« 2016年5月 | トップページ | 2016年7月 »

2016年6月の投稿

2016年6月29日 (水)

6/26 『 自由練習会 』 開催の報告

ネットを利用した告知の工夫が功を奏したのか、
徐々に認知度が高まっている事の反映か、
ネット申込み再開が決め手になったのか、
6月26日開催イベント『 自由練習会 』への 参加申込みは、
合計 6名と十分な申込み人数でした。
 
ただ、イベント当日の参加者は 3名へ変わり、充実した練習を行なうには最適な人数となり、同時に基本的講座の進め方などについても大いに収穫があった一日でした。
     20160626_19web800
 
【 自由練習会とは 】

『 自由練習会 』は、他に例が少ない練習会です。
クリーンでグリップの良い路面で、外部から殆ど観られる事無く、合法的に、行ないたい課題練習やセッティングなどの個人練習が長時間行なえるイベントです。
 
使用する会場を参加した人数で分割して、個人毎に占有の練習エリアが確保され、パイロンなどの機材も分け合い使用し、練習内容も基本的に一切自由にできるなど、目的や課題を持つ人にとっては最高の環境のイベントです。
   
ただ、「人材の育成」という GRAの活動主旨で、参加した全員が同じ立場と責任を担う事が求められ、与えられて当然という“お客様意識” での参加はできず、目的意識と熱意、そして社会意識の高い人が優先して参加受理されるのも大きな特徴です。
 
どちらにしても、ライディングやオートバイとの付き合い方に対して向上意識が高く、思慮のある人にとっては 最高の環境が整っているのが『 自由練習会 』です。
 
20160626_09web800


【 次に参加して欲しい人は 】
 
今回のイベントに関して、次に参加して欲しい人は二名います。
   
その内の一人は、参加申し込みに対して “ 予約不受理 ” の通知を受け取った神戸市の ゼファー750 くん です。
初参加となる彼の申込みを受理しなかった理由は、参加動機について詳しくメッセージで書き込まれていなかった為、熱意や意図が不足と判断して、不受理案内メールでそれを伝えました。
 
すると、翌朝、その彼からすぐに長いメールが届いたのです。
それは、メッセージが足りなかった事に対しての反省と、次の参加の機会にはこうしたい!と、心に想う事を多く書いてくれたのです。
普通であれば、不受理の案内に失望で終わり、メールの返信はしないのに、平日の朝、直ぐに返信してくれる様な人はGRAとして参加をして欲しい人です。
 
 
二人目は、参加申込み時に、目標だけでなく質問や心配している事まで、きちんと多くの文章で書き込んでくれた初参加申込みの神戸市のホーネット250くんです。
 
彼の熱意と質問に対して、直ぐに返信メールで回答を行ない、参加受理案内も送付したのですが、開催の前日、「急遽の仕事のためにキャンセルに」と長く丁寧なメールを送付してくれたのです。
やはり、GRAとして、こんな人には参加して欲しいので、「 次の機会、待っています 」と返信をしたのです。
   


【 参加者は合計3名 】

今回、当日参加の申込みは無く、見学参加希望者も無く、当日朝に一名のキャンセル通知があり、参加人数は合計 3名でした。
 
3名であれば、会場エリアも 三分割して個人練習エリアは十分に大きく取れ、事務的手続きや案内業務で時間を割かれるのも最小限に抑えられ、正に参加者にとっては最良の条件での『 自由練習会 』でした。

20160626_26web800

参加者の内、SR400くんは 常連ながら、馴れ合いも無く、奢り尊大になる事なく、自らの責任を果たす人ですが、それ以上に、GRAの活動が無理無く続かせて自身にとっても最良の練習機会を保ちたいという意識からか、パイロン 40本を自費購入して会場へ搬入してくれている人です。
 
使用機材の手配や搬入は、彼に頼らなくてもGRAとして準備は可能です。が、そういう意識と行動を兼ね備えている上に、オートバイに対して真摯に向き合う態度の人ですから、GRAの活動にとって欠かせない人です。
   

他の一名の参加者は、今回が初参加の VFR1200F さんです。
 
彼はオートバイ経験が長く、他の講習会経験も多い人ですが、当然というか、『 自由練習会 』の進め方に多少の戸惑いも覚えた様です。
ただ、それでも 占有エリアに練習目標に合わせてパイロンやマーカーを設置して、午前中は 2時間以上に亘り黙々と練習をこなしていました。
 
そして、午後にはその彼からの求めに応じて、タイヤの空気圧の調整による車両の挙動変化の確認と最適セッティングのサポートを行なったところ、「 セッティングはバランス 」という意味の一端は体感・理解できた様子でした。
 
また、SR400くんが VFR1200F に試乗してから行なったアドバイスに沿った操作で更にスムーズな走りになり、その上、“ 妖怪棒 ” によるフロントフォークの整列に興味を持ち、請われて簡単に整列調整を施せば、VFRでのターンに左右差が無くなった事で感動を覚えたようです。
( そうです、ターンの左右差はライダー個人の責任で無くて、オートバイの不整列が原因の場合が殆どなのです )
   
20160626_14web800    
この様に、練習態度は熱心で、一緒に楽しい話も沢山で盛り上げてくれた彼ですが、次回の参加申込みが約束される訳ではありません。
先にも書いた様に、最良のオートバイやライディング知識や環境の提供、そして人材育成という GRAの活動主旨を達成する為に最善の選択を行なう事は理解してもらえているでしょう。
 

【 今後の課題 】

実は、今後の『 自由練習会 』の開催については 2点の課題があると考えています。
 
一つ目は、参加定員の設定についてです。
 
十分な広さの占有練習エリアと安全性の確保から、個人練習目標の内容にもよりますが、同会場では、通常の分割手法で最大5名が限界です。
定員を 6名として、参加者が自発的に相互調整をし合い、共に充実した最大の練習成果と満足感を得られる方向へと促すか、または定員は最初から 5名限定として開催するかで検討を行なう必要があると考えています。
次回『 自由練習会 』の申し込み期間前までに発表する予定です。

二つ目は、見学参加者の勧誘です。
 
『 自由練習会 』は 主に個人の練習ですが、見学だけの参加だとしても、車両の整備やセッティングに関してのレクチャーを聴く機会もあり、望めば 休憩時間に 見学者自身の車両チェックやアドバイス依頼にも喜んで応える予定です。また、『 GRA講習 』イベントであれば、走行練習に留まらず、車両の整備やセッティングのレクチャーの機会も多く、走行練習からも技術を向上させる為のアイデア溢れるコース設定や練習手法なども確認できるなど、見学で観て聴くだけで、整備やライディングなどの向上に大きなヒントが得られるのが見学参加のメリットです。

ぜひ、この見学参加のメリットを、多くの人に活用して欲しいものです。
     20160626_32web800


【 最後に 】

『 自由練習会 』は、一般的な講習会や練習会とは大きく違う企画内容です。
 
個人で占有して自由に練習できる場所があり、練習時間もたっぷりで、アドバイスやレクチャーを求めれば基本から適切なサポートも受けられるので、自身の課題や練習したい内容、オートバイに対する大きな関心や探究心がある人であれば、最善のイベントになるでしょう。
 
また、実際に参加しなくても、見学で練習方法や練習コースパターンの確認、整備やセッティングに関して実車でのレクチャーなどが、目の前で繰り広げられます。その上、休憩時間であれば、整備やセッティング、練習のポイントなどについて、日頃の不安や疑問に対してもアドバイスは可能です。
 
どうぞ、オートバイでいつまでも楽しく安全に楽しむため、熱意のある人をGRAは歓迎しています。
次の機会には、イベントへの参加や見学参加を検討してはどうでしょう。
 
また、オートバイに対しての質問は常に歓迎していますし、質問メールも大いに歓迎しています。
お待ちしています。


 

2016年6月23日 (木)

昔乗っていた車両 ( ブロス 編 )

 

学生時代、世の中の「オートバイは不良の乗り物」的な見方に影響されていた事もあって、もっぱらの関心の中心は車で、オートバイはその1/10 も無かった程だった。
 
けれど、1969年発売の国産初の 750㏄空冷4気筒車:CB750には強烈な印象は受けていたので、26歳になって初めて買ったオートバイが4気筒車だったのは当然の事だし、単気筒や2気筒車は買うべきオートバイではない!とさえ思ってさえいた。
    
しかし、4気筒車(Z750GP)でジムカーナ競技に熱中していた頃、そんな考えを大きく変えた出会いがあったのです。
 
 

【 2台合わせたオートバイが!? 】

 

その頃、一緒に練習をしていた数少ない仲間は二人、150㎝ほどの小柄な女性と200㎝超と背の高い男性でした。

 

彼らのオートバイは、女性はオンロード車・スパーダ(250㏄)で、男性のは当時最大級のオフロード車、アフリカツイン(750㏄)と、共にホンダの水冷V型2気筒エンジン車だったのですが、試乗させてもらうと、この2台共にとても乗りやすかったのです。
 
当時、僕が乗っていたZ750GPは、ジムカーナ競技で実績を残していた車両のマイナーチェンジ版とは云え、基本設計は古い車両でした。
 
それに比べると、ホンダスパーダは非力な250㏄とは云え軽快なバンクと旋回性、車体の剛性感に感心させられ、一方のアフリカツインでは足付き性こそ最悪だったものの、そのエンジンのトラクションとグリップ感(路面を掴んで力強く前に進む感覚)に感激さえ覚えていたものです。
 
「どちらのオートバイに乗っても、 Z750GPよりも楽しくて仕方無い 」
「2台を合わせたオートバイが作れないか?」
 

 

Image_web800_

 

 

   
スパーダの小柄で軽快な車体にトラクション感に優れたアフリカツインのV型2気筒エンジンを載せられないか?と考えていたら、それを実現させ た様な車両があったのです。


それは、ホンダ ブロス、水冷V型2気筒エンジンのオートバイでした。 
    Bross_web800   
【 全くの不人気車 】
   
当時はレーサーレプリカ全盛時代で、国内の各オートバイメーカーからは次から次へと魅力的な新型車が発売されていた中で、ブロスは2輪雑誌の広告で時々見るだけで、路上では殆ど見かけない程に不人気車でした。
   
車体のデザインも色もぱっとせず、たったの2気筒のエンジンのオートバイは、中高年向きのツーリングバイク程度にしか思えず、それまでは全く興味の対象外だったのです。
 
「 でも、検討する価値はあるかも? 」
 
1991年の年末、主要な全国レベルの大会で総合優勝まで何度も付き添ってくれたZ750GPとの別れを決め、そのブロスを実車の試乗も観る事もせず、懇意にしていたカワサキ販売店に新車発注したのでした。
 
 
 
【 実際に乗った感想は 】
   
新車で納入されてから最初の 1000㎞は慣らし期間に決め、平日の夜は近所を、休日は遠距離を走った印象は 「 中高年用ツーリングバイク 」そのものでした。

特に、信号の無い海岸線沿いの緩やかなワインディングロードを、回転数を抑えて走った時の感覚は 「気持ちイイ!」ものでした。
しかし、購入動機はツーリングではない。距離が 1000㎞ に近づいた頃、深夜走り慣れていた六甲山のワインディングへと連れ出し、ブロスのコーナリング能力や特性を確かめてみる事に。
 
登り始めて幾つかコーナーを過ぎ、車体と体調の感触を確かめ、他の通行車両の状態も把握して、さあ! 次の左のブラインドコーナーの立ち上がりでアクセルを大き目に開けてみると 、ブロスは予想に反してセンターラインは無いかの様なラインを描いてくれたのでした。

困った  ・ ・ ・ !
下りではそこそこ安定はしているけど、フロント荷重が抜ける上りでは嫌な癖が出てしまう!

そうして、慣らしが終わると同時に車両の特性を大幅に変更するセットアップ作業が始まったのです。
  19960317_web800

 

 

   
   
【 時代に恵まれて 】

ジムカーナ競技での戦績で言えば、Z750の時にはほぼ全国トップの成績でしたが、ブロスに替えてからは負ける気がしない程に圧倒的なタイム差を残し続けていたのです。
   
その要因は、充分なトルクとトラクション感の優れたエンジン特性、バンク角の大きな車体など、車両として優れた特性があった事は間違いありませんが、それ以外に時代に恵まれていたとも言える要因もあったのです。
 
一つは、交換した前後のサスペンション、特にフロントサスペンションのスプリングが大変に良い製品だったのです。
 
メーカーはオランダのホワイトパワー社(現在は WP)ですが、80年代末、同社が最も活気があった時期で、大変に優れたエンジニアが ブロス用に作り上げたスプリングは、現代では全く見かける事が出来ない程に太い線径(スプリング鋼材)でダンピングが効いた緻密な特性を持っていたのです。
そのお蔭で、通常ではセットが出し難いフロントサスペンションのセットアップが短期間で完了したのです。
  19940925_web800

 

 

   
二つ目は、タイヤの変革時期だった事です。
   
中年ツーリング用として販売された当初は バイアスタイヤ(旧来の形式のタイヤ)で発売されたブロスでしたが、販売不振を挽回する為のマイナーチェンジ後の購入した同車は、普及が始まっていた ラジアルタイヤ仕様の設定に変更されていたのです。
   
そのため、スポーツ走行用タイヤとして一気に開発競争が始まったラジアルタイヤの先端モデルを装着し続ける事が出来たのが、当初は 圧倒的な成績を残し続け、その結果、ジムカーナと言えばブロス!? と、全国でブロスが一気に競技車として増殖していった程です。
  19950423_web800

 

 

 
しかし、そのタイヤが要因となって、ブロスの輝きが失われていったのです。
 
それは、サーキット用として熾烈な開発競争が繰り広げられた スポーツ走行用ラジアルタイヤですが、レーサーレプリカ車に最適設計がなされる様になったタイヤは、中年ツーリング車には特性がフィットせず、競技の場ではポテンシャルを発揮できなくなったのです。
   19960519_web800

 

 

   
そういうタイヤの状況もあって、本番車と練習・スペア車の合わせて2台、8年間使い続けたブロスをやめ、新しい車両へと変更したのでした。
    19960922_web800

 

 


   19990530_web800

 

 
 
  Web600_b_title_vehiclehist
 
 
 

 

 

   

2016年6月21日 (火)

6/26 開催・『 自由練習会 』 予約状況の報告

   
6月26日開催・『 自由練習会 』への参加予約の報告です。
初参加者 2名を含み、合計 5名の 参加予約を受理しています。

私達・NPO法人 GRA の活動目標やイベント開催の趣旨が少しずつ浸透している事と、ネット参加申込みを再開した事も影響して、定員枠に近い参加予約になっています。


【 予約参加者のメッセージ、一覧 】

http://youkai.air-nifty.com/gra_letter/cat20815905/index.html 

Cimg0935_800_2
【 イベント開催主旨 】

この自由練習会の開催主旨は、
『 全員、個人目標を持ち、共に練習し、学ぶ ! 』です。

「 参加する全員が、それぞれに明確な個人目標を持ち、
練習場所や開催費用、機会を 公平にシェア しながら、
自らの発言と行動で、全員にとって良き学びの一日にする 」
 

つまり、全員が等しく個人の練習目標を達成するために参加しているので、会場や費用、練習機会を公平にシェアするのは当然で、誰ひとりとして“ お客様 ” とならず、積極的に運営や内容に意見や要望を出し、協力し合って全員の満足度を高くする事が一番大切にしている事で、それを行なう意思のある人を歓迎しています。
 
 
 
【 残り参加枠が、 一名 】

GRA開催イベントに初参加の人で、上記の開催主旨に賛同して協力できる人一名に限り、“ 当日受付制 ” にて受付けをします。
詳しくは、“ 当日受付制 ” のページで確認と手配が必要です。
http://gra-npo.org/schedule/apply/toujitu_apply.html


GRAでは、開催主旨を理解しつつ、自らの参加目標や意識が高い人を歓迎していますので、「 自分にぴったり! 」と思える人はぜひ!参加を待っています。

 
 
【 NPO法人 GRA、近日開催イベント予定 】

http://gra-npo.org/schedule/schedule/kinjitu/kinjitu.html

 
   

 

2016年6月11日 (土)

ネット参加申し込み、再開しました !

 
開催イベントへの参加申し込みを、ネットを通じて行なえるようになりました。
   
この「 ネット・参加申込みフォーム 」を利用すれば、“ 習いたい事 ” への記入(チェック)で、 “ 走行・ライディング練習 ” だけでなく、“ 基本的な整備 ” や “ 基本的なセッティング ” 、そして “ 参加車両のチェック依頼 ” 等を事前にリクエストする事ができます。

【 ネット・参加申し込みフォーム 】

http://gra-npo.org/schedule/apply/e_form_apply.html


また、“ やりたい事 ” ( 要望 / わがまま )を事前に伝える記入欄や、“ 見学参加 ” 希望者でも “ 習いたい事 ” の記入欄など、オートバイを楽しく安全に楽しむための要望を叶える工夫をしています。

是非 利用してください。
     20160611_web800




« 2016年5月 | トップページ | 2016年7月 »

GRA代表:小林の紹介

2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ