カテゴリー「その他の開催イベント」の記事

2020年7月13日 (月)

7/12 クリニック 速報 『 クリニックからの告発 』

   
九州地方を始めとして全国各地に豪雨をもたらしている大梅雨が続く中、本日(7/12)は雨一滴も降らない空の下、オートバイとライダーのための “クリニック” を開催しました。

その “クリニック” で一番良かった事は、初めて参加されたお二人の方です。
ただ、走りたい! 練習がしたい!上手になりたいという人ではなく、オートバイ や ライディングに 自信を持てない悩みや課題を抱え、それの解決を目指して事前予約して参加されたのです。オートバイに対する探究心があり、社会的な意識もある人で、それは、GRA として 求めている人々であり、求めている方向だからです。

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同時に、新しい活動テーマ・『 クリニックからの告発 』を決心させられた日となりました。
大半のオートバイはショップで適切でないチェーン調整が施され、大半のライダーは安全が損なわれ、オートバイに乗る楽しみが損なわれている事を確信できた日だからです。昨年から “クリニック” を受診された方のオートバイの殆どと本日の2台が、ライダーが跨っただけでチェーンに遊びが全く無いという、リアサスペンションが動作するとタイヤのグリップが失われる大変に危険な状態にあり、このオートバイ業界全体が抱える社会的な課題は解消しなくてはなりません。
   
大きな課題ですから、息の長い訴え活動が必要になりますが、今、その為の施策を練っている最中です。
本日の『 クリニック 』の 「 リポート 」と「 感想文 」の発表と併せて、どうぞ ご期待と意見や提案をお願いします。


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2020年7月 7日 (火)

トライアンフ・スプリントGT in 妖怪ガレージ・持込み企画 リポート

     
 
6月27日に開催した、妖怪ガレージ・持込み企画イベントのリポートです。

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「 隠れた部品の破損が原因で ・ ・ 」
http://gra-npo.org/publicity/report/2020/20200627_rep.html

 
 
   
今回は、トライアンフの中古車両を購入した人から「うまく乗れない、少し怖い」という質問を受けて実現したのですが、実際に分解整備をしたところ、隠れた部品が破損している事で大きな不具合が発生している事が判明しました。
   
ただ、今回の様な件は決して珍しい事ではなく、その実態をより多くの人に知って欲しくて、数多くの画像とイラスト図を入れて詳細に解説していますので、是非、ご覧下さい。


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< 以下、一部転載 >
   
新車を購入したとしても安心は出来ません。使用中に車体各部の様々な部品が知らず知らずの内に損耗・破損していきますが、正規販売店でもその損耗や破損を指摘される事は滅多に無く、ライダーは 多少乗り難く感じても 「 ライダーの乗り方次第、ライダーの責任 」 「 これはこのオートバイの癖、乗り味だ 」として済まされている事が殆どだと言えます。
  
  
何故なら、オートバイの正しい動きを導き出し、それをライダーに合わせて調整をする為に、例え不調を感じていないオートバイであっても分解して、細かく整備をしていく文化自体が育っていないからです。その上、本来ならば最も責任を持つべき車両メーカー自体が消極的で、時に誤った整備情報を発信しているから尚更です。
  
 

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2020年6月25日 (木)

ステムベアリング整備 in 妖怪ガレージ・持込み企画 リポートです!


6月7日に開催しました、『 ステムベアリング整備、妖怪ガレージ・持込み企画 』の開催リポートが完成しました。

【 ステムベアリング整備 in 妖怪ガレージ 】開催リポート
http://gra-npo.org/publicity/report/2020/20200617_rep.html


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タイヤ交換やフロントフォークの整備と較べると身近に感じる機会は少ないでしょうが、私達ライダーにとってステムベアリングは最も身近にあるベアリングで、オートバイの印象を大きく左右し、操縦性や安定性。そして安全性にさえも大きな影響を与える部品であり機構です。

オートバイを気持ち良く思いのまま走らせ、安全にいつまでも楽しむ為に、そんな大きな影響を与えているベアリングの事を見つめてください。


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< 以下、一部転載 >

きっと、多くのライダーにとってはステムベアリングの整備を依頼する機会は一生無いでしょうから、ステムベアリングの構造や仕組みを具体的に理解する機会も無いでしょう。けれど、そういう機会が全く無かったとしても、ステムベアリングの作動感を敏感に手の平を通じて常に感じ取り、それがオートバイの印象と受け取り、偏った作動性をそのオートバイの“味わい”だと誤解し、操縦性や安定性が損なわれ安全性も損なわれたオートバイに乗り続けている事は自覚すべきです。

とかく、エンジンパワーや音、そしてオートバイ自体の存在感やある意味でのプレスティッジ感でオートバイを選び、走りを楽しむ事だけに熱中するものですが、組み込まれている部品一つひとつの特性や役割を理解した適切な整備を行ない、ノーマルのオートバイをノーマルのままで数段階上の本来の姿へと蘇らせてあげる事に、より多くの人が意義と楽しみを見い出して欲しいと願っています。

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2020年6月14日 (日)

タイヤ交換 “妖怪ガレージ” ・持ち込み企画、リポートです

    
6月7日に オーナーさんの要望で行ないました、“ 妖怪ガレージ ” 持ち込みでのタイヤ交換では、改めて色々と色々な教訓を呼び起こしてくれる良い機会になりました。
  
もちろん、当日のタイヤ交換作業自体は問題無く終了したのですが、一般に行なわれているタイヤ交換作業の多くで オートバイの損耗や破損を引き起こす作業が普通に行なわれている事を振り返る機会になったのです。
 
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そんな貴重なきっかけの日になりましたので、改めて、【 タイヤ交換の常識 の 非常識 】(仮題)というタイトルのコラムを作成して、多くのライダーと業界関係の方へ問いかけていきたいと強く考えています。
 
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さておき、そういう経緯も頭に入れながら リポートを読んでもらえると助かります。
特に、問題と考える事柄については 【チェックポイント】という見出しをつけて報告を入れていますので、皆さんからの意見や指摘を戴いて、コラム【 タイヤ交換の常識 の 非常識 】(仮題)の作成に役立てたいと考えています。

 
では、ご覧下さい。

http://gra-npo.org/publicity/report/2020/20200607_rep.html


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<追伸> ・・ オーナーさんからの「感想文」は届いていますので、近日中に追加掲載の予定です。


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2020年5月28日 (木)

MT-09、“妖怪ガレージ” 持ち込み企画 「開催リポート」です


「 極上中古車、整体コースで意外な結果 」

先日(5/23)開催した MT-09、“妖怪ガレージ” 持ち込み企画の開催報告書を掲載しました。参考になる事がたくさんありますので、是非、ご覧下さい。

【 GRA公式サイト 】
http://gra-npo.org/publicity/report/2020/20200523_rep.html

 

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< 以下、一部転載 >

そこで、リアを整備用スタンドでリフトアップさせたままの状態でチェーンに軽く触れてみると、「全く遊びが無い!」 ・・・ 半ば予想していたとは言え、これは整備ではなく車両を破損へと導くだけではなく、リアサスペンションの適切な動作を妨げてタイアのグリップを損ない、状況によっては転倒を招く危険な状態でした。

が、新車購入された他の人の車両でも散見してきた事ですから、「遊びが 〇〇 ~ △△㎜ 程度に」という 50年前から変わらぬ整備指示をしてきた車両メーカーと チェーンの初期伸びが普通だった 30年前までの古い常識を疑わずに 現在の品質のチェーン整備に行なっている結果で、実際に破損や事故などが発生していてもおかしくない状況と言えるのです。



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2019年12月20日 (金)

12/19 『 整備・セッティング セミナー 』 開催リポート

      
12月19日は『 整備・セッティング セミナー 』開催の日でしたが、会場の 大阪市中央公会堂の周囲は、クリスマスシーズン真っ盛り、夜のデートコース、インスタ用撮影に最適、祭り気分一色でした。
  
開催日の設定、間違っていたのかも知れませんね。
  

Snapshot

https://twitter.com/GRA_NPO/status/1207953020161409029?s=20

 

『 イベント名称・変更を検討中 』
  
会場となった 大阪市中央公会堂、外は喧騒に包まれてながら、18時から 始めました 『 整備・セッティング セミナー 』でしたが ・・・・・
   
悪い(?)予想が当たり、来場者は いつまで経っても現れない。
会社帰りの人の来場を期待して、何時でも来場・参加を歓迎しているのですが、10分、20分、と時が経っても ドアを開ける人はありませんでした。
   
そこで! この空き時間を利用して、来年・2020年の イベントの名称案を考えてみました。
現在 使用している名称よりも、 もっと親しみが湧いて、内容が推測しやすく、詳しくない人でも 参加してみたくなる名称へと変更を検討しているのです。
   
併せて、イベント中、2分以内の 短い動画を、1本以上発信して、どんな雰囲気で、どんな内容をしているのか? が 伝わるようにしたいと考えているのです。
   
名称案の件は、改めて 皆さんからの 意見を募集しますので、どうぞ、意見や提案をお願いします。


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・・・ で、結局、 20時30分、 今日は早目に閉じて帰宅しました。

 

 






 

 

 

2019年12月17日 (火)

12/15 『ライディング・セッティング クリニック 』開催後記

  
はい、いつも ご注目くださり ありがとうございます。
  
先日(12/15)、無事に『 ライディング・セッティング クリニック 』を開催して、多くの目的を達成できた事を報告します。目的と言ったら堅くなりますが、オートバイともっと楽しく良い付き合い方を広める “ヒント” を、たくさん得る事が出来たのです。

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「 えっ? 教えたり、与えるのじゃなくて、得られた? 」 と、反射的に思った人には感謝します。
   
確かに、一般的な講習会であれば、一方的に教えるという行為が主体です。
もちろん、GRAでも多くの “ヒント” を得ている人は多くいます。が、それは、オートバイとの会話を通じて得られる “ヒント” で、その会話を サポートする役に徹しているのです。
  
では、GRAが得られている “ヒント” とは何? と言えば、来場された人とオートバイを診て、全国のライダーに発信すべき知識や情報の “ヒント” です。
つまり、オートバイの事が好きで悩み、困っている人との対応を通じて、同じ様に悩んでいる筈の全国、または世界中の人々へ発信すべき事が得られたのです。
  
今回のクリニックでも、必ず発信していきたい事柄が3つ以上発見できました、それはイベントで出逢わなかったら得られなかった事だったと感じています。
そういう意味で、今回、来場して、悩み困っている事をはっきりと伝えたり、やって欲しい事を朝一番のミーティングで伝えてくれた人へ、「ありがとう」と 改めて伝えます。
熱意があって、オートバイの言で積極的に行動する人と、GRAは、これからも共に歩んでいきます。
 
                                              NPO法人GRA     小林 裕之
  

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[ 追伸 ]

来場者の方から、既に「感想文」が届いていますので、近日中に、開催リポートも含めて 発信・発表しますので、是非、ご期待ください。




2019年11月 5日 (火)

クリニック日誌 ・ 11月3日


2019年11月3日開催の『 ライディング・セッティング クリニック 』で感じ、考えた
色々な事を、ここに書き留めます。

『 最初は、ぼやきから 』

日本は世界を代表するオートバイメーカーが 4社も存在しているが、それ相応に豊かなモータリゼーション、オートバイ環境が整えられているとは言えない。
特に、メーカーの販売至上主義によるイメージ戦略に冒されたメディアや販売店の対応に毒され続け、ライダーのオートバイの移動機械としての本質的な理解が育っていない事は大きな懸念として存在する。

 

『 公正な評価機関が必要 』

長年、この現場で、様々な車両を、実際に試乗を交えて診続けているが、“ 危ない車両 ” は数多く存在している。
“ 危ない車両 ” と言っても、単に、整備不良や構造部品が破損したままの車両も存在しているが、一番の問題は新車状態から オートバイとしてのバランスが崩れていたり、部品の組み付け方法が妥当でなかったり、本来あるべき整備がなされていない “車両” が数多く存在し、その殆どが一般公道を走っている事が問題だ。

そんな車両のまま、ライディング技術を磨く講習を受けたり、安全運転指導を受けても、決してあるべき技術を磨けず、安全とはならない。

本来なら、販売至上主義に冒されていない、メーカーや産業界の圧力が及ばない、個々のオートバイをチェックする公正な機関 があるべきだろう。
戦後、暮らしの手帖社が、家電製品を自費購入して、メーカーを問わず公正に試験し、その結果を雑誌に掲載して、家電製品の品質向上や生活者への啓発に繋げていったのが良き先例の一つだ。

いや、家電製品以上に人々の生死に関わるオートバイだからこそ、産業界や政府から独立した、公正な検査機関や組織が必要とされると改めて思わされる。
メーカーの圧力に押され、メーカーの広報データやアピールポイントを鵜呑みのまま、新車の不都合な事実は決して書かないメディアばかりで、メディアに奉られた “ 名車 ” の存在ばかりが目立つ環境では、販売側だけが利益を得て、ライダーは不利益を被っていると言っても過言ではない。
そういう意味で、ライダー(消費者)にとって、公正で有益な情報を提供する組織や仕組みは必要だと思うし、現代のIT環境では不可能ではないと考えている。



『 フロントヘビーだから、重いハンドリング? 』

当日の会話の中で、「 この車両はフロントヘビーだから、ハンドリングが重い 」という言葉があった。
これは、物理的な事象と力学的なバランスとをゴチャ混ぜにした、三流評論家がよく書いている解説で見かけるフレーズとそっくりだ。

確かに、前輪に掛かっている荷重が大きな車両は存在しているが、問題にすべきは その荷重の大きさではなく、前後の荷重割合になる。 単に、リアの荷重が大きくても、リアサスペンション等の設計次第で 重いハンドリングになるからだ。

恐らく、それら評論家や俄か評論家が指摘しているのは、少しバンクさせただけでハンドルが強く切れ込もうとする現象だと思われる。実際、その様なハンドリング・操縦性をみせる車両は存在しているし、体験した事もある。

が、それは、前輪に掛かる荷重が最大の要因ではなく、そういう設計やセッティングになっている事の方が一番の要因だ。 つまり、前輪荷重が大きくても、設定次第、セッティング次第で 軽快な操縦性にする事が可能だ。
だから、その車両の前後荷重分布データを示さず、その分布データと同じ他車の実例も示さず、まして 試乗時の前後のタイヤのエア圧さえ開示せず、メーカーパンフレットや外観の印象だけで “原稿料” を得ている人の解説を鵜呑みにしてはいけない。

私の印象では、ヨーロッパ向け、超高速でのロングツーリングの用途を第一に考慮された車両は、多少の外乱を受けても、直進安定性を失わないように、前輪が向いている方向へと進ませる設定にしてあり、それが街中交差点などで重いハンドリングとなっている例は少なくないと実感している。
が、これも、当然、設定の結果なので、修正は可能だと考えている。



『 硬い? 柔らかい? 』

オートバイは、どんな場合であっても、ライダーにとって扱いやすい状態に保たれているべきで、それが安全で快適なオートバイライフの実現に繋がる。
そんな状態に保つ為には、適切な整備と適確なセッティングが必要だ。 しかし、その整備とセッティングの理解が不足しているのが大きな問題だ。

例えば、サスペンションのセッティングについて、ライダーからの 問題提起 の際には「 硬い 」とか 「 柔らかい 」というインフォメーションしかない。 が、それだけでは セッティングを進められないという事実を理解してもらう事さえ難しいのだ。
何故なら、雑誌やネットなどの記事でさえ、「 硬い時にはこうして ・・・ 」などと、対処は簡単な事の様に書かれていて、それも 名の知れた 二輪専門のライターや評論家が書いている状況だから仕方ないというか、深刻だ。

「 硬い 」という症状は、スプリングへの初期荷重(プリロード)の調整で “ 硬く感じる ” 場合や、ダンパーの縮み側設定を ハード側にして “ 硬く感じる ” 場合、サスペンションの組立部のストレスが溜まったままで “ 硬く感じる ” 場合、そして 潤滑の整備がされていなくて “ 硬く感じる ” 場合、更には 構成部品が破損していて “ 硬く感じる ” 場合がある事を無視しては困る。

更に言えば、「 硬い 」「 柔らか 」の表現は、本来は スプリングのレート( ばね常数 )の違いによって使い分けるべき言葉だから、説明は簡単ではないし、正しい理解は更に難しい。でも、その理解が正しいセッティングには必要だ。
だから、サスペンションに関するセッティングの理解について、新コラム『 硬い? 柔らかい? 』(仮称)で解説を試みる予定なので、興味のある人は是非、期待していて欲しい。


クリニック担当講師 小林 裕之
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【 当日の 全ての記録は 】
http://gra-npo.org/document/record/2019/20191103.html




 

2019年11月 1日 (金)

GRA『 クリニック 』 開催リポート動画です


2019年 9月 8日に開催した 『 ライディング・セッティング クリニック 』の開催リポート動画を案内します。

当日、クリニックに来場された人のリクエスト(要望)に応えて、リアサスペンションの “車高調整” と “ダンパー調整” を行なった様子をまとめています。
今回の内容は ちょっとだけ難しく見えるかも知れませんが、サスペンション に興味のある人にとっては、初めて見て聞く知識や情報が一杯でしょう。


クリニックでは、来場した人のリクエスト、車両、知識や技術に合わせ、最適と判断される対処で応えますので、ぜひ一度、来場を検討ください。
きっと、観るだけでも、得られるモノがあります。


『 ライディング・セッティング クリニンク 』開催の案内
http://gra-npo.org/schedule/clinic/clinic_top.htm



 

2019年9月22日 (日)

9/20 『 整備・セッティング セミナー 』 リポート

  
    今日のテーマは、『 ダンパーのセッティング 』で、「 ダンパーって何? 」という事から、
   どんな役割をしているか、という話です。


『 ダンパーって、何? 』

ダンパーは、どんなオートバイにも付いていて、とても大切な役割を担っているのに、あまり大切に思われていない可哀想な存在です。
誤解されているのは、衝撃緩衝装置と思われ、英語の ショックアブソーバー (Shock Absorber)だと思われているけど、衝撃緩衝の役割は スプリングが担っていて、ダンパーは制振装置、つまり、振動を止める、減衰させる装置である事の説明から始めました。( 制振装置だと理解する事が、ここでは一番大切 )
  
話の本番はここからです。
制振装置という事は理解してもらえても、最適な強さの調整は? どうやってするのか? 最適な 調整の強さだどうやって見つけるのか? 理解するのか? という話に移ってきます。
   
本当なら、ダンパーが無い場合の タイヤ(ホイール)が振動する様子をグラフに描き、ダンパーが働らいて、その振動が収束するイメージをグラフに重ねて描く予定でした。
  
振動を収めると言っても、様々な収束の仕方(収斂)がある中で、一番、タイヤと路面に優しく(接地荷重が抜けず)、人間(ライダー)にとって自然に感じられるグラフを一緒に考えてみるのが セミナーの目的であり、目標でした。

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『 セミナー来場者からの質問 』

しかし、来場者の質問や要望に、きめ細かく対応するのもセミナーの大きな目的。
   
質問があり、それは「深いバンク角で走行している時、フロントタイヤが重く感じるのですが・・・」、「そんな時、バンクしたままでアクセルを開けると、フロントタイヤの荷重が大きく抜ける感じがしたのですが ・・」 という内容でした。
   
その方は、リアサスペンション周りのセッティング変更を視野に入れているとの事でしたが、僕は「フロントが重い」という点が気になり、その時の車両の様子や バンクさせたままフロントブレーキを掛けるとどんな具合になるかなど色々と質問した結果、フロント周りに原因があるかも知れない事を伝えました。



『 フロントタイヤが抱える事情と悩み 』

その内容は、「深くバンクさせている時には、フロントタイヤは直立付近と較べて、切れ込まなくなる事」、「旋回中のタイヤには、バンクさせた方向へとタイヤの向きを変えようとする力(モーメント)と、タイヤが向いている方向へと進ませようとする要素(ジオメトリー /トレール)がある事」を丁寧に図を描きながら説明して、その二つの要素のバランスが大切だと説明をして、ある程度は理解してもらえた様子でした。

その後で、「表れている症状は、タイヤの向きを変えようとする力に較べて、トレール量が少なくなり過ぎている可能性がある事」と、「深くバンクさせているので切れ込ぬ事は無いけど、タイヤの接地面には大きく捻じれる様な力が働いている可能性がある事」、だから、「フロントタイヤが重く感じ、アクセルを開ければ 捻じれが取れる代償として、荷重が抜けやすくなる事」、更に「深くバンクさせている蔡に フロントゴレーキを掛けると不安定になる事」など、起きている現象と、オートバイのタイヤに働いている様々な力とバランス要素について、これも 図を描きながら、一つひとつ説明をして、一度 フロント周りの状態(残ストローク量など)の確認を勧めました。

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『 オートバイの立場で、シンプルに考える 』

その方は、機械工学や物理学にも理解のある方でしたから、一つひとつの説明には ある程度理解を示してくれましたが、説明した様な内容は、説明している講師にとっては ずっと以前から実践している当たり前の事でも、初めて耳にするような言葉や考え方だった様子でした。
  
そこで、色々な考え方があって良い事を伝えた後で、車両に起きている現象を より少ない要素(言葉)と簡単な力のバランスだけで解き明かす事が大切だと伝えました。
オートバイに働いている力の一つひとつを簡単で正確にとらえて翻訳する事が大切で、人間の感覚だけでオートバイを理解するのは避けた方が良いというアドバイスも加えてしまいました。



『 セミナーの効果と素晴らしさ 』

19時以降もダンパーの解説を予定していました、が、そんなセミナー来場者の質問があったので、そちらの話題で意見交換や一緒に現象の理由を考えて、セミナー後半はターン中のフロントタイヤに掛かる力(モーメント)とトレール量と「方向安定性」の勉強時間になりました。
  
でも、今回も色々と新しい刺激を受けましたし、理解度を確認しながら解説の内容や進め方を変えた経験は、きっと、Webサイトでの解説記事の進め方や構成に良い影響を与えてくれたでしょう。
そういう意味で、関心を持って下さる方は、例えセミナーに参加できなくても、今後のWebサイトでの解説記事にはセミナー開催の恩恵が含まれていると信じて、是非、ご期待下さい。
  
ホントに、ただの講習会とは違って、来場者の質問や提案に合わせ、一緒に理解度を確認しながら、とても丁寧に進む勉強会は、大きな収穫があります。



『 まずは、動画リポートから 』

という訳で、今回の 『 整備・セッティング セミナー 』で ダンパーについて解説した事や解説しようとした事については、後日、公式Webサイトの【 オートバイの基本講座 】で解説する予定ですから、是非、お待ちしください。
  
また、バンク中に “ フロントタイヤ ” に掛かる力と、それらの力をバランスさせるセッティングに必要な事柄などについても、同じく【 オートバイの基本講座 】で解説をするので、関心の無い人は別、関心や興味のある人は、必ず 楽しみに期待しておいてください。
  
今日は、先ず、当日の 19時までに行なった 解説を動画に納めているので、そちらもな ご覧ください。
では、また、これからも オートバイの大切な事、知られていない事情など、発信していきますので、また会いましょう。

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【 動画リポート 】
http://gra-npo.org/picture/movie/video/2019_video.html#20190920

 






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