極東と途上国
以前は、日本を含む東アジア一帯の地域の事を「極東」と称するのが浸透していて、実際、それを社名に入れていた会社も多くあった。
ただ、最近では目にする事が少なくなっているし、それは歓迎すべき事の一つだと思う。
何故なら、それは 15世紀以降、西欧を中心と考えた世界観に基づいた分類用語だからだ。
日本から世界へメッセージを発信する際、極東という言葉を使わない事が自らの尊厳を保ち、多様性や共生などの世界的潮流にも沿っている行為だ。
さて、ここで迷ってしまうのが、「中東」という分類用語だ。
20世紀初めまで覇権を振るっていたオスマン帝国の中心地(現在のトルコ)より東側で、17世紀以降、オランダとイギリスによって統治・蹂躙されたインドより西の地域を示す言葉だ。
同じ様に、「途上国」とか「発展途上国」という言葉の使用も憚られる。
何故なら、それも西欧社会が人間社会や文化の頂点として考えた「社会進化論」的な分類用語だからだ。
純粋に、国名を使って発信すべきだろうね。
« タイヤから診る、ライディング (その2) | トップページ | 馬とオートバイ »
「日記」カテゴリの記事
- 後悔の日 / The Day of Regret(2025.01.17)
- 赤穂での 1年半 / One and a Half years in Ako(2025.01.05)
- 新年に向けて / Wishing you a Good new year!(2024.12.27)
- 帰路 / On the way Back(2024.12.26)
- さくら / Cherry Blossoms(2024.12.22)
コメント