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2020年5月22日 (金)

新型コロナウイルス、 人口あたり新規感染者数、国別・日別 推移一覧表(5月19日現在)


報道では国ごとの感染者数の大小だけが話題になりますが、国が感染する訳ではなく 感染するのは人ですから、その国に住む人の立場に立ってみる必要があります。
異なる国どうしで人口あたりの新規感染者数を較べれば、仮に医療水準や衛生環境が同じだとすれば、その数字の大小で感染する可能性の大小を表し、それは国民が感じる恐怖の大きさであり、政府が最も重要視する事ですから、国の政策の違いを見る指数ともなります。
 
この表では、世界の感染国 188か国の中から 91か国を選び出し、国別に人口 1億人あたりの 日々の新規感染者数を一覧表にして、感染被害の大きさによって 4段階の色分けをしているので、皆さんの正しく適確な判断や行動に役立つと信じています。




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【 表 A 】

最も右欄の日本の数字を確認すれば、緊急事態宣言が出された当時の人口あたり新規感染者数は 500前後でした。
一方、米国を始めとする諸外国を見れば、米国が 8000、スペインで 1万超えるなど、ロックダウン(都市封鎖)が正当化される程に全く次元が異なる状況でした。特に、全く日本では報道されていない アイルランドやベルギーではかなり悲壮な状況に陥っていた事が分かります。
   
それが最近ではかなり収束に近づいてきて 1000 ~ 2000 前後に落ち着くようになり、EU国境封鎖解除の話題が出てきている事も理解できます。主な EU各国が 1000前後に収まれば、国境開放しても大きな問題は発生せず、経済回復へと進めるからです。
が、米国と英国、カナダは状況が少し違います。懸命な対処を行なって国民に大きな負担を掛けて改善していると首脳は発言し、経済回復の為の行動制限の解除へと進み始めつつあり心配ですが、もしかするとスウェーデン式を参考にしているのかも知れません。
  
スウェーデンでは諸国の様な厳しい制限を行なわず、国民一人ひとりの良識ある行動に任せているのですが、一気の感染拡大をみせる事もなく一定のレベルで推移している事が分かります。強力なインフルエンザの様な扱い方ですが、致死率が 12%を超えており、福祉国家として少々不安な結果に思えます。
  
一方、新しい感染中心地域となっているのが南米です。ブラジルでの感染者数は 27万人を超えて報道で注目されていますが、人口が2億を超える国ですから感染者も多くなるのはある意味で当然です。が、隣国のペルーは小国で、人口あたりの新規感染者数が 1万を連日の様に超え、一時のスペインの様な状況に似ていますが実状は大きく異なります。自国だけでなく周囲の国々の医療水準も決して高いとは思えず、他の表に掲載した チリ やエクアドルと同様に収束時期が心配される地域です。
 
また、感染者数が 30万人を超えて話題に上る様になったロシアですが、医療体制は異なるといっても米国や英国並みで踏ん張っています。そのロシア以上に注目すべきは、実はロシアと国境を接したベラルーシなど東欧諸国で感染が広がっており、国民の人々の窮状が偲ばれます。



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【 表 B 】

表Aで述べた南米と東欧の国、チリとベラルーシの数値を見れば、明らかに ペルーやロシアよりも感染拡大の勢いが酷く、共に有力な援助国が少ない今、収束の時期がはっきりと見えずに経済的に困窮する国民による難民問題へと発展する恐れが強く、益々国境開放政策が紛争問題になる可能性があります。
   
一方、今、最も感染拡大の地域である中東諸国、UAEやクウェート、バーレーンなどが厳しい状態に入っている事が一目で確認が出来ます。特にカタールが最も過酷で人口あたりの新規感染者数は 5万を超えるなど、緊急事態宣言当時の日本の 100倍 の感染率に見舞われて、1億人あたりの患者数は 100万人を超えて、34万人の米国の3倍程で世界で最も感染している国と言えます。しかし、政治的理由か宗教的理由か、世界に対して殆ど発信されず、殆どの国も見向きしていない様に思えるのは理不尽です。政治的にも宗教的にも大国であるサウジアラビアやイランの影響もあると思われます。



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【 表 C 】

表Cで最初に注目して欲しい国は アイスランド です。北欧の小国ですが、イタリアなど他EU諸国と同時期に感染が拡大して、3月中旬には人口あたり新規感染者数が連日の様に 2万人を超えるなど、全く世界的に注目されない感染強国だったのです。それにも関わらず、他EU諸国に先駆けてほぼ収束させるなど優秀な政策が窺われますが、実は注目すべき点は他にあります。この表には表れていませんが、致死率が 0.55% と感染が収束しつつある国としては非常に低いのです。中国の 5.5%台、日本の 4.6% と比較するまでもなく、アイスランドの手法を世界はもっと注目して見習うべきだと思われます。

一方、アルメニアの感染状況に目が奪われます。アルメニアは 南をトルコとイラン、北方には ロシアがある 旧ソ連構成国で東欧とも中東とも言える地政学上の国ですが、 国民の殆どがアルメニア人で宗教もキリスト教の非カルケドン派のアルメニア教会と、国際的に発信力も小さくて注目もされない小国だからこそ気になって仕方ありません。
 
また、表Cには アフリカ諸国で最も感染が多い国々を掲載していますが、注目されがちな南アフリカ以上に西アフリカの国・ガボンでの感染拡大が始まっており、その周辺諸国への伝播が懸念される点です。



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【 表 D 】

この表で心配されるのは シンガポールです。新型コロナウイルスの感染が世界各国で始まった時には、素早い処置で 2月下旬にはほぼ収束させていたのですが、その後 再度感染拡大をしてしまい、同国の言うサーキットブレイカー対処で厳しい行動制限を行なってようやく収まりつつありますが、それでも 米国以上に深刻な状況である事に変わりありません。

一方、世界から殆ど注目されていない国が モルディブです。インドの南方はるかインド洋にある諸島国ですが、4月30日には 人口あたり新規感染者数が 3万人超えを記録するなど、人口 50万人ほどの小国での暮らしに大きな恐怖を与えていたでしょう。が、幸いな事に 徐々に収束へと向かっている様子で、恐らく 数多い島々で構成された国ゆえに、感染地域の封じ込めが容易だったのかも知れません。
同様な傾向は他の例でも挙げられます。島国の日本が EUなどの大陸国より感染拡大を小さく抑えられたのも同様な要因が功を奏したのかも知れませんし、先に挙げたアイスランドも島国ですし、北に厳格な国境を持つ韓国も同じ状況とも言えるでしょう。が、英国だけは不思議です。

 

出典 : OCHA
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