないけど自発的で熱い支援の輪を繋げてくれた方々の存在があっての事と、知ってもえると幸いです。


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2021年8月13日 (金)

Q&A 『 ホイールの “引きずり” について 』を掲載しました。

     
「 フロントホイールの “引きずり” を減らしたい 」と、引きずりの解消に苦心されている方からの質問が届きましたので、フロントホイールの回転摺動抵抗を減らす為の整備を解説・回答しました。
   
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Z900 オーナーの方は、「 アクスルシャフトのクランプボルトの本数が影響しているか? 」という質問もありましたが、クランプボルトの本数には基本的に関係は無い事を伝え、ブレーキキャリパーのピストンの清掃&給脂の他に、ホイールベアリングとその環境、ブレーキパッドの整形、そしてフロントフォーク全体の整体が必要と回答しています。
     
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ホイールの “引きずり” と聞けば、多くの人は ブレーキ(パッド)とディスクローターとの接触抵抗を思い浮かべるでしょう。実際、質問を寄せてくれた方も、ブレーキキャリパーピストンやフロントホイールとフロントフォークとの位置関係に注意が向いていました。


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しかし、回答で提案した内容は、ホイールベアリングの最適組み付けと潤滑環境を守る事、ブレーキパッドの整形、そして 1G 状態でのフロントフォーク全体の整体作業です。


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Web1000_pad_shaping_1
Web1000_pad_shaping_2


詳しくは、GRA 公式Webサイト に掲載しています。

https://gra-npo.org/lecture/bike/Q&A/wheel_dragging/dragging_1.html



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2021年7月18日 (日)

『 間違ったリアの車高調整 』調整動画 3

   
オートバイの専門誌やWebサイトでは、「 リアの車高を高く設定して、機敏な運動性能を狙ったセッティングがしてある 」とか、「 リアの車高を低く調整して、足つき性能を向上させている 」などと書かれているのをよく目にする。
しかし、これらの文章を書いた者は、車高調整の本来の目的を全く知らないか、或いはライダーの安全を完全に無視している事を私達は知っておかなければなりません。

つまり、リアの車高を乗車時のスイングアームの垂れ角だと考えれば、オートバイの安定性と適正な運動性能を保障するリアの車高(スイングアームの垂れ角)は、実は、たった一つしかない事が明らかです。
      
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図で示
したのは、リアタイヤが駆動されて回転し、そのアクスルシャフトがスイングアームを前方へと水平方向に押し、その力によって車体が前方へと進む力と スイングアームを車体に固定しているピポット部を上方へと押し上げる力が働く様子を示しています。
    
そして、同時に、車体を前方へと押し進める力(加速度)によって、車体荷重が前方から後方へと移動して スイングアームピポット部を押し下げる力(リアサスペンションを沈めようとする力)が働く様子を図で示しています。
  この時、スイングアームピポット に対して上下方向に働く力に注目すれば、どちらかの力がもう一方の力よりも大きいと、リアサスペンションの作動を妨げる力として働くので、リアタイヤのグリップが適正に保たれなくなりますので、ピポット部に働く上下方向の二つの力が等しくバランスする様にスイングアームの角度・つまりリアの車高を調整する必要があるのです。
    
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特に、バンク中に加速する際、加速する力によってリアサスペンションが適正に作動しない状態になれば、必ずリアタイヤのグリップ力は失われ、最悪の場合には転倒を招く事になりますので、リアの車高調整はバンクさせた状態で加速した時のリアタイヤのグリップ感や挙動を確認して行なう必要があります。
つまり、オートバイのリアタイヤのグリップを常に適正に保ち、どんな場面でも安全を保つ為には、必ずピポット部での力のバランスを取るためのリアの車高調整を行なう必要があります。そして、バランスがとれる調整位置を無視して、高目の調整をしたり、足つき性の為に低く調整する事は安全を無視した間違った行為なのです。





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2021年4月27日 (火)

歴史を変えた日、だったと思うけど ・・

   
時々、過去の大会イベントの映像を観る。
良かった時の走りもあれば、もう一歩の走りもある。
でも、懐かしさは、いつも変わらない。
  
最近は、過去の映像の編集を進めている。
僕個人のもあるけど、GRAの動画も編集している。
でも、編集の目で観ると、僕のは迷ってしまう。
  
1992年 4月19日、新車両で初参加した日。
750㏄ 車に周囲を囲まれた、スタート待ちの姿は、
参加車両の歴史を変えた始まりだけど、小さく見える。
   

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早く、この日の様子も、編集してUPしたいけど、
何故か、懐かしさも、喜びもそんなに感じなかった。
理由が分からず、モヤモヤして、落ち込んだまま寝た。
    
朝になって、その理由が見えてきた。
「いつまで、昔を懐かしんでいるんだ」とか、
「もっと、未来に繋がる事をするべきでは?」と、
自問自答、無限ループに入り込んでたのだろう。
   
確かに、それはそうだけど、いいじゃあないか。
朝から夜まで、PCに向かって仕事をしていると、
心の潤い、無くなってしまうだろ。
 
 

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2021年4月18日 (日)

ゼッケンが捨てられない I can't throw away the bibs

   
  勝手に始めたGRAだけど
  思いもよらぬ多くの寄付と、想いを繋ぐ人々の支えに恵まれ続けた
  そんな鎖の様な奇跡を無駄にしないために
  もっと先へと歩みを進めているつもりだけど
  時々、鎖の一コマを見つめて、立ち止まってしまいます


  


  


『 寄付されたゼッケン 』 Dominated bibs

GRAは、発足させた 1991年以来、開催イベントでは常にゼッケン(ビブ)を使用し続けていました。 と言っても、購入したものではなくて、「 無いと困るでしょう 」と寄付して下さった方(参加者)に恵まれたお蔭だ。
それ以来、イベント開催の度、多い時には 年間 40回近く使い続け、紐がすり切れる頃になると 「古いと困るでしょう」と新しいゼッケンの寄付を下さり、最大 150番までのゼッケンに恵まれてきて、様々な人の手を経て守り継がれてきたのです。

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『 全員スタッフ・全員参加の精神で 』 All-staff and all-participation system

GRA では、“全員スタッフ・全員全員” という制度を導入して、イベント運営の為の専任スタッフは一切設けず、当日の運営の事は当日の参加者全員で分担して(予約段階で事務局側で経験や能力に合わせて事前に指定)イベント運営を行なっていました。
この考え方はイベントで必要な機材の管理でも応用していました。パイロンやパソコン、コーステープやガムテープ、救急セットなど、イベント開催に必要な機材は全て参加した人が持ち帰るシステムにしていて、ゼッケンも当然ですが参加した人の中で自ら担当して下さる人を募っていたのです。
次のイベントに参加する予定の人であれば良いのですが、予定の人と自ら立候補してくれる人が同じなるとは限らないので、ゼッケンもパイロンも 三分割にして持ち帰ってもらい、例え 1/3 の数の器材でも運営できるシステムだったのです。

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『 機材のケアは 』 Care of equipment


ただ、器材のケアとなるとゼッケンは多少手間が必要です。 パイロンであれば、雨のイベントで濡れたままでも、持ち帰ってくれる方(主に トランポ組)にとっては問題は少ないのですが、ゼッケンはそういう訳にはいきません。 そうです、濡れたままでは カビる事になるので、洗濯とアイロンをお願いしていたのです。
発足当初から “全員スタッフ・全員参加” という開催当日の専任スタッフは配置しないシステムで慣れてきた参加者の方々によって、そういう器材の持ち帰りから、持ち帰りの声掛け(機材の事情や持ち帰りシステムの説明) を常に誰かが自発的に行なってくれるという、大変に恵まれた人々によって引き継がれたゼッケンです。

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『 時が移り 』 As time goes by


ただ、活動形態が変わって、ゼッケン(ビブ)は徐々に使わなくなり、倉庫の片隅に眠ったままになり、今年の GRA総会で 使わなくなっている資機材の廃棄が可決されたのです。
そこで、機会を設けて、少しずつ 処分を進めてはいるのですが、今日、久し振りにゼッケンを収めているケースを開いて、思わず、手が止まってしまいました。


 


 


『 A4 二つ折りの紙 』 Letter in a box

実は、今日、廃棄の手配に向けてケースを開けて確認すれば、A4 の二つ折りの紙を見つけ、その紙には次の言葉が書かれていたのです。


 「 ゼッケンの洗い方
 一度に洗濯機に放り込むと絡まって大変な事になります。またアイロンかけるのも、
 番号順に揃えるのも大変です。
 そこで、ゼッケン洗濯の奥義を伝授!
 1) 2つの洗濯ネットを用意し、ネットに半分づついれて洗う
 2) アイロン掛けは少し濡れている時に裏表を合わせ、引っ張りながら一度に掛けて
 しまう方が綺麗に速く仕上がるこれであんたもゼッケン洗いの名人 ! 」



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持ち帰りに立候補して下さった方々が、適宜、必要に応じて洗濯をしてもらっている事は知っていましたが、こんな紙で手配してくれていた事は全く知りませんでした。
そして、誰がこんな風に手をかけてくれたのかも知りません。
 
この紙を見つけた時、思わず胸が詰まってしまって、ダンボール箱に入れる作業さえ出来ませんでした。
つくづく、素敵な人達と、すごい事をやって来た事を実感させられています。


 


Since GRA was founded on my own initiative, I wasn't fully prepared to arrange the equipment needed to run the event. However, thanks to the bibs donated by people who sympathized with what we were doing at GRA, we were able to continue holding the event for decades to come.

In addition, the GRA has introduced a system where everyone is a staff member and everyone is a participant in the event, so that there is no full-time staff member to run the event, but rather everyone who participates in the event cooperates in sharing the staff positions necessary to run the event.

I took it for granted that such equipment and systems existed, but I stopped holding events, so one day when I was disposing of the equipment, I opened the box containing the bibs and entered it. I read the letter I was using, so I stopped the disposal process.

This was because we had also adopted a system in which people who participated in the event cooperated to take home and care for most of the equipment needed to run the event, and someone who brought home a bib had put in a letter with detailed instructions on how to wash and iron it.

I didn't know that such a letter existed, and I didn't know who made it, but I was really moved by the fact that I was working with such wonderful people to run the event.


 









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