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2022年11月22日 (火)

無償譲渡をして、得たコト


「あと 100年生きるのは無理だな」と、やっと自覚して、3年前ほどから、持ち物などの身辺整理をしてきた。大量にあった本や専門誌などは無料で古本屋さんに持込んで、手つかずで保管していた保存食品も友人に譲り、譲る相手が思いつかない品は廃棄していた。 中には、古本の場合よりも高額で販売できる品も多くあったが、基本的に、僕は他者と金銭のやり取りはしたくないから廃棄も仕方無かった。
   
ただ、無償で譲渡が出来るサイトを発見して、少し考えが変わった。僕が譲渡する品で相手の方の役立つ事があるに違いない。譲渡する品を通じて、品物を大切に受け継ぐ心に触れ合えるに違いないと。

 

 

『 3件を出品する 』

 

そんな訳で、先日、三つの品をサイトに掲載してみた。
すると、どの品も、市内の保管場所での引渡しなのに、掲載して 3~6時間の間に 20件を超える申込みが届いた。そして、それからが大変だった。役に立ててくれる人、心が通じ合える人を見つけなくてはいけないからだ。

一人ひとりのメッセージを読んで、すべての人にメッセージを返して、どんな人なのか? 条件は合っているのか? どんな用途を考えているのか? 尋ねてみた。多い場合では、一人の人と 10回近くメッセージをやり取りした。でも、お会いできる時が楽しみだから、丁寧にやり取りして、3件ともに譲渡先が決まった。
そして、3件ともに同じ時刻に来てもらう事にした。 心が通じ合える人なら、何か楽しい雰囲気になるかも知れないからだ。

 

 

『 1件目の譲渡先 』

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最初に驚かされたのは、お相手の方は、何度もメッセージを交わして、お互いに確認した女性だった筈。なのに、車の窓から男の人が顔を出して、「〇〇の件やけど・・」と話かけて来た。見ると、子供をつれて家族全員が車に乗っている様で、肝心の交渉相手の女性は無言のままだった。
   
僕は、あまり不思議には思わず世間話をしながら、「無償譲渡しているのは、金銭のやり取りがしたくないから」、「何度もメッセージを重ねたのは、転売目的の人を避けるため」と譲渡の気持ちを伝えた。 すると、急に男の人の口調と態度が変わり、ぎこちなく明るい態度で大きな声で受け答えをする様になった。
変な後味が残ってしまった。

 

 

『 2件目の譲渡先 』

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彼も、指定時間の10分近く前から車で来ていたけど、彼はちゃんと、右側駐車ではなく、左側駐車したまま、車内で時刻になるのを待ってくれていた。メッセージでやり取りした印象では、他の人は書かない自己紹介まで詳しく書いてくれた人で、とても誠実な印象だったが、実際にお会いしても同じだった。そして、僕の事は、IDネームを通じて、オートバイに乗っている事なんかも調べていて、それも考慮して丁寧に対応してくれたのかも知れない。
   
だから、名刺をお渡しして自己紹介をした程に気持ちの良い出会いが出来た。けれど、一つだけ残念な心情を聞かされた。それは、「オートバイ乗りには、とても悪い人達と良い人達がいるので ・・」という言葉だった。
それは、僕に対して気を遣った正直な言葉だった。でも、好感を持った人の言葉だからこそ、僕が日頃から感じている通り、オートバイ乗りに対する社会的な評価の低さを改めて思い知らされた。

 

 

『 3件目の譲渡先 』

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実は、彼と出会えた事が、その日の一番の収穫だったし、人生の中で良い指針を与えてくれた人だった。

彼の申込みメッセージの日本語は、少したどたどしかった。 そして、返信の長文メッセージを送ったら、「日本語はすこし・・・」と返ってきた。そこで、返信した長文メッセージを英訳して送ったら、直ぐに、英文で返信が返ってきた。それも、ビジネスで使われるフォーマルでとても礼儀正しい英文だった。だから、僕は彼が日本に居る境遇を考え、英文だけど、誰よりも言葉を適切に選んでくれた彼の誠実さに惚れた程だった。
   
そんな彼、誰よりも早く、一人自転車に乗って、笑顔でやって来た。
尋ねれば、シリア出身で、大学で博士課程履修の為に留学しているとの事。詳しくは忘れたが、英国か米国の大学課程を修了した後に日本に来たようだ。彼には「組立の説明をするから、順番は一番最後になるけどいいかな?」と伝えたけど、笑顔で快諾してくれた。その上、依頼もしていないのに、他の 2件の受け渡しを楽しむ様に手伝ってくれた、ナイスガイだ。

お互いに、日本語少し、残り英語という具合で、時々、会話は止まるけど、心はとても通じ合えた人だった。だから、品物を引渡した後も話題が止まらず、自転車の事からモバイルWiFiの事など、何を話したのか忘れてしまう程に時を忘れ、結局、2時間近く一緒に居た。
最後は、英語で、僕と出会った事に感謝しているという事を、とてもフォーマルで礼儀正しく伝えてくれた。 僕も、日本語半分で、彼の親密感のある礼儀正しさに感謝を伝えた。「Your message in Japanese is not very good, But in English, your message is so polite and beautiful.」「あなたに出逢た事を忘れません」と。

 

 

『 大切にすべきコト 』

そんな無償譲渡を通じて得たコトは、僕が大切にすべきはモノは「僕のパーソナリティだ」という事だった。

僕が出会いたいと願っている人々が評価してくれるのは、オートバイを走らせての速さや、オートバイ関連の活動を長年続けている事ではなく、「僕のパーソナリティ・人格だ」と、はっきりと自覚できました。それは、僕が他の人を評価する際の基準そのものだし、きっと、世界の標準的な基準の一つだろう。だから、オートバイや活動も大切にしたいけど、僕自身を守り育てる事を大切にしなければと思い直している。

これで、断ち切るのを難しく感じていた、身の回りの品々の整理にも未練が少なくなるだろう。でも、無償譲渡は少し迷っている。どんな人との出会いも成長の糧と割り切れれば良いのだが。

 


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