カテゴリー「 今、考えている事」の記事

2023年4月15日 (土)

自動運転、事故で運転手送検、「レベル3」以降のメーカー責任は?

自動運転LAB. 発、「自動運転バス」なのに?事故で運転手を送検

実証実験で運行され、過去にもガードレールと接触事故あったが、今回は乗客が軽症を負った為に運転手書類送検。


問題は、今回の「レベル2」でも車両の不完全さも原因だという事。2025年、完全自動運転・レベル5 が実現した時、車両メーカーが本当に責任を負うのか? 保険・保証体制だけではなく、道交法上の行政責任、業務上の過失責任を真摯に負うのか不明。
   
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https://jidounten-lab.com/u_40795 @jidountenlab




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2023年3月13日 (月)

将来の電力・エネルギー源 “ブルーアンモニア” 考 / Blue Ammonia, the Future Source of Electricity and Energy


By Arab News

CO2を排出しない火力発電用の燃料の一つとして有望視されている“水素”。その原料となる“ブルーアンモニア” (化石燃料から製造時のCO2排出を回収・貯蓄したアンモニア)の輸入、本格的に始まりそうです。

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https://www.arabnews.jp/article/business/article_87379/

 

Hydrogen is one of the promising fuels for thermal power generation without CO2 emissions. The import of "blue ammonia" (ammonia made from fossil fuels by recovering and saving the CO2 emitted during its production), the raw material for hydrogen, is about to begin in earnest.

 

  * * * * * * * * * * * *

 

製造と運搬の工程で二酸化炭素を排出しない “ゼロカーボン” {カーボンニュートラル}な世界を実現させる発電システムへの変換が求められる中、既存のシステムを大きく変更せずに発電できる“水素発電” が注目され、その実用的な燃料として“アンモニア”の利用が高まっています。
そして、“アンモニア”の製造時にも二酸化炭素の発生を抑える事が求められており、その二つの候補が“ブルーアンモニア”と“グリーンアンモニア”です。

“ブルーアンモニア”は、アンモニアを化石燃料から作る際、発生する二酸化炭素を回収して地下地盤に貯蓄するなどの処置が求められる為、地盤が安定していない日本国内で処置を行なう事が難しく、コストの掛かる製造方法となります。詳しくは報道されていませんが、サウジアラビアでは、製造時に発生する二酸化炭素を石油産出に利用する「石油増進回収法」が可能な為、恐らくその処理法による“カーボンオフセット”(二酸化炭素を排出以上に多く地上より無くす方法)の推進が進んでいるのだと思われます。

一方、化石燃料を使わないで、再生可能エネルギーで水を原料に製造する“グリーンアンモニア”にも注目が集まっています。風力や太陽光の発電によって“グリーンアンモニア”を製造すれば、貯蓄・保管して必要な時に発電所で発電するシステムが可能になるからです。
そういう意味で、従来からの火力発電プラントを活用した「水素発電」システムは、今後は電力インフラの基幹として残り続けていきそうです。

将来、オートバイは完全に電動化するのか、或いは水素を燃料とする内燃機(エンジン)でも残るのか不明ですが、燃料やエネルギー分野の話題から目が離せません。

 



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2023年3月 3日 (金)

増えている自動車の “死角” は解決すべき社会問題 / Increasing "blind spots" in automobiles are a social problem that must be solved.


Interesting Engineering 伝、
The invention that a 14-year-old girl in the United States won the top prize in a contest.

米・ペンシルベニア州に住む14歳の少女、コンテストで最高賞を得た発明。車体外部につけたカメラで死角を無くす技術。比較的単純で実現させて欲しい技術です。
  
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https://interestingengineering.com/culture/14-year-old-pennsylvania-girl-finds-solution-for-blind-spots-in-cars

 

自動車の死角は年々増えており、日本でも、SUVなど車両が大柄になり、狭い道路で運転出来ずに立ち往生している光景が珍しくなく程で、道路走行中でも二輪車や歩行者の存在が見えていない事は以前より増えている。だから、トライバーだけでなく社会全体の為に、ピラー(柱)だけでなく、ドアの外や車体下部まで、車体全体が透けて見える様に応用される事を願う。

 

   *************

 

それと一緒に想う(憂う)事があります。それは、運転者自身の技術やモラルの問題です。そもそも、自身の能力で他者への安全の保全が難しい程に大型の車両は運転すべきではないし、運転するとすれば、公道以外で充分以上の練習を積むべきでしょう。
これは、四輪車に限らず二輪車でも言える事ですが、購入希望者の身長など体格が車両設計時の基準から大きく外れていても、販売者に社会的な責任を問わない人々の存在も問題にすべきだと思います。


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2020年1月 3日 (金)

ヘルメットの弊害 Harm of helmet

  
     一般道を走る機会の多いライダーなら、何度か経験した事があるだろう
     四輪車のドライバーと意思疎通感が薄く、時に疎外・迫害されている感覚を
     もしかしたら、それはヘルメットの弊害かも知れない
  
     安全の為に義務化されているから、と思って見過ごす前に、
     ヘルメットが原因で、知らない内に社会から浮いている事実を考えたい
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『 反応の違い 』
   
僕は、街中でモラルに欠けた行為を見掛けると、リスクを計算の上で、その人に注意する事が多い。
歩きながらの喫煙している人や吸い殻のポイ捨てした人、歩道の上で駐車している人や運転中に携帯やスマホを使っている人にもだ。
   
しかし、最近、注意しても聞かないだけでなく、「あんた、何者」と言い返される事が多くなって悩んだ。
そこで、その変化の原因を色々と考えたところ、一つは服装にありそうだと思いついた。
   
最近は、以前とは違って、NPO法人の仕事に専念しているので、街中を移動する時は Gパンとトレーナーなどのカジュアルな服装だ。以前は、街中を歩く時といえば、上下スーツに革ブーツ、そして鞄を片手だったから、その服装の違いで反応が変わったのだろう。
    
さらに、同じ服装でも、ミニバイクで移動している最中での注意が一番効果が薄い事にも気が付いた。歩道や横断歩道上に駐車をしたり、他者に危険リスクを与える場所での路肩駐車しているドライバーに注意しても、異様な程に“上から目線で”で反発されてしまうのだ。
  
最初は、「 ミニバイクに乗っているから ・・ 」と思っていたけれど、どうも それだけではない気がしてきた。そう、ヘルメット(ジェット型)とサングラスをしたままで注意をした事にも関係があっただろう、と思えてきた。その考えに至った根拠は、“ヒジャブ効果”だ。
 
 
 
 
『 ヒジャブ効果 』
  
日本は、以前と較べて、観光労働、研修の為に、海外から渡航している方が増えている。 それに応じて、街中で見掛ける機会が随分と増えていて、宗教的な戒律による服装を守る人々を目にする事も多くなり、見る人によっては、逆らえない “違和感” を感じる事もあるだろう。
  
例えば、イスラム教徒の女性が頭につける「ヒジャブ」による反応がその一例だ。 目にする機会がもっと増えたり、その服装をする友人が出来れば、そんな違和感を感じる事は少なくなるだろうが、見慣れたとしても、見る人によっては、「宗教観の違う人」、「日本語は通じないかも知れない」という意識は残るだろうし、仮に話かけらられたら、少し身構えてしまいそうになるだろう。  
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では、同じイスラム教徒の女性でも、地域や宗派、風習の違いる、眼しか出さない「ニカブ」だったらどうだろう。「ヒシャブ」なら顔前面は露出しているので表情がわかるけど、眼元しか見えない「ニカブ」ではそれは無理だから、人によっては更に “違和感” は感じてしまうだろうし、身構え方も大きくなるだろう。
  
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それなら、アフガニスタンなどで見掛ける、目元さえ隠してしまう「ブルカ」だったらどうだろう? きっと、イスラム教徒の女性だとは思いつつも、性別や年齢も判別できず、“無関心” や “疎遠” な態度を取ってしまう人が居たとしても自然な反応の一つだろう。
  
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ここまで考えて、僕は、二輪ライダーが義務で被っている「ヘルメット」も、それら「ヒジャブ」や「ニカブ」、「ブルカ」的な効果を発揮している筈だ、という結論に至った。つまり、ヘルメットを被っている時には、被っていない人々に対して、見る人によっては、少なからず “異人種” 的な反応を与えてしまい、ネクタイとスーツ姿の時とは別な反応を引き出したのだろうと思う。
 
 
 
 
『 ヘルメット弊害への対策 』
  
ヘルメットを被っている限り与えてしまう “違和感” や “怖れ” 、場合によっては 二輪ライダーに対する “負のイメージや記憶” の払拭は難しい。 だけど、その対策は簡単だ。ドライバーなどに注意する時には、今度から、ヘルメットとサングラスを取ってからにする事にした。
   
しかし、一般道を走行中はヘルメットを脱ぐ事は出来ないから一工夫が必要だ。 歩行者や四輪ドライバーにとっては、ライダーの性別や表情、人種さえ判断出来ず、同じ人間とは意識出来ていない人が居ても不思議ではないからだ。
   
何かをアピールする必要があった時には、“人間らしい” 動作や表情が読み取れる工夫が大切だ。 感謝や抗議を示す時には、頭をはっきりと相手に向けたり、片手を大きく挙げて伝えるべきだろうし、それが出来ない 四輪ドライバー に対しては効果的なジェスチャーとなるだろう。

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ライダーとして、一番やってはいけないのが、憤りのジグザグ・ローリング走行や、怒声代わりの空吹かし、ドアミラーや車体への接触攻撃だ。 それらは、相手に恐怖や怒りしか生まず、他の二輪ライダーへの攻撃的な行為や意見として跳ね返ってきて、時には他ライダーの命を奪う原因になるからだ。
   
だから、もし、あなたのライダー仲間の中で、四輪ドライバーへの憤懣からそれらの行為をしている人が居たら、同情や同調に留まっているのは罪だと思って欲しい。 そんな機会こそ、自分自身を含めて、良いオートバイライフ環境を育てていく絶好の機会の一つなのだから。
 
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『 妄想 』
  
そんな事を考えていて、妄想が浮かんできた。
  
【 ヘルメット装着自由化 】 1970年代の様に、ヘルメットを被らないのが普通だったら、ライダーの事故死亡率を無視すれば、社会との関係はもっと良好だったかも知れないと。
ヘルメットによる匿名性が消えて、性別や年齢、表情の全てが丸わかりだから、ライダーも無謀で反社会的な行為を自重するだろうし、何より事故は死亡に直結する事がわかるので、無茶な運転は控えるかも知れないね、とさえ想ってしまう。

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【 四輪ドライバー、フルフェイスヘルメット装着義務化 】 二輪でのヘルメット装着義務はそのままで、四輪ドライバーにもフルフェイス型ヘルメットが装着義務になると楽しい。
そう言うと、ドライバーの表情が読み取れないから危険という意見もあるだろが、1970年当時の車両と較べると、エアコン装着稼働率は 100%になり、全ての窓ガラスが何らかの色に染まっているので、今や表情の読み取りを期待していない筈だ。
   
逆に、ドライバーにとってヘルメット姿が身近になるので、二輪ライダーとの親近感を抱き、ライダーを同じ運転者として認識する傾向が高まり、ライダーにとってもドライバーに多少の仲間意識も芽生えるだろうから、相互間での無駄な不信や圧力的行為が減って、交通安全に役立つのは間違いない。

 
 
 
 
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2019年9月13日 (金)

誤ったネット情報から、オートバイを守りたい !


タイヤ・クリニック記事の作成にあたり、ネット情報の不正確さを改めて認識したので、それについての決意を報告をします。



『 タイヤ表面を観れば、ライディングの診断が出来る 』

先日(9/8)開催したイベント 『 ライディング・セッティング クリニック 』で、タイヤ・クリニックを “ 自己検診 ” したので、その際の 路面状況、走行パターン、使用車両、などの情報と共に、走行後のタイヤ 表面画像を掲載して、タイヤ表面に働いている力(摩擦力)の方向や大きさなどの “ 解析記事 ” の掲載を進めています。
その理由は、タイヤ表面を観ると、ライディングの診断が出来るからです。

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そして、その観察の仕方を解説する記事作成の為に、以前からの知識や情報を補う目的で、インターネットで関連情報の確認したところ、あまりにも不正確な情報や理解不足のままの記事作成が多い事に気付かされたのです。
多くの記事は、書いた本人が理解しているつもりだけや、明らかに理解不足&説明不足で、酷いのは 出典元を記載せずに、他者が書いた文章・テキストをそのまま流用したり、開設画像のコピー転用が多過ぎる事を目の当たりにしました。

そんな記事でも、掲載者の善意だと思うけど、そういう情報と理解を基に 「 ここはこうした方が良い 」と、整備や運転操作に言及しているから問題なのです。
誤った知識や理解を通じては、オートバイ本来の理解には繋がらず、却って不安定な挙動を招いて事故に繋がる可能性が高くなるのです。





『 解析に不可欠な、正確な解析知識 』

タイヤ接地面に働く力には、様々な力があり、「 コーナリングフォース 」とか「 路面抵抗 」、「 セルフアライニング トルク 」とか「 キャンバースラスト 」とか定義つけられているが、四輪に乗っていた昔から、どうにも説明の内容が釈然としない。
不完全な物理法則の理解のまま、タイヤ技術者が解析に利用してきた概念がそのまま独り歩きしている様な不愉快さなのです。

そして、二輪用のタイヤ解説記事の多くは、その 四輪用タイヤ解説記事を基に書かれていて、二輪特有の挙動の説明が正確に表現されていない事を無視したまま、説明不足を専門用語で覆い隠し、物理法則的に矛盾した解説図で誤魔化した記事ばかり。
その事は、国内の タイヤメーカーの解説記事・解説図 は、さすがに他者記事からの転用は無いのですが、執筆者は技術者でなく広報担当者の為か、不十分な理解のままで専門用語や解説図を使っているので、結局は誤った情報が含まれている状態です。

こんな風に、インターネットで溢れている情報や知識を見るにつけ、ライダーを取り囲むオートバイ知識環境の貧層さが目に付き、情けなく哀しく感じています

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『 これからの事 』

以上、インターネットを通じて氾濫している情報や知識の内容を把握した上で、より多くの人に、正しい理解が、興味深く・おもしろく、伝えられる解説記事を作成します。

専門用語を使用は控え、より簡単な言葉と簡単な物理法則を組み合わせた説明文、そして 独自に作成する 分かりやすい解説図 を使って、読めば直ぐに 自分のオートバイのタイヤを観に行きたくなる内容を目指します。
また、今回のタイヤ表面の解析記事の他、整備・セッティング、ライディング に関する記事についても、同じ様に 簡単な言葉と簡単な物理法則で、オートバイ独特の構造や動き方(運動法則)、そして 乗り方(ライディング)の説明をして、より多くの人がオートバイを理解して親密になって、いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフを過ごす為の参考になりたいと考えています。

どうぞ、関心や興味のある人は、是非、今後の記事も期待してください。

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『 最後に 』

みなさんが、日頃から 疑問に思っている事や どうしても分からない事、理解できない事があれば、一度、私共・GRA 宛にご連絡下さい。
オートバイに関する事であれば、どんな事でも構いません、可能な限り分かりやすく説明を返しますし、Webサイト の 解説ページ作成の参考にします。

それが、多くのライダーの為に、より良いオートバイ環境作りへの協力となります。
是非、お待ちしています。


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Adress : information@gra-npo.org









2019年4月30日 (火)

新ロゴ作成、 気付くか? 伝わるか? 心配だ

  
いつも、話題にしたい事は多岐に亘っている。
そして、話題の対象物によって、伝えたい内容や熱の入れている方向も違うから、受け取ってくれる方に混乱を招かないために、文章スタイルや発信者ネーム、ロゴを使い分けている。
 

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例えば、伝えたい事がオートバイやモラルの基本に触れる内容であれば、文体はフォーマルでロゴは「GRA」で、レベルの高いオートバイについての事や趣味の話題であれば「妖怪」という具合だ。
  

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しかし、話題にしたい事が多いので、その区分に時々悩む事が増えてきた。どちらとも分けられない話題が結構あるし、生まれようとしている。
だから、新しいロゴを作ってみた。
  
“隠し味”程度の付加物だけど・・・、気付くか? 意図が伝わるか? そして いつデビューできるか? 心配でもある。

 
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2018年11月26日 (月)

スプリング 番外編 / オートバイ業界の良識について

   
多くの人は意識していないと思うけど、サスペンションのスプリングはオートバイの性能や性格、安全性を決定するとても大切な要素だ。 だから、“ スプリングフェチ ”と自称する僕は、いつもスプリングの事で色々と考えたり悩んだりしている。

今回、スプリングの事で色々と体験して考えている事があるけど、それはみんなにもとても関係ある事だと思うので、関心のある人は是非、読んで欲しい。

 
 
『 オートバイ業界の良識 』

今回、トラ君のリアスプリングの事で書いたけど、そのスプリングに関連して “オートバイ業界の良識” についても書いておきたい。
それは、オートバイ業界の中にある、商売優先・利益優先主義の風潮によって、オートバイを購入した人の利益や安全が軽視されている事を伝えたい。
 
僕達がオートバイを購入する時には、殆どの場合は専門誌に書かれた内容や販売店
の人の言葉を聞いてから考え、それから購入を決めると思う。
じっくりと考えたくなる程に、オートバイは趣味性の高い乗り物だし、気軽に次から次に買える品物でもないし、その性能や乗り味などで楽しみも大きく違ってくるから当然だ。   
   
しかし、専門誌や販売店
に限らず、いつも正しい事を全て伝えているとは限らないし、僕達の事をいつも考えてくれている訳ではない。
例えば専門誌でよくある事は、新型車が出る度に 「 全モデルでは〇〇に不満があった点が改善されて ・・・ 」という表現を見掛けると思う。 それが無かったとしても、新型車として登場して一番注目されている時には、「 ほとんど全てが改良されて良くなっている 」という表現しかされていないのが普通だ。 だからこそ、新型車に心が奪われそうになった僕達は、そんな華やかな記事や販
売店が販売車の事の良い所だけを言う言葉を信頼して、期待をして購入を決めたりする。
   
でも、それはオートバイ業界全般が商売優先・利益優先で働いている結果で、僕達の利益や楽しみを最優先で働いていない事を忘れてはいけないと思う。
 

 

『 トラ君での体験 』

僕も乗っているトライアンフの事を伝えよう。
僕はトライアンフ
車を2台持っている。 一台は いつも使っている「トラ君」(ストリートトリプル)で、もう一台は そのレーサーレプリカ車(今の表現では SS車)のディトナ675だ。
トラ君を購入を決める際には、雑誌も読みあさった後、幕張のショー会場でその 2台を2時間以上見比べて、「 トラ君にデイトナ
675のパーツを移植する事でスポーツ的走行ができそうだ 」と考えて、先ずは トラ君を1台の購入を決めたのが 2007年の暮れだ。
   
トラ君を新車で購入した後、直ぐにデイトナ
675用のスイングアームのピポットプレート(純正品)の手配をした他、同じくデイトナ675用の社外製リアサスペンションユニットも購入手配をしたがこれが疑問の発端だった。
実は、一般道では能力を活かしきれない程に高いスプリングレートのスプリングが組み込まれていたのだ。
   
トラ君が納車された時に入っていた純正スプリングは、計算で 約 9.1 kgf/mm (ポンド法では 約 510 LBS / inch)で、デイトナ
675用としてセットされていたスプリングは 675 LBS / inch と 3割以上高いレートのスプリングだった。
実際、購入して暫くは 初めての車両という事もあって、「 これで乗りこなせるようにするんだ 」と疑問に思わなかったけど、他の車種と乗り較べている内に、徐々に 「 このスプリングレート では使えないのでは? 」と考える様になって、最初は 625 LBS / inch のスプリングに換装して、その乗り易さの変化に感激して、次に 600 LBS / inch を経験して 、そして 575 LBS / inch の 仕様が 一般道だけでなく スポーツ的走行で一番最適だと確信したのが購入7ヶ月後の事だった。
   
「 この 675 LBS / inch という異常に高いレートのスプリングで 他の人は楽しめているのかな? 」という疑問を抱き始めた頃、その疑問を解消できる体験があった。

 
 
『 デイトナ675 の街中走行 』

トラ君の部品取り車(ドナー車)として 中古の真っ赤なデイトナ675 を購入した。
車両は全くノーマル車だったから リアには 675 LBS / inch のスプリングが入っている訳だけど、そのまま自走して自宅に戻る道中、「 このオートバイ、サスペンションの設定がハード過ぎて、一般道を真っ直ぐ走るのも楽しめないし、リアのグリップが感じられないから街角を曲がるのも怖い! 」と恐怖さえ感じながら帰った体験だ。
   
それまでも、日本のレーサーレプリカ
車(SS車)と言われる車両、NSR250Rを始めとして CBR900RR など、に乗った体験は数多くあるけど、街角を曲がるのに恐怖に感じた事はないし、こんなにハードな設定のサスペンションの車両は無い。
もちろん、メーカーがレース専用車、またはそれにかなり近い特殊な車両として販売しているならば文句は無い。が、ナンバープレートを付けて一般ライダーが走る事が想定できるならば、少なくとも 専門誌のライター や 販売店
の担当者は「 特殊な車両ですから、それなりの用途や割り切りが必要ですよ 」と言うべきだろう。
   
しかし、興味ある車両は寸法から重量まで読み、インプレッション記事も何冊分かストックして検討している僕に限らず、購入した後で「 こんなモノかな? 」「 乗り方が悪いのかな? 」と思ってしまう人達にとって、利益を損ねているだけでなく、安全の危険性にも繋がる良識の問題だと思う。

 
 
『 業界への警鐘は 』

これは トラ君のメーカーや兄弟車種の事を悪く言いたくて書いているのではなく、業界全体として売上に繋がらない事は言わず、良い面だけをライダーに伝え続けている弊害の大きさを言いたいからだ。
   
例えば、カスタムバイクが雑誌を賑わせた 1990年代、雑誌にはどう見ても操縦性や安全性、環境騒音を疑わせる車両が載り、ライターは良さそうな事ばかりを書き、パーツメーカーは車両全体の操縦性や安定性にはさほど配慮されていない部品の広告を出して販売をしていたのが普通だし、今もそれは続いている様に見える。
   
また、オートバイは乗る人の体格や技量で選ぶべき安全性とモラルが問われる乗り物なのに、メーカー正規販売店でさえ、乗る人の体格に合わせ「 足着き性を良くておきますので、安心して乗れますよ 」と言って、操縦性と安全性に大きく影響する 低車高化の改造を平気で行なうのは最近に始まった事ではない。
   
そして、それら業界全体の良識問題に対して警鐘を鳴らす人が少ないのも大きな課題だろう。

 
 
『 これからの事 』

今回は、自称  “ スプリング フェチ ”の僕が経験した スプリング談をきっかけに書いたけど、これからは スプリング以外の切り口を通して、僕達が頼らなくてはいけない オートバイ業界全体を良くしていくための記事を書いていきたいと思っている。

その時には、「 妖怪・小林 」としてではなく、「 GRA代表 」として書く事になると思うので、
NPO法人GRA の記事も時々は注目してもらえると嬉しい。

 
 

< 追伸 >

では、スプリングやサスペンションユニットの事で、今回と同じ様に疑問を持つ事ばかりだったかと言えば、そうではない。 逆に、きちんと 優れた知識と経験を基に配慮溢れた製品メーカーを知っているからこそ、今回の事を残念に思っているのだ。
   
それは 1990年代、当時所有していた ブロス という車両で体験した事で、前後サスペンション用にオランダのWP社(当時の社名はホワイトパワー)の製品を購入して装着したところ、それはとても良く出来た製品で、ほとんどセッティング出しに苦労する事なく、車両の性能を大幅に向上させる“魔法の杖”みたいな製品だった。
   
特に目を惹いたのは フロントのスプリングで、通常であれば 純正のスプリングと同等のスプリングレートで純正と同じ長さの製品を販売するのが普通だけど、当時の WP社のブロス用の フロントスプリング は、スプリングの線径がずっと太く、全長もずっと長く、純正の カラー(フォーク内部のスペーサー)を取り外して装着する指定だった。(こんな仕様の製品は 後にも先にも見た事が無い)
   
実際に使ってみると製造者の意図がはっきりと伝わる製品で、フォーマルにもスポーティにも懐深く受け止めてくれたので、当時参加していたジムカーナ競技では連戦連勝が楽に達成できたほどだった。
こんな完成度の高い製品を作るには、車両を購入して、熟練のテスターがスプリングやユニットを数種類試作して、実走行テストを行なわなければ不可能な事だ。
そのお蔭で、僕はオートバイの走らせ方を 熟練テスターに学ぶ事ができたと信じているから、逆に、ロクに走行テストを行なわず、商売優先・利益優先の様な製品を見る度にちょっとした怒りも覚えているのだ。
 

   

2016年5月28日 (土)

『 GRA講習 』 キャッチコピー案、検討中 !

 
7月から始める『 GRA講習 』のキャッチコピーを検討中です。
下記のコピーが試案です。

「 知って、触って、走って、もっと楽しく! 」 

どうでしょうか?
意見や代替案などをお待ちしています。

    *    *    *    *    *    *


『 GRA講習 』の狙いは 4つ
 
1. “ オートバイを知る ”

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オートバイの構造や仕組みを、時には部品レベルにまで分解して興味深く伝え、そのメカニズムを分かり易く伝えます。
 
 
2. “ 整備やセッティングによる変化を知る ”
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実際にモニター車両を用いて整備や調整を行ない、その結果、オートバイの動きがどう変わるのかを確認し、同時にその変化の理由を一緒に考えます。
 
 
3. “ オートバイの走らせ方を知る ”

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1.で知ったメカニズム の理解と、2. の調整で確認した変化の理解を頭に入れながら、実際に自身のオートバイで走行し、整備や調整を加えながら、オートバイとの付き合い方や走らせ方を学びます。

 
4. “ わがままを発揮する ”
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やりたい事や知りたい事を積極的に発表する事を “ わがまま ” と呼んで、全員に求めて奨励しています。それによって、自身が持っている興味を掻き立てて、学習意欲や理解能力を高める事を目標にしていますし、 同時に、他の人の存在を尊重し合う事の大切さを学ぶ事も目標にしています。
 
 

2016年4月14日 (木)

2016年は、映像(動画) の充実を

   
2016年は、1月の「 GRAミーティング(総会)」で報告&決議したのですが、映像(動画)コンテンツを充実させて、特に ライディング講座を GRA公式サイトを通じて立ち上げる予定です。
 
映像コンテンツは、過去の開催イベントの映像を ディジタル処理して活用する他に、新しく撮影していく予定です。

既に、数多くある過去の映像のディジタル処理は 全体の 1/4 近く進んでいて、新しく撮影する予定はこれから徐々に進めていきます。
   
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ただ、その撮影(撮影会)に 皆さんに参加して欲しいと考えています。
撮影会で走行風景を一緒に撮影して、色んな情報を発信したいのです。

近々、「 撮影会 」を開催する予定で企画を進めていますので、出来れば、撮影だけじゃあなくて、少しは 練習やレッスン も・・ なんて!

では、改めて お知らせします。

 

 
   

2016年4月12日 (火)

名前(名称) 悩んでいます

   
名前(名称) 考えてみて下さい。
 
今度、新しい企画で、講習会(レッスン)イベントを開催する予定です。 内容は、一つの 「 基本練習 」 を、基本練習からバリエーション練習まで、分かり易い 講義を交えながら 徹底して行なうスタイルです。
   
一般の 講習会などの様に、様々なメニュー(カリキュラム) を順番にこなす方式とは違って、確実にライディングスキルを向上させられる他に、オートバイの基本的な構造や原理を学ぶ良い機会になる事は間違いありません。

ただ、そのイベントの名称は何が良いか、迷っているのです。

『 GRA講習会 』  ・・・  ( ちょっと古めかしいイメージ? )
『 GRAレッスン 』  ・・   ( 少し スパルタンな雰囲気?)
『 GRA基本練習会 』・・  ( 全く!  堅過ぎでしょう )

 
どうぞ、意見を聞かせてください。
   

GRA代表:小林の紹介

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