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2009年8月

2009年8月29日 (土)

熟成が進む♪ “わがまま”イベント

( 2009年 8月16日開催 GRAツアー 長野Rd   ・  イベントリポート )

GRAツアー2009の第3戦『長野Rd』が、恒例の 8月16日に開催された。
開催会場はいつもお馴染みの“アルピコ自動車学校・中央校”だ。

Dscn9860 一般的に、GRA開催イベントへの参加者数はそう多くない。 いや、実際には少ない!と言って良いほどだ。
しかし、少ないからこそ充実した参加した一人一人にとっては充分に練習できるし、質問や講習が受けられて充実イベントになるのだ。
今年の予約者数は 9名だったけど、その殆どが充実イベントを愛する者達だったので、それは様々な面で充実した一日となった。

Dscn9839 朝一番のミーティングでは、恒例となった“わがまま”(要望)発表を全員が行なったが、「ノーブレーキ小旋回」や「フロントフォークに合わせたセッティングを!」とか、「他の人の車両を試乗したい!」とか「クロソイドラインを使ってのアクセルの2度開け」などの高度(?)な内容もあったが、一番嬉しかったのは 2度目の参加なのに“わがまま”を箇条書きして用意してくれた方が居た事だ。

こうして真夏の『長野Rd』は“わがまま”発表で始まり、“挨拶タイム”でお互いに自己紹介をし合ってから、いよいよ全員でのウォームアップ&練習走行へと進んでいったのだった。

Dscn9849 午前中は参加した全員が各自の“わがまま”に合わせて練習したりセッティングをしたりして過ごしたが、その中で特に目を惹いたのは“赤いイタリア車”のセッティング作業だった。
約1年前に購入したオーナーは、「この車両はこんなコースでの走りはこんなモノ」と最初から諦め気味だった。確かにハンドルの切れ角は少なくて2気筒の大排気量独特のエンジンパルスで小旋回は難しそうだ。しかし! GRAのイベントでは諦めてはいけない。
Cimg0960 前後の車高バランスの再設定に始まり、前後のダンパーの(簡易)バランス設定、そしてフロントフォークのイニシャル荷重設定を繰り返すと・・・、ナント! 全体のバランスをとっただけで車体全体が軽く感じられるだけでなく、小さな旋回が必要なセクションでさえも苦も無く走れるようになり、当然の様に中高速のセクションは水を得た魚のようになったのでした。
もしかすると、彼が一番“わがまま”(要望)で得たモノが大きかったかも知れない!

Dscn9859 そうして各自の“わがまま”追及で午前中は終わり、午後一番には「サークル理論」を踏まえてのアクセルOFFとONのポイントの研究や実践的なライン取りの練習を小一時間行ない、いよいよお楽しみのタイムトライアルとなった。

いつものように、タイムトライアルコースの設計は参加者の要望を聞いた上で、全員が確実に完走できて楽しめる設定を行なうのだが、何しろ今回は赤いイタリア車が居るからどちらかと言えば中高速設定のコースとなった。

Dscn9917_2一台ずつスタートし、ほぼ全員が昨年以上に腕を上げていてスムーズな走りを見せて、いよいよゴール間近になればコースに励ましの声援が響く。
「もう少し がんばれ!」 「あけろ~(?)」などの声援に励まされるようにゴールした後に響く祝福の拍手ほど嬉しいものはない。心通じ合わせ、お互いに励まし合える人が見守る中で精一杯走れる事ほど嬉しい事はないからだ。
 
 

Dscn9911この『長野Rd』の様に、GRAでは『GRAツアー』としては全国各地でのイベント開催に取り組んでいるので、また機会があれば参加して欲しいし、可能であれば「こっちの地域で開催して欲しい!」という要望も寄せて欲しい。
オートバイと真剣に一緒に楽しむイベントでお会いしましょう!



『 リザルト  &  コース図 』 へ
 
○  感想文 1    「 Rd の特徴って ・ ・ ・ 」
○  感想文 2    「 長野は~♪ ええとこだっせぇ~♪ 」
○  感想文 3    「 活気と同時に温かい雰囲気が ・ ・ ・ 」
 

2009年8月21日 (金)

正しい整備知識はライダー必須アイテムの筈 ??

( 2009年 8月 9日開催  セッティング練習会  ・  イベントリポート )

オートバイの構造は比較的簡単だ!
そして、整備や調整も比較的簡単だ!!

何と比較しての話かと言えば、四輪車と較べての話だ。

オートバイの構造は外観から見て理解しやすい。
(フルカウル車も同じで、カウルの取り外しは容易で、外せば構造が剥き出しだ)
Ek031_l_2  
 
四輪車だとこうはいかない。
肝心な構造は車体の下に潜ったり、タイヤを外したりしなければ見えてこない。そして、エンジン関連になると、特に最近の車両ではボンネットを開いてもカバー類でシールドされてしまい、補機類や構造さえ見えない程だから。

 
オートバイの整備はしやすく、調整も簡単だ!
その構造が簡単に見てとれるし、基本的な構造やレイアウト、メカニズムは 40年以上大きく変化していないから覚え易い。
 

Ek090_l_2 四輪車だとこうはいかない!
サスペンションの形式だけでも多くの形式があり、駆動形式さえも様々だ。
しかも、それぞれの部品の取りつけ方法に調整可能な箇所は殆ど無いのだ。
 

 
だから、オートバイの整備や調整はやりやすく、基本的な調整知識は広まっていて、実際に整備や調整をしている人が多いのだ。

* * * * * *

しかし、その構造の分かり易さや整備のし易さが、安易で安直な調整や整備を広まらせる要因となっているように思う。

0089211_2 一般道を走っている二輪車の整備や改造などの状態をチェックするだけで、皆さんにもこの危惧に同感してもらえるだろう。 重要な保安部品を安易に交換したり、元の車両が判別できないほどに改造された車両も珍しくないからだ。
 
もちろん!実際にGRAのイベントにその様な車両は参加しないし、殆どの参加者はオートバイの本来の状態を大切にする様な人ばかりだ。
 
 
しかし、そんなオートバイに関心が高く、整備や調整に対して人一倍熱心に取り組んでいる人達であっても、実は 基本的な整備情報は意外と不足しているのが殆どだ。

 

0004721_2 熱心で真面目な人でも 正しい基本的な整備情報が得られないのは、私達を取り巻くオートバイ整備知識についての環境レベルの低さが原因であろう。
そんな環境レベルの中に居る限り、調整(セットアップ)の正しい原理や知識を得るのは更に至難な業である。

* * * * * *

私達 GRA では、より正しい整備知識を多くの方へ広め、その整備の上での各部の調整(セットアップ)の知識や経験を深めてもらうため、『 セッティング練習会 』 を開催しています。
 
実際に今回 初めて 『 セッティング練習会 』 に参加された方の車両の意外な整備不良が発見され、その場で修正した後のあまりにも大きな違いに驚いた方が 居た程です。
 

Cimg0931_2この様に、一般に知られている整備や調整の知識レベルは低い場合が多く、公道を走行する際の安全性を損なってしまっている場合も少なくありません。
その為、『 セッティング練習会 』 に限らず、他のイベントの場合でも要望(わがまま)に応じて車両の整備や調整に関する相談や指導に応じています。

 
どうぞ、より良い状態の愛車で、より安全で楽しい走りを満喫しませんか 。
 
 
   ○  感想文 1  「 考えて、感じていくと愛車との距離は ・・・ 」
   ○  感想文 2  「 フロントフォークが ・ ・ ・ 」
   ○  感想文 3  「 よく見えるようになりました 」
 
 

2009年8月 1日 (土)

サークル理論 と フロント旋回 ?

( 2009年 7月26日開催 GRAツアー 大阪Rd   ・  イベントリポート )

梅雨明け宣言が未だ出ず、直前には 九州北部と中国地方に大雨による大きな被害の報道があり、週間天気予報では イベント当日は雨マーク。

Cimg0807 半分諦めながら ・・・ イベント前夜に確認した天気予報の言う事には、「 降水確率は 午前:50%、 午後:60% 」 と絶望(?)に近い宣告だった。
しかし、イベント当日朝、雨具をしっかりと用意して会場へと赴いたが、誰かの日頃の行ないが良かったのか? 雨男が来なかったからなのか? 終日 ほぼ雨は降らず時折強い日差しが差し込む様な天候に恵まれた。

そうなると現金なもので、(ライダーなら共感できるでしょう♪) 何故だか得をしたように感じ、楽しい気分が溢れ、そんな気持ちのまま最後まで過ごせた特別の日となった。

Cimg0816 

 
 
 
 
GRAツアーといっても、いつもの様に事前にスケジュールやカリキュラムは決めないで、当日参加した人が出す “わがまま” (要望) で何をするのかを決めるのが GRA流ルール(“わがまま”ルール?)だ。
でも、そこは 参加する人も多少は慣れてきていて、次から次に“わがまま”が溢れ出てきて、どれもが基礎カリキュラム的なものばかり。

  ( 午前中はずっとセッティングしたい! という剛の者も一人
     居たが・・・ )

Cimg0826 それでは!と、 基礎カリキュラムの中から 「サークル理論」を選び、それの基礎練習から始めて応用パターンの練習へと進む事になった。
順調に各レベルの練習が進み時計の針がお昼前の時刻を指す頃に提案をした。

  「どうだろう? このまま昼休みに入る? 」
  「それとも、フロント荷重でのフロント主導のターン練習をしてみない?」

(当然!のように?) 参加者全員が更に新しいパターンの走行練習を選んだのだった。
Cimg0847 フロント主導のターンとは、前後タイヤにほぼ同等な荷重を掛けて行なう一般的なターンの手法とは異なり、高目の進入速度と切り返しを利用してフロントタイヤへ荷重を一気に掛け、あたかもフロントタイヤだけで旋回しているような挙動を利用してターンだ。

もちろん、全ての練習の基本はノーブレーキからだから、最初はノーブレーキで荷重移動させるコツとリズムを掴む。
慣れてきた頃に指一本分位のフロントブレーキをターン前半 1/3 ~ 1/2 区間だけ併用すると ・・・ 、更にフロントタイヤの主張がはっきりと出てきて一層小さく鋭いターンを初めて体験する方が続出 !♪

Cimg0822   ( そうかぁ~~~  殆ど知られていない技術なのかぁ~♪ )

  ( このテクニックとを身に付ければ、次の応用
     として  逆に積極的にフロントから荷重を抜いてターンさせる「慣性ターン」へつながるのだけど ・・  暫くは内緒にしておこうか?  わがままで要求があるかな ?♪)

Cimg0889
以上のように “わがまま”(要望)から始まった練習内容だったけど、参加した人にとっては大きな“ヒント”や“感動”の詰まった練習になったようだった。
詳しくは、参加した人からの「感想文」で確認して欲しい。

   *     *     *     *     *     *     *

さて、今回のイベントから新しく加わった“モノ” があった。

それは、【 わがまま大賞 】だ。
Cimg0884 朝一のミーティングで“わがまま”(要望)を主張するだけでなく、一日を通じて“わがまま”を主張して成果のある一日にしようとした人を表彰するものだ。
今回は、「 オートバイに乗ってチェックしてみて! 」 と要望を出してくれた 二人が 【わがまま大賞】をゲット! 暑い一日の最後のひと時、ノンアルコールビール(今回の賞品)をおいしそうに (皆の前で・・) 飲み干したのでした。

   *     *     *     *     *     *     *

Cimg0812 GRAのイベントは慣れた人や上手な人が中心になって進みません。

「やりたい事」や「知りたい事」を しっかりと
目標に持って、はっきりと主張して要望を出
せる人が原動力です。

Cimg0813 どうぞ、初参加になる人も気兼ね無く体験して欲しいし、 「こちらの地域で開催して欲しい!」 という人も大いに歓迎しています。

一緒に オートバイの楽しい世界を味わい、
より良いオートバイとの生活や関係を創り上げましょう。

  『 リザルト & コース図 』 へ

  通信ボ (イベントと参加者への講評) 』 へ

 
  ○  感想文 1    「 不思議と爽快な気分でした 」
  ○  感想文 2    「 えぇ  アドバイス もろた !!! 」
  ○  感想文 3    「 タイムは悪かったけど、でも ・・・ 」
  ○  感想文 4    「 人工衛星になった感じ 」
  ○  感想文 5    「 ウチの子は、偉い!! 」
  ○  感想文 6    「 これからも基本練習を ・・・ 」
  ○  感想文 7    「 キレ とは ・・・ 」
 

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