OBD システムの弊害について
みなさんの所有している二輪車や四輪車には、ほとんど必ず、OBD という規格の 自己診断用システムが備わっています。 より詳しく言えば、その検査システムに繋げられる端子が車両のどこかにあります。
この OBD 用の端子を利用して、車両の状態の簡単なチェックや、場合によっては エンジンの調整さえ可能です。
更に、みなさんにとっての朗報は、世界中の殆どの車両も この OBD 規格を採用させられているので、その端子に接続する専用の機器は大変にポピュラーで溢れていて、下の図で示す様な スマホで確認や調整が可能になる機器でさえ US $10.00以下でネット購入が可能な程です、
正に、夢の様なシステムですが、逆に僕は この OBD システム自体は好きになれません。 理由は、車両ユーザー本位に立って 必要な情報を提供するシステムの発展を阻害していると思えるからです。
詳しくは、その歴史を含めて 1ページにまとめていますので、興味のある方はご覧下さい。
< 以下、一部を転載します >
人・ライダーによっては、車検に出す行為を人間ドックに入れるのと同じ位に貴重な機会だと信じている人も居るし、この OBD 端子に専用のテスターを繋いでチェックしている様子を見て心電図を診ていもらっている様に感じている人も居るが、それは全て誤解だと言いたい。テスターで車両の状態の確認できるのは間違いないけど、そのテスターの精度は 0.1℃ の単位の表示が無い体温計と同じか、それ以下、例えば 37.5℃ の体温だったか、又はそれ以下だったかを計測しているレベルだからなのだ。
もちろん、メーカーによって多少の違いはあるし、センサーの種類によっても違いはあるけど、電子制御システム自体、そこまで精密な計測を求めていない項目が多くある事は間違いない。
「そんなレベルの体温計の医者であっても医者は医者だ、必要だ」と言う人はいるし否定はしないけど、OBD 自体はその程度のレベルが基準になっている事を忘れるべきではありません。
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