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2020年1月27日 (月)

自分が活きる場所を探して

   
NPO法人の仕事だけを行なうようになって 1年と4カ月が過ぎ、生活のリズム変更にも慣れ、仕事の今後の 目標設定 も安定しつつある今、次に住むべき場所を探している。

NPO法人の代表理事としての仕事は無給なので、有給職に就いていた頃の賃貸住居に住み続ける事には限界がある。 賃貸住居だけでなく、オートバイ 3台と整備機材と資材一式を保管している ガレージも賃貸だ。そして、ガレージには テント3張りやパイロン、コーンバーなど、NPO法人のイベント開催用の様々な機材の保管も 僕が担当している。

だから、金銭負担軽減と住居とガレージの一体化を目指して、現在の住居とガレージをやめ、遠くない内に、別な場所への移住を検討しているのだ。

  
 
 
『 活きる場所 』

移住するなら、自分自身の能力が発揮できる場所、つまり 自分が活きる場所を選びたいと考えている。 そこでは、今よりも心身の健康を保てる場所であるしかない。
心身がより健康を保てる場所であれば、移住した先で大抵の仕事(有給)はこなせるだろうし、そうすれば生活も成り立つだろう。
    
そんな条件に適う移住先候補を考えてみた。
一番の憧れは ノルウェーだ。 ずっと以前、車椅子の人のサポート役で 一週間旅行した経験があって、西欧には無い、落ち着いた大人の世界である事を体感しているからだ。 でも、きっとオートバイは諦めて自動車に戻らなくてはならないだろう。
二番目は ニュージーランドだ。気候的には安定していて、英語圏だし、オーストラリアとは違って人情的に馴染みやすい印象だし、何と言っても オートバイ文化が世界的に最も深化している国だからだ。 それは、独創的なレーサーをエンジンからフレームに至るまで自作して、世界的に有名なレースで連戦連勝を収めた ジョン・ブリッテン氏の存在に憧れているし、映画「世界最速のインディアン」で有名な、古いインディアンでスピード記録車を作り上げて、68歳の時、北米の記録会で世界記録を達成した バート・マンロー氏も ニュージーランドの人だから、日本より造詣が深い国だと信じている。
                                    
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しかし、もっと安直な移住先も検討しておく必要もあるだろうと考え、日本国内、身近な場所での検討も進めて、今の神戸から北へ 80㎞ の山間地へ行ってきた。
 
 
 
『 兵庫県 丹波市 』

移住希望者向けに作られた Webサイトを見て、色々な物件を確認してみた。
当然ながら、神戸市や近郊の物価とは違って、二階建て部屋数 6、庭と畑付きの 古民家で 100万円からあるし、同様な物件の賃貸でも 月々 3万円台の物件も珍しくない。
   
逆に、単身者なので、平屋で部屋数は 3、オートバイ用に納屋一つ などの様な小さな物件は載っていない(無いかも?)のが不満な位だ。
   
でも、現地・丹波市そのものの雰囲気は知っておきたいし、人情や天候も知りたかったので、市役所の担当部署の方にアポイントメントを取って、オートバイで訪ねてみる事になった。高速道路もあるけど、料金が 2000円弱 もするので、雰囲気を知る為にも、敢えて、冬の下道を走って行って来た。
   
Dsc_0122        
    
 
『 見えた課題 』

どんな選択をするにせよ、当初は想定できなかった課題が出てくるのは当たり前の事。
でも、そんな課題でも、どうクリアするかを楽しめる環境であれば良しと考えている。
  
実際、片道、2時間弱 走って、山間に向かう程に下がる気温に耐え、凍えきった身体で担当者から受けた 地域説明 でも見えてきた。
    
物件で言えば、都市ガスは無く LP ガスは当然として、地区によっては 下水道 が整備されていなくて、トイレは汲み取り式となる。 が、これは 多少経験もあるので 眼はつむれる。
そして、古民家となれば、屋根を始めとして修繕・改修・リフォーム費用がすぐに必要になる事は明らかだけど、想定外だったのは、例え賃貸物件であっても 修繕費用は基本賃貸人の支出になる事だった。 その上、オーナー側が残した 家財道具などの処理も 購入者側の負担になるという程、一般的な住宅情報誌に載っている住宅情報とは異なっている点が多い。
   
その上、気になるのは、行政側の移住者受入れ体制だ。
行政としては、元住民へのサービスと、新規移住者受入れという業務が課されているが、専任部署を設ける程に大きな業務ではないのか、その業務を代行する 一般社団法人を設けて担当させ、その社団法人に 民間不動産事業者 との情報交換と紹介業務も行なわせているので、移住を検討する立場の者にとっては一種面倒だ。
    
これが 民間事業者 だけであれば、一括して相談に乗って物件紹介、現地案内まで任せられるので簡単だけど、行政から委託を受けている 社団法人 には その機能はなく、単にパイプ役、行政 と 民間事業者 や オーナー との 間に入って繋ぐだけの 業務と責任を負っていないから、実際に移住するなら、何度も連絡を取り、現地確認が必要になってしまう。
    
そんな風に、移住検討者にとっては面倒なシステムになっているのに、行政の常として、一般ニーズの実態確認と細やかな対処変更が苦手。 でも、毎年、関連予算は必ず計上されるから、社団法人の業務内容の進歩を期待する事は難しい。
それが端的に表れていたのが、地区紹介資料として渡された 資料 だった。
   
資料には、「こんな移住者が、こんな商売で成功」とか、「この地区では、年間、こんな素敵なイベント開催が」などと、移住検討者の心をくすぐる為に綺麗に記事が纏められているが、それらは 行政担当部署 の予算を当て込んで、広告代理店が 受けが良い内容に纏めているのに過ぎない。
    
実際、移住して、10年、20年以上住み続ける検討をする者にとって知りたい事は、その地区には どんな人が、どんな職業、生活をしていて、地区住民の方々の 移住に対する意向があるのか、地区の習わしやしきたりはどうなのか? という事が大切だ。 決して、過去に移住してきた人に会いたいのではないし、年に数回のイベントに参加したいのが最大の関心事ではない。おざなり行政には、地区に住み続けている人々の中で暮らしたいから移住を検討するのだという視点が全く欠けている。
     
きっと、これば 全国各地の 移住政策を掲げている 行政に共通の傾向だろう。
そんな事を、都市部のそれと較べると異様に立派な 市役所建物 を後にして、帰路の途中に考えた。 考え過ぎたのか、途中で道を間違えて、山中の道も新しく覚える事も出来た。



  

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