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2020年4月 1日 (水)

日曜日の (転倒の) 後始末

  
『 転倒に備えた対処 』
  
練習で上手になりたかったら、転倒の覚悟と準備は必要だ。
かといって、フレーム並みに頑丈なバンパーをつける事には反対だ。そういう車両を多く見てきたけど、それらの殆どで操縦性が劣化して、時には知らない内にフレームとのせめぎ合いでストレスを溜め込んでしまい酷い操縦性に変化して、上手になるどころか楽しくもない車両になった本末転倒の例も多く見てきたからだ。
   
だから、日曜日のクリニックで転倒を喫した時にも、操縦性劣化に繋がらず直ぐに修復出来る様に車体側に対応していたので、転倒によって小破損した箇所を修復中だ。
たった一つ、すぐに直せない部品があるとすれば、転倒で傷付いた僕の心ぐらいだろう。
  
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その修復に一番時間が掛かりそうな箇所はエンジンのクランクケース左側のガードだ。以前(2~3年前か?)、転倒した時に修復していなかったので、今回の転倒でケース本体アルミ素地の一部が削れてしまったから、その削れ分を含めてカーボン素材で肉盛りする必要がある。でもそれだけだ。
  
他は、左側グリップエンド と フレーム左の円筒形のスライダー、そして スイングアームにつけたスタンド用フックだ。

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グリップエンドとスタンド用フックは、日曜日にガレージに戻った時、固定用ボルトを交換して修復済みだから、フレーム左側に装着しているスライダーを外して、スライダーの成形研磨と固定用ボルトの曲がりの確認だけだ。固定用ボルトはエンジンマウントを兼ねているので、曲がったまま使用すればエンジンマウントにストレスを与え、それは操縦性に悪影響を与えてしまうので要注意だ。
   

    
 
『 転倒の誘因は 』
   
それよりも、転倒した原因の一つ、リアの車高調整幅の修正が時間が掛かるかも知れない。
先日、スイングアームピポットのインサートを変更して操縦性の優しいジオメトリー、バランスに近づいたけど、メーカー想定以上にピポット位置が上に移動しているので、サスペンションユニットの全長調整幅を超えてしまって、リアの車高、つまり スイングアームの垂れ角を適切レベルまで小さく出来ないでいるのだ。 垂れ角が過剰だから調整を範囲一杯にしても グリップを失い易い状況だったのだ。
   
早く、リア周りを解決して、フロントのスプリングレートを下げたい。あぁ それにしても、日曜日に試乗した MT-09 は、優しいセットアップで乗り易かった。

 

 
 
『 エンジンマウント ボルトの確認 』
  
フレーム左側、エンジンマウント用ボルトを使って固定のスライダー、外してみれば、ボルトが 0.1 mm ほど僅かに曲がっていたので迷わず交換した。
  
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    当然、全てのエンジンマウントボルトは一旦緩めて、ゴムハンマーでエンジンに衝撃を何度も当ててストレスを取り去り、その後で重要な順にゆっくりと指定締め付けトルクで固定した。
  
エンジンマウント のストレス除去処理は、この一週間で 2回目の処理になる。
最初の時は、スライダー装着した時に使用したボルトの材質に疑問を感じて、ボルトの交換を行なった時だった。 スライダーをエンジンマウントボルトを利用して装着する為には ボルトを長いサイズのモノに交換する必要があるけど、その時には何も考えず、「 鉄よりステンレスの方が良いだろう 」 というレベルで ステンレス製 (SUS304) を採用した。
ただ、後になってボルトの正式な勉強をする機会があって、クロムモリブデン鋼 (SCM 435) の方が優れた特性を備えていて、操縦特製にもより良い効果を出すと知った。
   
フロントフォーク周りは その SCM435、強度区分 12.9 のキャップボルトに交換して良い結果を得ていたのに、スライダー用ボルトの材質の事を最近まで気に掛けてなかった。 だから、その特殊サイズ、M10 × 80 P 1.25 の 材質 SCM 435 (強度区分は不明) のボルトに交換していた。
   
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その最初の時には、やっぱりと言うか、エンジンマウントからストレスが抜けていく“ため息” の様な音がしたけど、さすがに今回はしなかった。
エンジンマウント君、ごめんなさい。今度からは、もっと頻繁にストレスを抜く作業をしてあげるからね。
 
 
 
『 サスペンションユニット長の変更 』
   
ユニットの長さを短くする必要があるので、ロッドエンドピースのネジ部を短くする事にした。
しかし、ロックナットを使うのが前提だと、削り代は ロックナット 5/6 回転ほど、つまりロッヂエンドピースのボルト部は M17 P 1.0 という特殊なサイズだから、5/6 mm 程度しか削れない事になる。
 
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果たして、それで 必要な調整範囲が得られて適切な調整が可能になるのか? 少し不安だ。
万が一の荒技として、ロックナットを使わない事も含めて 1mm ほど削る事にしよう。
  
・・ と、無事に 1mm削った後で、ふと車体側を眺めていて気が付いた。 ユニット上部を固定するブラケットは、厚み約 1.5 mmの座金を介してフレームに取り付けてあるので、座金を取り外すだけで良かった。
 
まあ良い、今日はここまでにしておいてあげよう。
人生は毎日が勉強だ。




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