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【 回答文 】
こんばんは キヨ さん
先日の 回答文 (その1 の回答)を思い出し、それぞれの作業の具体性に欠ける
説明だった事を思い出したので、改めての説明の為にこのメールを書いています。
充分に理解できる内容の文章でなくて ごめんなさい。
* * *
文字だけでは、全ての作業の説明を きちんと行なう事は困難ですが、特に 質問
のあった リアのイニシャル荷重のセットアップについて、以下の通り 重ねて説明
をします。
概要は、 ( その1 ) の回答で説明したいる通りですが、より詳しく説明すると、リア
のホイールはサスペンションの働きによって、ロード車であれば、上下に100 ~
130 ㎜ 前後 動くようになっています。
これは、路面からの 衝撃をかわすためや、乗り心地を保つために 上下にストロー
クするようにしてあるとも言えますが、別な言い方をすると、リアタイヤを きちんと
路面に 押し当てておくために、この様な仕組み (サスペンション)があるのです。
では、リアタイヤを 正しく路面に押し当てておくためには、リアの サスペンションの
セットアップをどのようにするべきか?と言えば、一般的には イニシャル荷重
( 初期荷重 = 前もって スプリングを縮めておく力の量 )の 調整があります。
その調整の一般的な原則は、リアサスペション の 全ストローク量 の内、ライダー
が乗車した状態で その 全ストローク量の 1/3 だけストローク、あるいは 1/3 に
最も近いストロークを するようにイニシャル荷重の調整を行ないます。
この状態を イメージするには、 スポーツ選手などが サーブ や 打球を待ち受けて
いる時の 膝の角度をイメージすると分かりやすいでしょう。
素早く 次の行動に対応するために、膝は 可動角度の内 約 1/3 程度 曲げたまま
でいるイメージが 最善で、 膝が伸び切ったままでも、1/2 曲げた状態でも、機敏な
対応がやり難いのとよく似ています。
* * *
より 詳しい セットアップ方法は、次の通りです。
サイドスタンドを出した状態で 車体を 左に傾けて、リアサスペンションが伸び切り、
リアタイヤが 路面から離れた状態 ( 0G )にして、 リアタイヤ (ホイール) の中心と
その直上 の リアカウル や リアシートなどの 特定のポイントとの 距離をメジャー
(巻尺)などで 正確に計測します。
次に、オートバイを元に戻して、サイドスタンドをはらい上げ、ライダーが乗車をして
普段の通りの フォームでハンドルに手を伸ばします。( この状態を 1G’と表現して、
ライダー乗車時のことをしめします )
この時、リアタイy(ホイール)の中心と 先ほどの リアカウル か シート の 特定の
ポイントまでの距離を正確に計測します。
先ほど( 0G )計測した時の値と 乗車時( 1G’ )の時の値との 差 を計算して、
その 値が リアタイヤ(ホイール) が 可動ストローク量の 1/3 になるように、
リアサスペンションの イニシャル 調整を行ないます。
※ その車両の リアタイヤの 可動ストローク量は、車両の 詳細なカタログ や
整備マニュアルなどから調べるか、数人がかりでストロークさせて 実車の
可動ストローク量を計測する方法があります。
* * * * * *
もしかすると、この文章でも 充分に理解してもらえないかも知れませんし、(その1
で書いた )項目2. や 3. の理解は もっと難しい面があると思います。
どうぞ、分からない点は 気軽に 質問して下さい。
お待ちしています。
GRA 小林
* * * *
上記の回答に続いて、更に 詳細な説明を追加しています。
こちらをご覧ください。
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先日の 回答文 (その1 の回答)を思い出し、それぞれの作業の具体性に欠ける
説明だった事を思い出したので、改めての説明の為にこのメールを書いています。
充分に理解できる内容の文章でなくて ごめんなさい。
* * *
文字だけでは、全ての作業の説明を きちんと行なう事は困難ですが、特に 質問
のあった リアのイニシャル荷重のセットアップについて、以下の通り 重ねて説明
をします。
概要は、 ( その1 ) の回答で説明したいる通りですが、より詳しく説明すると、リア
のホイールはサスペンションの働きによって、ロード車であれば、上下に100 ~
130 ㎜ 前後 動くようになっています。
これは、路面からの 衝撃をかわすためや、乗り心地を保つために 上下にストロー
クするようにしてあるとも言えますが、別な言い方をすると、リアタイヤを きちんと
路面に 押し当てておくために、この様な仕組み (サスペンション)があるのです。
では、リアタイヤを 正しく路面に押し当てておくためには、リアの サスペンションの
セットアップをどのようにするべきか?と言えば、一般的には イニシャル荷重
( 初期荷重 = 前もって スプリングを縮めておく力の量 )の 調整があります。
その調整の一般的な原則は、リアサスペション の 全ストローク量 の内、ライダー
が乗車した状態で その 全ストローク量の 1/3 だけストローク、あるいは 1/3 に
最も近いストロークを するようにイニシャル荷重の調整を行ないます。
この状態を イメージするには、 スポーツ選手などが サーブ や 打球を待ち受けて
いる時の 膝の角度をイメージすると分かりやすいでしょう。
素早く 次の行動に対応するために、膝は 可動角度の内 約 1/3 程度 曲げたまま
でいるイメージが 最善で、 膝が伸び切ったままでも、1/2 曲げた状態でも、機敏な
対応がやり難いのとよく似ています。
* * *
より 詳しい セットアップ方法は、次の通りです。
サイドスタンドを出した状態で 車体を 左に傾けて、リアサスペンションが伸び切り、
リアタイヤが 路面から離れた状態 ( 0G )にして、 リアタイヤ (ホイール) の中心と
その直上 の リアカウル や リアシートなどの 特定のポイントとの 距離をメジャー
(巻尺)などで 正確に計測します。
次に、オートバイを元に戻して、サイドスタンドをはらい上げ、ライダーが乗車をして
普段の通りの フォームでハンドルに手を伸ばします。( この状態を 1G’と表現して、
ライダー乗車時のことをしめします )
この時、リアタイy(ホイール)の中心と 先ほどの リアカウル か シート の 特定の
ポイントまでの距離を正確に計測します。
先ほど( 0G )計測した時の値と 乗車時( 1G’ )の時の値との 差 を計算して、
その 値が リアタイヤ(ホイール) が 可動ストローク量の 1/3 になるように、
リアサスペンションの イニシャル 調整を行ないます。
※ その車両の リアタイヤの 可動ストローク量は、車両の 詳細なカタログ や
整備マニュアルなどから調べるか、数人がかりでストロークさせて 実車の
可動ストローク量を計測する方法があります。
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もしかすると、この文章でも 充分に理解してもらえないかも知れませんし、(その1
で書いた )項目2. や 3. の理解は もっと難しい面があると思います。
どうぞ、分からない点は 気軽に 質問して下さい。
お待ちしています。