突然の暴嵐がくれた “プレゼント” ♪
( 2009年 5月24日開催・ 『 スポーツライディング ジム 』 のリポートです )
『 スポーツライディング ジム 』 では、運転技術を高めて、オートバイが持つ高い運動能力をより高いレベルで使い利用する事の楽しさを満喫するためのイベントだ。 その為のカリキュラムは、一般的には連続したセクションで構成したコースを走り込むという内容になり勝ちで、実際に今までに開催した『スポーツライディング ジム』 でもスケジュールの一部に組み込んできた ・・・ が、
今回は より確実なスキルアップを狙って、新規の基礎カリキュラムを導入した。
それは、『 コーナリングフォーム 』 育成カリキュラムといえるもので、行なう内容は 「回転」 (連続旋回)(ロール)だ。
「なんだ! 回転か?」 「 それだったら 俺は 出来る! 」 という方は居ると思うが ・・・、 基礎カリキュラムは 決して簡単には出来るものではないよ。 目印にパイロンを使い、その周りを回転するだけだが、ブレーキは一切使わずに安定して同じ半径の円を描く事が求められるから決して簡単ではない。
バンク角とアクセルワークを一定に保ちつつ、オートバイが自然に同じ円の上に軌跡を描くようにするために、〔 オートバイとのコンタクトポイント(意思疎通箇所)をどこに置くのか? 〕 とか 〔 どこに、どういう風に乗る(座る)と安定するのか? 〕 とオートバイと 会話 をしながら探っていく作業を続けるのだ。
そうやって一方の回転が上手くできるようになれば、次にもう一方の回転でも安定して円を描くように走ってみるのだ。
そうすると気付くだろう。 一方の回転は上手で、もう一方の回転はギクシャクしてしまう事に。
そうなれば上手くなるのは簡単だ。 上手にできる回転を“先生”にして その時の視線やバランスポイント(シッティングポイント)、腕の角度、頭の傾きなどを全てコピーして左右対称にするだけで必ず上達する。
これで掴んだコーナリングフォームを確実に使いこなせるようにする応用練習として、【 ワンロール プラス 8の字走行 】 や 【 ワンロール プラス オーバル走行 】 などを全員が別個に練習したのだが・・・、
コース走行ではなかなか身につかなかった滑らかで自然な走行が出来るようになった人も出てきて、効果がかなり発揮できる基礎カリキュラムだと確認できたので、これからのイベント開催でも応用していこう !♪♪
* * * * * *
しかし、今回の収穫はこれだけではなかった!
それは、突然の 暴風雨 がもたらしてくれたのだった。
午後2時過ぎ、朝から続いていた穏やかな曇り空が一転!
マンモス百頭が一斉に息を吹き散らしたかのような強風に、たまらず一斉に岸壁へ向かって駆け出すパイロン達!
天に住むシロナガズ鯨たちが水槽を壊してしまったかのような急の豪雨に、地上で走り回り片付ける参加者たち!
一通りの回収を終え避難したテントの中、空の機嫌が収まるまでの間に自然に始まったミーティングでしたが、
実は!そのミーティングの内容がとても濃密で中味のあるものになったのでした。
もっと、いつまでも楽しく オートバイと接していく環境を育てていくために、お互いに注意したり指摘しあったりできる事を話し合う事が出来て、とても良いイベントが達成できました。 豪雨が過ぎ路面も徐々に乾き始めた3時半過ぎ、当初作成していたコースを変更して行なったタイムトライアルでは、より低速設定ながら確実に安定したターンを決めないとリズムが作れないコースへと難易度が上がったにも関わらず、基礎カリキュラムで確実にヒントを掴んだ人がスキルアップ(タイム指数アップ)を果たしたのでした ♪♪
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