« 2015年12月 | トップページ | 2016年3月 »

2016年1月の投稿

安定限界トレール量、知っていますか? ( その2 )

   
この講義の主題は 「安定限界トレール量」です。
 
それは、オートバイの理解だけでなく、ライディングやセッティングの理解にも大変に役立つ事です。
しかし、この大切な要素を正しく捉えようとせず、多くの専門誌は、昭和30年代から続く古い理論にしがみついている様に見えるのは残念な事です。

では今回は、「安定限界トレール量」はタイヤ自体が向いている方向へ進もうと(直進)する力、つまり「直進安定性」(方向安定性とも言う)との関係から解説します。
 

 
【 トレールと直進安定性の神話 】

オートバイの解説本や資料には、「トレール量が大きいと直進安定性が高い」とか、「アメリカンタイプのオートバイは直進安定性を高めるためにトレール量が大きい」などとよく書かれていますが、果たして、これは本当でしょうか?
   
構造を簡単にした図で考えてみましょう。
Trail_0002_web700aこれらの図は、台車などで使われる二種類の車輪です。
   
(A) の形式の車輪は、台車に固定された “ 回転軸 ” (この軸を中心にして車輪の向きが変わる)が車輪(車軸)の真上にあり、回転軸の延長と地面が交わる点と車輪の接地点が同じために、トレール(量)は 0 です。

一方、(B)の形式では、トレール(量)が常に確保されます。
そのため、(A) の形式では 車輪の向きが安定しませんが、(B)の形式ではトレールがついているので、車輪の向きはとても安定します。
これらは、実際の台車でも応用されている事で、真実の事実です。

しかし、オートバイの場合では、トレール(量)と「直進安定性」は 台車の場合とは異なるのも事実です。それを次の項で証明しましょう。
 

 
【 トレール(量)が 0 でも、直進安定性は確保している 】

では、同じ台車でも少し形を変えた (C) の形式を見て下さい。
Caster_guide_aweb700
上図 (C) の形式では、トレール量は 0 ですが、キャスター角がついている為に、高い直進安定性が保たれています。
 
イメージとしては、自転車のホイールを棒を使って転がす “ 輪回し ”(タガ廻し)の直進安定性と良く似ています。
Wamawashi_web450
つまり、キャスター角がつけてあれば直進安定性は保たれ、その場合にはトレール(量)は 0 でも真っ直ぐ進めるのです。

したがって、「アメリカンタイプのオートバイは直進安定性を高めるためにトレール量が大きい」というのは “ 神話 ” だと言えるのです。
 
 
< 雑考 >

・・ そもそも、比較的低速での走行が多い アメリカンタイプ が「 直進安定性 」が大切で、超高速で走る事が前提の レーサーレプリカタイプが 直進安定性 が少なくても良いという様な考えはどうでしょう?
   
・・ どんなタイプの車両であっても、「直進安定性」は一定以上確保されるべきですし、同様に「旋回性」も一定以上必要です。まして、普通の人が乗る一般車両であれば、安全性や実用性、快適性を高い次元で求められるので、尚更、車両のタイプに関係無く、「直進安定性」や「旋回性」は十分以上に保たれているのです。
 
・・ 違いがあるとすれば、その性質・特性・性格にあるのです。     *   


    *      *     *     *
 
次回(その 3)では、【 実は! オートバイには大切なトレール(量)】(仮称)という項目名で、自動車や競技用車いすとの比較を交えて、オートバイで必要なトレール(量)の役割を解説する予定です。

乞う、ご期待 です ♪

 

| | コメント (1) | トラックバック (0)

1998年、「イベント資料」 、作成が進行中 !

    
私達 GRAは、活動年代によって活動内容を大きく発展させつつ、現在の活動形態に至っています。
   
例えば、1998年は、 全国各地で年間 44イベントを開催して、参加者総数 2375名と、最も多くのイベント開催を行なっていた時期です。 
 
 
【 1998年 活動年表 】

http://gra-npo.org/data/nenpyou/1998.html
 
現在は、年間の開催スケジュールと測定結果しか掲載していません。
が、それだけで参加者全員が協力し合って開催を行なって雰囲気、収穫や反省を伝えられませんので、イベント毎の「 イベント資料 」を作成中です。どうぞ、ご期待ください。

( 1991~1997年は、イベント資料・全て掲載済み )
   
G_1998_series_pos_web800※ 全国転戦シリーズ戦、1998年は 計 7戦 開催 
※ 翌年・1999年は 北海道、関東 が加わり、計 9戦 開催となりました。
 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1月9日・GRAミーティングの “熱気” 報告です !

   
2016年、1月9日し開催した『 GRAミーティング 』は、昨年(2015年)の Webサイトへのアクセス数の大幅な伸びを象徴するかの様に、近県だけに留まらず、遠隔地(岐阜、長野、静岡、奈良 の各県)からの参加者があって、最初から熱気にあふれた会議となりました。

( 今から、2017年の事を言うと鬼が笑い転げそうですが ・・ )

今年・2016年は 更に 全国への発信・啓発活動を充実させ、2017年のミーティングへ “ 初参加者 ”の参加がある事を目標にします !

当日の 資料(「 活動報告書 」、「会計収支計算書」)および、「 議事録 」などの詳しい資料を、下記の サイトで公開しています。

『 2016年度 GRAミーティング・イベント資料 』
http://gra-npo.org/document/record/2016/M_20160109.html


興味のある方は、どうぞご覧下さい。


20160109_meeting_5web800 
 
   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「安定限界トレール量 知っていますか?」 執筆進行中 !

   
普段は全く意識していなくても、オートバイは走る。
間違った知識に染まっていても、オートバイは走ります。

でも、本にも書いていない様な、正しい知識が身に付くと、
ライディングやセッティングの正しい理解が見えて来ます。

言葉を選び、解説図を作成しつつ、現在進行中です。
   

Caster_guide_aweb700 

    *    *    *    *    *   *

※ NPO法人GRAが開催するイベント 『 GRAのセッティング講座 』
    下記の通り紹介しますので、ぜひ利用してください
 
『 GRAのセッティング講座 』
http://gra-npo.org/schedule/setting/setting_top.html

   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年も、よろしくお願いします。

 
新年 明けまして おめでとうございます。

2016年は、昨年以上に前進していきますので、
ご期待とご声援、ご指摘 を、お願い致します。
   
2016_nenga_web800 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年12月 | トップページ | 2016年3月 »