2019年12月10日 (火)

GRA『撮影 & 練習イベント』の動画リポートです

   
2019年12月1日(日)に開催した、『撮影 & 練習イベント』での撮影風景を紹介する “ディレクターズカット版” 動画リポートです。
  
きっと、その撮影風景の楽しさと一緒に、一般的に行なわれている ライディング講習会とは違い、より多くの人と地域を対象に活動して事も伝わると思います。
  
ただ、当初は、紹介用動画として、もっと短いダイジェスト版を目指していたのですが、当日の楽しさと撮影内容をしっかりと伝えたくて、少し長くなりました。
また、「動画」と一緒に、「参加者感想文」や「開催リポート」を 以下の 公式Webサイトで掲載していますので、一緒に楽しんでください。

【 GRA公式Webサイト ・ イベント資料 】
http://gra-npo.org/document/record/2019/20191201.html#1



 
 
 
 

 

2019年12月 4日 (水)

イベントリポート「 撮影は、“支援” の心の集まりから 」

    
12月 1日に開催した 『 撮影 & 練習イベント 』の概況と、今後の活動の展開の方向性を期待させる “新企画案” を報告します。

[ 公式Webサイト ]http://gra-npo.org/publicity/report/2019/20191201_rep.html
 
  
 

『 午前中は、来場者無し 』

開催会場は、会場側との来場した人の管理という観点から、『 セミナー 』の様に いつでも来場可 にしておらず、午前と午後に “入場時間帯” を設けていますが ・・・
当日の午前に来場した人は ありませんでした。
  
数日前の冷え込みを考えれば、7時以前に起床して、オートバイで走り出すなんて、考えただけで億劫になるのは当然の事。 実際、11月に開催した際には、高速道路ですれ違う ライダーの人数は 20名を下らなかった程に多かったのですが、今回は 2名だけでしたから。
  
その為、午前中の撮影は不可能になり、予定は少し狂った事は否めませんでした。
しかし、私・小林にとっては、滅多に無い、堂々と練習が出来る貴重なひと時になり、お蔭様で、主にフロントサスペンションに施した変更の感触の良さを、実際の走行後のタイヤの摩耗痕で確認ができ、次の変更の方針が明確になりました。


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『 午後は、楽しい撮影に 』

と言いつつ、撮影コースの準備も済ませ、午後から 2名の来場者が到着した後、早速に簡単な打ち合わせして、撮影を始める事に。打ち合わせと言っても、今回は従来の様に “撮影台本” の強制はせず、来場した人から、「何がしたい?」「どんな映像が必要か?」の提案や意見を聞く事から始めたのです。
    
必要な配役は、「モデル」(ライダー役)、「カメラマン」、「ディレクター」で、使用するカメラは 一眼とHDビデオカメラ、そして装着型小型カメラ の 3台です。
早速に尋ねれば、「モデル・ライダーやります」との発言があり、気弱な私としては、密かに モデルとディレクター役を狙っていた事は口に出せず、カメラマンとディレクター役に就き、もう一人の方には カメラマンに徹してもら事で始まりました。

   
で、撮影の結果は? と問われれば、当初 狙っていた様な映像にはなっていませんが、逆に、狙っていても撮れない様な映像が収録できたのです。
厳密なシナリオ(台本)が無い中だからこそ、人と人が自然な発想で発する言葉や行動が混じり合い、狙っても出せないハーモニーやパステル中間色を味わえ、それは楽しいひと時でした。
   
撮影イベントの度に感じるのですが、このイベントこそ“支援”の心で成り立っている事を。
誰もが、「 走りたい 」とか「 練習したい 」、「 上手になりたい 」という意識は無く、単に 「 一緒に活動を前進させる 」という意識でいるからこそ、生まれたハーモニーであり喜びだと心から確信した日曜日でした。

 

 

『 生まれた、新企画案 』

そんな雰囲気の中で進めていく内に、心の中で、全く無関係と思える分野 に、新しい “企画” の案が生まれてきたので、ここに紹介します。
  
新企画案を名付けるならば、“ 妖怪ガレージ持ち込み企画 ”(仮称)でしょうか。
企画の概要は、自身のオートバイの整備や修理などでやりたい事、困っている事、知りたい事を、“妖怪ガレージ” で解決をサポートするという企画です。
  
画期的な点、狙っている点は、三つあります。
一つは、対象を全国の人、いづれは世界各地の人に拡げて、整備などの相談事を引き受ける事です。

二つ目は、引き受ける事を決めた相談事については、整備や修理などの内容や車種、症状などを、事前にサイト上で公開して、その後で、それに対して行なった実際のアドバイスやサポートも詳しく公開します。

そして、三つ目は、そのサポートやアドバイスを受けた人からは、処置後の報告を必ず受けて、それも サイト上で公開するという事です。
   
妖怪ガレージに持ち込める方は直接にサポートして、持ち込めない方は 妖怪ガレージ内で再現または詳細画像の撮影をしてサポート・アドバイスを行ない、その他の方々にとっては、その相談事の内容から結果までを、興味を持ちながらステージが進むのを自分の事の様に体験できるので、多くの人にメリットがあると考えているのです。
   
興味のある人は、どうぞ、すぐにGRA事務局宛にご連絡ください。
興味はあるけど、もう少し知りたい人は、後日、詳細企画の発表を、ぜひ、お待ちください。
一人だけで悩まず、一緒になって考え、関心のある人達と共有しあって、多くのライダーにとって有益な情報の発信源になってください。
  

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『 ディレクターズカット の案内 』

最後に、「モデル(ライダー)」になり損ねた私としては、小さな “反抗” の証しとして、当日の撮影映像から “ディレクターズカット版” の製作を密かに計画しています。(当日の モデルには内緒で)
   
当然、当日に撮影した映像は、GRA として推奨している ライディングや練習方法の案内等に活用しますが、そんなアカデミック用途のカット以外、この活動や支援してくれる人達の雰囲気を伝える映像もあって当然と考えているからです。
この “ディレクターズカット版” は、きっと アカデミック版よりも楽しめる内容になると確信していますので、どうぞ 出来上がりを楽しみにしていて下さい。

 

                                                                               GRA事務局 小林

 






 

2019年11月28日 (木)

【 何故、NPO? 】 (草稿)


GRAの事を、より理解してもらう為、コラム文章を作成中です。 ここに、その草稿を掲載しますので、校正や意見など、みなさんからの指摘をお待ちしています。


* * * * * * * * * * * *


他のNPO法人の事を紹介する記事を掲載し、色々な NPO法人 の事をアピールすると、時々、受ける質問や言葉があります。

「 オートバイの事をもっと載せた方がいい、NPO の事に興味はあんまり無いので 」

「 NPO 法人だという事は分かった。 でも、それはオートバイという趣味の世界での活動を、少し正当化しようとしているだけでは 」

「 非営利の法人だと言っても、利益を一定以上は出して、収支がきちんとしていないと社会的な信頼は得られないでしょ 」と 。
 
 
 
 
『 なぜ、NPO? 』

指摘の通り、GRAはオートバイを 主題(テーマ)に置いた活動しています。
そして、「 ライダーとオートバイにとって、より良い環境を創り上げる 」という活動の目標は、一般的な意味では、社会貢献とは言えないのかも知れません。

他の NPO法人であれば、人の生活や健康を助け、人の人権や生命を危険から救い、地球環境や生態系を改善するという目標を掲げて活動していますので、較べると NPO らしくないと言われるのも当然の様に見えます。
しかし、私達は、基本的に利益を求めない NPOとしての活動こそが、人として普通の事だと考えています。



『 普通の事 』

「 企業は人なり 」という言葉があります。
私は、この言葉の理解の延長として、一人の人を一個の法人として見ています。

利益(収入)を得る事に生きがいを持つ人は、より多くの収入を得て、社会的に恵まれた生活を送る事を目標にしているでしょう。
が、それとは異なり、利益(収入)を目標としないで、自身が持っている知識や能力を社会のために役立てたいと考えて、行動している人も大勢います。

そして、私も、オートバイを通じて知り、考え、学んだ多くの事の中に、きっと社会の多くの人々の役に立つ事があるだろうと信じていて、人々の役に立ちたいと行動を続けてきました。

そんな私にとっては、NPO 法人として活動する事は普通の事ですし、きっと 他の NPO法人を創立した人々の中でも、「普通の事」をしていると考えている人は多くいると信じています。



『 支援のカタチ 』

NPO法人活動とか、社会貢献活動と言うと、ちょっと敷居が高く、縁遠い存在に感じる人も多くいるでしょう。
実際、人の生活や生命に関わる深刻な課題や、地球環境の改善など壮大な目標を掲げている NPO法人の活動には、「支援はしたいけど ・・」と躊躇する気持ちは理解できます。

ただ、GRA の場合には、少し違う事を伝えます。
もちろん、「寄付」を頂戴する事はありがたいのですが、一番の “支援” は、Webサイト を通じて発信している様々な コラムやメッセージ、動画などを観て、良い内容だと思えたら「いいね」や「リツィート」をして下さる事です。

そんな、簡単な事ですが、私達の活動にとっては大きな励みになっている事を知って欲しいのです。
その上で、「質問」や「指摘」、「意見」を頂戴出来れば、更に大きな刺激と励みになる事は言うまでもありません。

GRAは、そんな考えで NPO法人と活動していますので、どうぞ、これからも “支援” をよろしくお願いします。

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2019年11月25日 (月)

NPO法人の紹介 『 NPO法人 Walk Free Foundation 』


 世の中には、利益の為ではなく、社会の為に尽力している方々や団体があります。
 そんな活動を行なっているNPO法人を、機会がある度に紹介していきます。
 みなさんにとって何等かの参考になる事を願っています。

* * * * * * * * *

『 NPO法人 Walk Free Foundation (WFF)』
 
NPO法人 Walk Free Foundation ( 以後、WFF と記載 ) は、オーストラリアを拠点に、全世界各国での “奴隷” 状況を調査して報告している団体です。
   
彼らの指す “奴隷” とは、19世紀以前、鎖で身体を拘束され、人身売買され、あらゆる労働力を搾取されていた “奴隷” だけを意味していません。
現代社会、世界の各国で、鎖で繋がれていなくとも、金銭的・精神的に身体と人権を拘束し、それを雇用する者の利益の為に労働を供されている人々全てを対象にしています。
  
WFFは、そういった存在の人々の事を “現代奴隷” と呼び、各国政府関係機関への啓発活動を行なうと共に、各国で人権活動を行なっている民間団体に活動用資料として提供を行なっています。
    
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『 世界と日本の “現代奴隷” 』
  
彼ら(WFF)の指摘では、“現代奴隷” が多い国は インドや中国、パキスタンなどで、日本は世界の中で少ない国としてしています。
が、自身と身の周りを見渡せば、長時間労働やサービス残業など、雇用側が雇用関係を楯に労働を搾取する例は多くあります。 確かに、それらを禁止する法整備は進められていますが、順守意識が高いのは行政に近い大企業であって、大多数の国民が就労する中小・零細企業では望むべくもない事も周知の事と言えます。
   
その境遇は、30万人近くに上る 技能実習生 の場合には、更に厳しい事も広く知られています。技能実習制度は、単純労働業種における人手不足解消を目的に導入されたに等しく、搾取と人権侵害が起きる構造になっているとして国際的な批判を浴びています。
また、留学ビザで来日する留学生に於いても同様で、週に28時間までのアルバイトが認められているのを利用して、日本人が敬遠する工場労働、飲食店、宅配便などの仕事で、彼らから合法的に最低賃金で働かせ、外国人留学生は債務と搾取のサイクルの絡め取られているのです。
   
更に、日本国民が知るべきは、世界の “現代奴隷” を生む構造に加担しているという事で、輸入される大手メーカーの製品や部品自体に、“現代奴隷” が潜んでいる事実です。
サプライチェーンという、主に大メーカーが製品を製造する為に、世界的な原材料や労働力の供給ネットワークを活用しているが、そのサプライチェーンに “現代奴隷” が従事させられている事実があります。
   
“現代同零” のリスクが多く含まれている製品は、1. ノートパソコンや携帯電話、 2. 衣料品やアクセサリー、 3. 魚介類、 4.カカオ、 5.材木 で、日本がそれら製品の輸入額は、米国に次いで 世界2位になっている事は知っておく必要があります。
欧州などと較べて、“現代奴隷” を排除する仕組み・フェアトレードを尊重する意識が薄く、それが故に 世界各国で人権を無視され労働搾取し続けられる “現代奴隷” の人々を生み続けているのです。

 

※ 参照資料 Global Slavery Index 2018、「日本についての記述の試訳」 山岡万里子 訳
http://notforsalejapan.org/wp-content/uploads/2018/08/Global-Slavery-Index-2018-%E5%92%8C%E8%A8%B3-1.pdf

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【 NPO法人 Walk Free Foundation 】

□ 法人案内 Webサイトページ ・・https://www.minderoo.com.au/walk-free/

□ 法人案内 Webサイト(和訳) ・・
https://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=en&u=https://www.walkfreefoundation.org/%3Fgclid%3DCj0KEQjwvtS6BRC8pcKn8OXIg_wBEiQAqtpiz0wDst0me7uDXsjzP5sFbePbZi-U3ixqcUL0DSu9NukaAsQT8P8HAQ&prev=search


□ Global Slavery Index ・・ https://www.globalslaveryindex.org/

□ Global Slavery Index(和訳) ・・
https://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=en&u=https://www.globalslaveryindex.org/2018/methodology/prevalence/&prev=search


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【 関連記事 】

〇 SUSTINABLE BRANDS ・・・ https://www.sustainablebrands.jp/news/os/detail/1189402_1531.html

〇 Trends Watcher ・・・ https://www.trendswatcher.net/032018/geoplitics/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AB%E5%AD%98%E5%9C%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E5%A5%B4%E9%9A%B7%E3%81%AE%E5%AE%9F%E6%85%8B/

〇 Sustainable Japan ・・・ https://sustainablejapan.jp/2018/07/25/gsi-2018/33487

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【 NPO法人紹介ページ 一覧 】



 

2019年11月24日 (日)

1994年 3月開催『 ジムカーナレッスン 』動画の紹介です

  
1994年、GRA発足当時から、最も大切に開催していたイベント『 ジムカーナ レッスン 』の動画です。
  
この動画では、レッスンの最後に行なっていた タイムトライアル(タイム測定)、それも 当日にインストラクターを担当していたメンバーの分だけ収録されています。
25年以上前の動画ですが、どうぞ、ご覧下さい。
 

 

  
なお、「 タイムトライアルコース図 」や 「 タイム測定結果 」、「 当日配布書類 」など、詳しい資料は下記サイトに掲載しています。

   
【 イベント記録 】1994年 3月20日開催・ジムカーナレッスン
http://gra-npo.org/document/record/1994/19940320.html




 

2019年11月22日 (金)

11月21日付け、過去一週間のアクセスデータ

     
GRAの公式Webサイト (http://gra-npo)への、最近一週間の海外からのアクセスを紹介します。
   

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アクセス傾向には、日本・海外を問わず、“波” があるのですが、ここ最近は カナダ からまとまってアクセスが入っていて、面白かったので紹介します。
  
公式Webサイトに限らず、運営している ブログサイト等を始めとして全て日本語で作成しているので、検索ワードでサイトがヒットしても、タイトル名は日本語です。
その為、基本的には日本国内からのアクセスがメインになりますが、興味深い事に、時々、海外からのアクセスが固まって入る事もあります。
   
GRAの ブログサイトの一つは、最近、オーストラリアからまとまって来たり、変わった所では Youtube では ロシアの方から定期的に入ってきています。
  
どちらにしても、GRAとしては、日本国内だけに活動を絞る考えはありませんので、海外からのアクセスは大歓迎しています。
ただ、泣き所は、英語表記などが十分になっていない点です。
  
 
どうぞ、GRAの活動はこれからも続けていきますし、コラム文章中に英語表記が入っている事にも、みなさんの理解と協力を期待しています。

 



 

12/1 に向けて、企画・提案を募集しています!

   
来る、12月1日に開催する 『 撮影&練習 イベント 』に向けて、あなたの 企画や提案を募集しています。
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「 こんな映像が観たい 」
「 分かりやすい解説映像が欲しい 」
 
オートバイの事で、ライディング方法や練習方法、整備の方法やその効果など、あなたが見たい映像や画像について、あなたの提案を送って下さい。
撮影&練習 イベント 』では、いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフを過ごすのに役立ちそうな画像や映像を撮影しますが、可能なら、あなたの提案も聞かせて欲しいのです。
 
送付は、この記事へのコメント返信か、下記のサイトを通じて送付ください。


Web300_mail_2b http://gra-npo.org/office/info_mail/mail.html

 
    * * * * * * * * *

  
【 11月21日現在・撮影映像候補 】

〇 「 基本練習・サークル走行 」
〇 「 基本練習・2本オーバル走行 」
〇 「 基本練習・4本四角パイロン走行 」

 

〇 「 フロントフォークの整列 」
  ・・ フロントフォークの整列作業と、その作業の前後(Before & After)のオートバイの動きの比較

 
   * * * * * * * * *
  
イベント当日の参加者( モデル、カメラマン等 )は、当日にならないと分からない為、集まってくれる方々の意見や雰囲気に合わせて、楽しく活気のある映像や画像の撮影を行ないますので、予定はあくまでも予定です。
  
が、あなたの強~い提案、説得力のある要望であれば、実現したいと思うのが人情です。また、当日、イベント会場で直接、意見や要望を伝えてもらうのも大歓迎です。

  
では、みなさんからの「提案」や「要望」をお待ちしています。

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【 撮影 & 練習 イベント 】
http://gra-npo.org/schedule/photo&practice/top.html




 

2019年11月 5日 (火)

クリニック日誌 ・ 11月 3日

     
   2019年11月3日開催の『 ライディング・セッティング  クリニック 』で感じ、考えた
   色々な事を、ここに書き留めます。
  

『 最初は、ぼやきから 』
  
日本は世界を代表するオートバイメーカーが 4社も存在しているが、それ相応に豊かなモータリゼーション、オートバイ環境が整えられているとは言えない。
特に、メーカーの販売至上主義によるイメージ戦略に冒されたメディアや販売店の対応に毒され続け、ライダーのオートバイの移動機械としての本質的な理解が育っていない事は大きな懸念として存在する。

 
 

『 公正な評価機関が必要 』

長年、この現場で、様々な車両を、実際に試乗を交えて診続けているが、“ 危ない車両 ” は数多く存在している。
“ 危ない車両 ” と言っても、単に、整備不良や構造部品が破損したままの車両も存在しているが、一番の問題は新車状態から オートバイとしてのバランスが崩れていたり、部品の組み付け方法が妥当でなかったり、本来あるべき整備がなされていない “車両” が数多く存在し、その殆どが一般公道を走っている事が問題だ。
  
そんな車両のまま、ライディング技術を磨く講習を受けたり、安全運転指導を受けても、決してあるべき技術を磨けず、安全とはならない。
   
本来なら、販売至上主義に冒されていない、メーカーや産業界の圧力が及ばない、個々のオートバイをチェックする公正な機関 があるべきだろう。
戦後、暮らしの手帖社が、家電製品を自費購入して、メーカーを問わず公正に試験し、その結果を雑誌に掲載して、家電製品の品質向上や生活者への啓発に繋げていったのが良き先例の一つだ。
   
いや、家電製品以上に人々の生死に関わるオートバイだからこそ、産業界や政府から独立した、公正な検査機関や組織が必要とされると改めて思わされる。
メーカーの圧力に押され、メーカーの広報データやアピールポイントを鵜呑みのまま、新車の不都合な事実は決して書かないメディアばかりで、メディアに奉られた “ 名車 ” の存在ばかりが目立つ環境では、販売側だけが利益を得て、ライダーは不利益を被っていると言っても過言ではない。
そういう意味で、ライダー(消費者)にとって、公正で有益な情報を提供する組織や仕組みは必要だと思うし、現代のIT環境では不可能ではないと考えている。
 
 
 
『 フロントヘビーだから、重いハンドリング? 』
   
当日の会話の中で、「 この車両はフロントヘビーだから、ハンドリングが重い 」という言葉があった。
これは、物理的な事象と力学的なバランスとをゴチャ混ぜにした、三流評論家がよく書いている解説で見かけるフレーズとそっくりだ。
  
確かに、前輪に掛かっている荷重が大きな車両は存在しているが、問題にすべきは その荷重の大きさではなく、前後の荷重割合になる。 単に、リアの荷重が大きくても、リアサスペンション等の設計次第で 重いハンドリングになるからだ。
 
恐らく、それら評論家や俄か評論家が指摘しているのは、少しバンクさせただけでハンドルが強く切れ込もうとする現象だと思われる。実際、その様なハンドリング・操縦性をみせる車両は存在しているし、体験した事もある。
   
が、それは、前輪に掛かる荷重が最大の要因ではなく、そういう設計やセッティングになっている事の方が一番の要因だ。 つまり、前輪荷重が大きくても、設定次第、セッティング次第で 軽快な操縦性にする事が可能だ。
だから、その車両の前後荷重分布データを示さず、その分布データと同じ他車の実例も示さず、まして 試乗時の前後のタイヤのエア圧さえ開示せず、メーカーパンフレットや外観の印象だけで “原稿料” を得ている人の解説を鵜呑みにしてはいけない。
    
私の印象では、ヨーロッパ向け、超高速でのロングツーリングの用途を第一に考慮された車両は、多少の外乱を受けても、直進安定性を失わないように、前輪が向いている方向へと進ませる設定にしてあり、それが街中交差点などで重いハンドリングとなっている例は少なくないと実感している。
が、これも、当然、設定の結果なので、修正は可能だと考えている。
 
 
 
『 硬い? 柔らかい? 』

オートバイは、どんな場合であっても、ライダーにとって扱いやすい状態に保たれているべきで、それが安全で快適なオートバイライフの実現に繋がる。
そんな状態に保つ為には、適切な整備と適確なセッティングが必要だ。 しかし、その整備とセッティングの理解が不足しているのが大きな問題だ。
   
例えば、サスペンションのセッティングについて、ライダーからの 問題提起 の際には「 硬い 」とか 「 柔らかい 」というインフォメーションしかない。 が、それだけでは セッティングを進められないという事実を理解してもらう事さえ難しいのだ。
何故なら、雑誌やネットなどの記事でさえ、「 硬い時にはこうして ・・・ 」などと、対処は簡単な事の様に書かれていて、それも 名の知れた 二輪専門のライターや評論家が書いている状況だから仕方ないというか、深刻だ。
   
「 硬い 」という症状は、スプリングへの初期荷重(プリロード)の調整で “ 硬く感じる ” 場合や、ダンパーの縮み側設定を ハード側にして “ 硬く感じる ” 場合、サスペンションの組立部のストレスが溜まったままで “ 硬く感じる ” 場合、そして 潤滑の整備がされていなくて “ 硬く感じる ” 場合、更には 構成部品が破損していて “ 硬く感じる ” 場合がある事を無視しては困る。
   
更に言えば、「 硬い 」「 柔らか 」の表現は、本来は スプリングのレート( ばね常数 )の違いによって使い分けるべき言葉だから、説明は簡単ではないし、正しい理解は更に難しい。でも、その理解が正しいセッティングには必要だ。
だから、サスペンションに関するセッティングの理解について、新コラム『 硬い? 柔らかい? 』(仮称)で解説を試みる予定なので、興味のある人は是非、期待していて欲しい。
   

                                                              クリニック担当講師   小林 裕之
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【 当日の 全ての記録は 】
http://gra-npo.org/document/record/2019/20191103.html


   
 

 

2019年10月27日 (日)

『 リア の 車高調整 』 解説動画、アップしました


リアサスペンション の 車高調整の方法を、映像や画像とテキストで解説した動画を作成しましたので、参考にしてください。

市販されている、社外製のリアサスペンションユニットの多くに装着されている “車高調整機構” は、その重要性とは裏腹に、正しい調整方法は殆ど知られていません。

適正な車高から低過ぎると リアタイヤへの荷重が十分にかからず、逆に高過ぎると、アクセルON時に サスペンション の動作を妨げる力が働きます 。

そんな状態では、コーナリング中にリアサスペンションやリアタイヤが正しく機能せず、高い代金を払って、却って危険な状態になったままで、本人は知らないままなのが、多く見られる現状です。


動画を御覧になれば、特に バンク走行での 車高調整を正しく行なうと、調整用ボルトを角度僅か 5度回すだけで、リアタイヤのグリップ感が大きく変わる事も紹介しています。
その調整用ボルトの角度 5度は、サスペンションユニットの長さ、0.02 ㎜ の変更という シビアな世界です。

安全な走行エリアがあれば、低速で安全に確実な車高調整が行なえる方法を紹介しています。是非、多くのライダーにとって、安全で楽しいオートバイライフに役立てて欲しいと願っています。





 

2019年10月20日 (日)

1994年 1月30日開催『 GRA特別練習会 』 動画です

    
『 特別練習会 』は、1993年から始まった企画で、多くの人に人気のあったイベントです。
毎回異なる走行練習用コースを走り込む練習会で、自身のレベルに合ったグループを選んで走り込む事で、ライディング操作を確実に習得できるのが特徴です。
  
しかし、1994年1月、厳寒の時期、前夜からの降雪によって、一般道だけでなく、練習用コースも白く染まった朝を迎えました。そんな天候と低い路面温度の影響もあって、予約者83名の内 参加者68名になり、転倒者も多く発生した日でした。
   

  
改めて動画を確認すると、路面温度の低い時ほど、タイヤへの荷重を確実に掛ける走りの大切さがよく分かります。
 
 
 
 

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GRA代表:小林の紹介

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