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2009年5月

2009年5月27日 (水)

突然の暴嵐がくれた “プレゼント” ♪

( 2009年 5月24日開催・ 『 スポーツライディング ジム 』 のリポートです )

『 スポーツライディング ジム 』 では、運転技術を高めて、オートバイが持つ高い運動能力をより高いレベルで使い利用する事の楽しさを満喫するためのイベントだ。

Cimg0422 その為のカリキュラムは、一般的には連続したセクションで構成したコースを走り込むという内容になり勝ちで、実際に今までに開催した『スポーツライディング ジム』 でもスケジュールの一部に組み込んできた ・・・ が、

今回は より確実なスキルアップを狙って、新規の基礎カリキュラムを導入した。
それは、『 コーナリングフォーム 』 育成カリキュラムといえるもので、行なう内容は 「回転」 (連続旋回)(ロール)だ。

「なんだ! 回転か?」  「 それだったら 俺は 出来る! 」 という方は居ると思うが ・・・、 基礎カリキュラムは 決して簡単には出来るものではないよ。

Cimg0424 目印にパイロンを使い、その周りを回転するだけだが、ブレーキは一切使わずに安定して同じ半径の円を描く事が求められるから決して簡単ではない。

バンク角とアクセルワークを一定に保ちつつ、オートバイが自然に同じ円の上に軌跡を描くようにするために、〔 オートバイとのコンタクトポイント(意思疎通箇所)をどこに置くのか? 〕 とか 〔 どこに、どういう風に乗る(座る)と安定するのか? 〕 とオートバイと 会話 をしながら探っていく作業を続けるのだ。

そうやって一方の回転が上手くできるようになれば、次にもう一方の回転でも安定して円を描くように走ってみるのだ。
そうすると気付くだろう。 一方の回転は上手で、もう一方の回転はギクシャクしてしまう事に。
そうなれば上手くなるのは簡単だ。 上手にできる回転を“先生”にして その時の視線やバランスポイント(シッティングポイント)、腕の角度、頭の傾きなどを全てコピーして左右対称にするだけで必ず上達する。

これで掴んだコーナリングフォームを確実に使いこなせるようにする応用練習として、【 ワンロール プラス 8の字走行 】 や 【 ワンロール プラス オーバル走行 】 などを全員が別個に練習したのだが・・・、

コース走行ではなかなか身につかなかった滑らかで自然な走行が出来るようになった人も出てきて、効果がかなり発揮できる基礎カリキュラムだと確認できたので、これからのイベント開催でも応用していこう !♪♪

     *    *    *    *    *    *

Cimg0460 しかし、今回の収穫はこれだけではなかった!
それは、突然の 暴風雨 がもたらしてくれたのだった。


午後2時過ぎ、朝から続いていた穏やかな曇り空が一転!
マンモス百頭が一斉に息を吹き散らしたかのような強風に、たまらず一斉に岸壁へ向かって駆け出すパイロン達!
天に住むシロナガズ鯨たちが水槽を壊してしまったかのような急の豪雨に、地上で走り回り片付ける参加者たち!

一通りの回収を終え避難したテントの中、空の機嫌が収まるまでの間に自然に始まったミーティングでしたが、
実は!そのミーティングの内容がとても濃密で中味のあるものになったのでした。

もっと、いつまでも楽しく オートバイと接していく環境を育てていくために、お互いに注意したり指摘しあったりできる事を話し合う事が出来て、とても良いイベントが達成できました。

Cimg0429 豪雨が過ぎ路面も徐々に乾き始めた3時半過ぎ、当初作成していたコースを変更して行なったタイムトライアルでは、より低速設定ながら確実に安定したターンを決めないとリズムが作れないコースへと難易度が上がったにも関わらず、基礎カリキュラムで確実にヒントを掴んだ人がスキルアップ(タイム指数アップ)を果たしたのでした ♪♪


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2009年5月17日 (日)

大人は “四角” が好きなのか ??

( 2009年 5月10日開催・ 『 大人のライディング講習会 』 のリポートです )

『 大人のライディング講習会 』 は昨年から始めたイベントで、オートバイでスポーツする事も立派な大人の趣味の一つとして認識を高めていくために企画したのですが ・ ・ ・ 、

今回集まった “大人” たちには “四角” が好きだった人が多かったようだ。

      *   *   *   *   *   *   *

今回のイベントも他の GRA開催イベントと同じく、参加した人の “わがまま” (要望/要求) に合わせてカリキュラムやスケジュール、コース設定を決めていくやり方で進めた。

それにしても!
今回 集まった “大人” には ちょっと “癖” があった。
“ 四角 ” が 好きなのだ !

Cimg0371 この “四角” というのは、 ライディングの基本テクニック・ターンインを身につけるのに 最適な基本カリキュラム 『 四本 四角パイロンコース 』 の事だが ・・・

   

参加経験の多い者がフロントフォークのセッティングを詰めるために! と “わがまま”(要望) したのは理解できるが、参加2回目の人が 「 簡単なコトがとってもしたい! 」 ときたのには驚かされた ♪

普通の講習会や練習会であれば、 様々な要素が組み合わさったコース(盛り合わせ/フルコース)が好まれるのに!
単品 しかも 素っ気無い(?) 単純なコース設定(90°ターンの連続) を注文して、嬉々として走って練習を繰り返すとは!


Cimg0350 単純なカリキュラムコースにこそ、ライディングの大切な要素が入っていて、それを極めるのはとても難しくも楽しい事に気付いたのですね♪ たった 一回の参加だったのに ♪

     *   *   *   *   *   *   *

大小 三つの 『 四本・四角パイロンコース 』 を会場の中に作り、後は 参加者各自で 走行練習に励むだけでなく、楽に安全に走れるようにセッティングを繰り返したり、お互いの走りを評価しあう人達も出るなど、とても充実したオートバイとの会話ができたようでした。
 
Cimg0355




ただ、残念だったのは、少しスケジュール進行に配慮する気持ちが薄く、最後に行なう ミーティングに充分な時間が割けなかった事です。

そのミーティングとは、 オートバイに乗って “会話” を交わす大きな楽しさを、より多くの人に認めてもらって、いつまでも 長く続けていくために必要な事を話合ったり意見交換する時間の事です。

オートバイに乗る事やスポーツライディングする事は社会から正しく認識されていません。
そのため、相応の出費も嵩む事とあいまって、何かあれば乗る事さえ断念せざるを得ない状況に囲まれているのが現実です。

Cimg0363 そんな状況を変えていくためには、ライダー自身が意識と行動を変え、周りの人達の意識を変えていくしかありません。
一人だけでは躊躇してしまう事でも、同じ意識の “仲間” が居るとなれば別です。
その為にも “ミーティング” は とても大切な時間なのです。

次のイベント開催からは “ミーティング” も大切な “わがまま” の一つに入れて欲しいものですね !


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GRAツアー って、セッティング練習会なの?♪

( 2009年 5月5日開催・ 『 GRAツアー  びわこRd 』 のリポートです )

全国各地を転戦するのが 『GRAツアー』 です。
その前身は1995年から開催を始めたイベントで、開催地は沖縄から北海道、参加者人数は 100名を超す事も珍しくなかったのですが ・・・、
今は開催の目的はずいぶんと変化しています。

『 ライダー自身の幸せを、ライダー自身で創り出そう 』 という考えから、イベントに参加した全員が “わがまま”(要望/要求) を出し合い、全員にとって納得のできるイベントを一緒に創るという GRAのイベント開催の主旨を目一杯に展開しているのです。

Img_0091 そのため、参加人数は少なくても OK!、( 逆に少ない方が充実度が高まる!)
イベントで行なうカリキュラムやスケジュールは当日に参加者の “わがまま” で決めるし、 コース設定も当日に“わがまま” を受けてから行なう! ・・ 等、以前のGRAイベントを知っている人には想像できないだろう。
いや! 他の色々なイベントへの参加経験がある人でも同じかも知れない♪

・・・ という訳で、 当日は 【 セッティング練習 】 を行なう事になった !!

オートバイの事を深く知り、ライディング技術を高めたいと思えば思うほどに、オートバイのコンディションをより良い状態にセッティング(調律)したいと願うのは当然だ。

Img_0276_2 ギターの場合でさえ全ての弦の調律を行なってから弾くもの。
ギターの弦の数以上に調律すべき箇所が多いオートバイだからこそ!しっかりと調律(セッティング&メンテナンス)する事は基本といえる。
   

しかも、ギターとは違い、調律のとれたオートバイはどんなセクションも自然に走ってくれるから、より正しいライディング技術が身に付くし安全にもつながるのだ。

もちろん、セッティングに励まずに走行練習をするのも自由だ。
当日は初参加だった M さんもそんな一人だった。 「8の字走行の練習がしたい!」 と “わがまま”(要望)出して黙々と練習していたのだが ・・・・ 、
「 左旋回は何ともないけど、右が怖い! 」 との事。
確かに、左に較べて右旋回はぎこちない走りにはなっていて、本人はそれを矯正するために一生懸命に練習をしていた。

Img_0199 そこで、「 フロントフォークの整列出しをしてみませんか? 」 と提案をして簡易調整をした後に 「8の字走行」をしてみると ・ ・ ・ 、
「気になっていた左右の差が少なくなりました!」という感想があり、確かに右側の旋回がずっとスムーズに変わっていた。

これも “調律” 作業の一つで大切な事だと身体で理解してもらえただろう。( 作業内容は メンテナンス に相当 )

こんな風に、『 いつまでも楽しく、安全に 』 オートバイとの生活を続けていくために必要な環境を GRAでは創り続けていくし、一緒になって そんな環境を創り守っていく人の参加を大いに歓迎しています。

一緒に 大きな “わがまま”(要望/要求) をぶつけ合いながら、イベントの内容を決めていく活動に参加してみませんか?

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