自転車で帰省 ♪
今年も、自転車と一緒に帰省してきました。
一番の目的は墓参りと実家への立ち寄り(?)ですが、新しく組んだ自転車と小さな旅を一緒にする事でしたが、それ以外に印象に残る想い出が残った日になりました。
【 新しい自転車 】
実は、新しく組んだ自転車では、週末毎に続いた悪天候の為、8月のお盆も含めて帰省する機会を伺っていたのですが、今回が初めての帰省の旅になりました。
それまでに試験走行のために梅田まで走っていたのですが、今まで以上に低くセットしたハンドルに慣れず、肩や手頸の痛みを覚えていたので、今回は少し心配していましたが杞憂に終わりました。
深い前傾姿勢のまま、背筋と腹筋で上体を支えるように意識すると、手首や肩に痛みを覚える事なく走りきる事ができました。
それどころか、新しいフレームの素性の良さを感じられました。
それは、ペダルをこぐのが以前よりも楽に感じられ、以前であれば痛くなっていたお尻が殆ど痛く感じられないのです。
その上、墓所までの 約 10%の登り阪、以前の自転車では前のギアを1段落としていたところが、前のギアを落とす事なく軽々と登っていけた程だったのです。
これは、恐らく シート(サドル)とペダル、そして ハンドル との位置関連が、以前のマウンテンバイクよりも適切になっているからだと思います。
ロード用の自転車としては、300gほどのセンタースタンドを装着しているとは云え、決して軽量とは言えない 7.9Kg 台の車重ですが、適切なフレームデザインの恩恵を感じる事ができ、年々弱っていくエンジン(脚)には朗報となりました。
【 人は老いていく現実? 】
自転車以上に想い出(衝撃?)になったのは、人の老いの実感です。
いやいや、自分自身の老い(変化)はある程度自覚しているのですが、1年ぶりに会った兄や姉の姿を見て、その“1年間の老い”の変化の度合いを実感すると、改めて 2~3年後には“あの様な姿”になるのかと ・ ・ ・ 少し ぞっとしたのです。
いやぁ~ 歳は取りたくないものですし、老けた歳の取り方はしたくないものです。
それ以上にショックを受けたのは、実家に住んでいる 甥の娘たち(小学生)の言葉です。
「 顔も言い方も、お爺ちゃん(僕の実兄)と同じ ~~~ ! 」
と、兄の姿を見て、自分の将来の姿を想像して落ち込んでいる時、そんな言葉を聞かせないでね ♪
【 90歳との出会い 】
いつも、自転車で旅をすると、よく見知らぬ人からも声を掛けられますが、今回も(男性ばかりでしたが・・) 数名の人から声を掛けられました。
その中でも一番印象に残っている人は 90歳の男性でした。
いよいよ、輪行で帰路に就き、JRのホームへ上った時に出会った人でした。
「 それは、何ですか? 」
自転車と答えると、次から次へと質問の連続。
「 何処かで大会か何かあったの? 」
「 競輪でもやっているの? 」
・・ ( 太ももを見たら分かるでしょ! )
しっかりとした仕立てのジャケットにセンスの良い身だしなみ。
おしゃれな帽子の被り方の感じの良い方でしたが、聞けば 同じ方向へ各駅停車で帰路の途中との事で、シートを共にして 約 2時間、色々な話をしながらの旅になりました。
聞けば、宮本武蔵生誕の地として有名な岡山の地で生まれ、二十歳までは 大阪で「零式水上偵察機」のプロペラの設計などをして、それから海軍の所属のままイントネシア方面での輸送船に乗務していたとの事。
今でも覚えている 「マレー語」を交えつつ、アメリカ軍の潜水艦に 合計 3度沈められた経験あり、その時の体験から 「水練(水泳)の得意な奴は沈められた時は無理して泳ぐから死んでいた」との事で、何もしないで浮遊物を見つけて海上を漂っているのが一番との事。
昭和 20年の終戦以降も外地からの引き揚げの仕事に従事して、軍(国)の任務から戻ってきたのは昭和 21年。
それからは 大工として身を立て、40歳頃から始めた川柳を大きな楽しみとして続けていて、今回の遠出も 川柳の会(お題に対して参加者が句を詠み、それの優劣を競う会)に参加するためで、翌週は岡山市、翌々週は 津山市と予定が入っているとの事。
NHKの川柳の放送担当者からも“選者”としての依頼を受けるほどに名(雅号)を知られた人との事でした。
ちょうど、亡くなった母が生きていれば ほぼ同じ歳という親近感や、戦争の事は殆ど話さずに 77歳で亡くなった父の匂いを感じつつ、短くて長い出会いになりました。
やっぱり、人との出会いは心を動かしますね。
また、自転車と一緒に出掛けなくては !
そして、あの人みたいに、印象的な老人を目指そう !!
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