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2012年6月の投稿

何が目標なのか?


「 何故、この活動をしているのか? 」「 何が目標なのか? 」と聞かれたら、「 やりたいからやっている! 」と答えるしかない。

高尚な目標を掲げて活動をしているというよりも、身体の中、奥の方から渇望のうめき声がするのでやっている!という表現の方が正確だ。

長い競技生活と 数多く企画・開催したイベント、そこで巡り会ってきた全国の多くの方々、そんな様々な多くの蓄積が、身体の中で腐り、発酵し、堆肥となって、表世界に出て活かされるのを欲求している!そんな臭いが充満した疼きが、今の行動の原動力になっている。

06_baby051_2 あらゆる意味で、オートバイを取り巻く世界が幼稚に見えてしまう場合がある。

運転操作方法、整備方法、セッティング理論、そして社会人ライダーとしての自己認識の全てだ。

二輪専門誌や専門書、ネット記事を見れば、大衆の気を惹くために話題性のある採り上げ方ばかり追求していたり、物理の基本原理を無視した無知な情報が蔓延している。

その上で、ライダー自身に対して“社会人ライダー”としての資質を問い質す記事は皆無に等しく、煽情的にオートバイを捉えた記事ばかり目立つ。

そういう環境のためか、街中を走るライダーの車両や運転マナー、ライディング技術レベルが低いレベルで留まっているように見える。

より基本的な物理法則から車両の運動特性を解析して、その運動特性を活かす運転操作理論を解説・実証し、それらの特性や理論を正しく導き出すために車両各部品毎の存在意味と整備方法を示し、その上で車両全体のバランスを整えるセッティング理論まで繋げていきたい。

今までの常識を覆すような“ネタ”は数多くある。

Cimg0030_2企画開催したイベントでも披露してきたが、一日という時間で語りつくす事は不可能だ。

物理の基本原理から説明していく事は、尚更無理な事。

実際に車両の整備やセッティングに導入して、試行錯誤しての経験が身に付くには、例え一年をフルに費やしても全く短すぎるだろう。

誰にも表現して実現できない世界がそこにあるのを実感しているからこそ、こうしてもがき、躓きながら、少しずつ進んでいるのだと思う。

そんな“世界観”だからこそ、イベントを企画・開催して表現するのではなく、インターネットの世界の中で構築して、日本や世界の多くの方々へ届けていきたい。

きっと、世界中で10人程度の“共感者”は居るに違いない。そんな熱い10人と巡り会える人生になれば、大きな財産だし喜びだろう。

そんな想いで、この活動を進めているのです。

 

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VTR を買った彼 (その3)

   
それでは、ここで “彼”の事を簡単に紹介しておこう。
 
 
【 模範ライダーな彼 】

彼は、全国二輪車安全運転競技大会の有力選手として、県の代表として何度か鈴鹿サーキットで開催される全国大会に出場しているほど、オートバイの運転技術が高く、それなりにメカニズムについても知っている方だ。(・・ と思う )

実際、同じ車両でコーススラロームのタイムを彼と競った時、彼の方が早かった事もあったほどに腕は確かだ、(僕との比較だけど・・)

そんな彼だから、地元では“名士” だ。
地元の全国二輪車安全普及協会( 通称 : 二普協 )の役員の方とは顔が効くし、その関連から主だった オートバイ販売店や自動車学校の店長や役員の方、そして白バイ隊の面々とも知り合いだったりする。

つまり、一般的なライダー以上に模範的な立場の人なのに ・ ・ ・ 。
  
   
【 基本はノーマルを ・ ・ 】
 
Q. 「 小林さん! ハンドルは何センチアップしていますか ? 」
A. 「 ハンドルはノーマル位置のままだよ 」
    「 あの車両は、フロント荷重のバランス変えたらダメよ 」

Q. 「 プラグコードは、何を入れてますか? 」
A. 「 電装系の基本は導通の確認・確保が基本 」
    「 プラグコードは問題無ければそのままで、電装品の各端子部に
      接点復活剤を塗布して導通の確保をして、敢えてするならばアー
      シングをケーブル設置で確保するだけで十分だよ 」

Q. 「 フロントフォークは、何ミリつき出していますか? 」
A. 「 フロントの設定は、乗車時の車高を最適値に合わせる事が肝心
       だよ 」
    「 最適な車高値を求める前から、つき出しだけを考えるのはダメよ 」

Q. 「 フロントブレーキのキャリパーを、○○車のに変更しますが ・・ 」
A. 「 ノーマルのオーバーホールで十分よ 」
    「 微妙なタッチに応える仕様にするならば、レバーからピストンに至る
       まで、接触面の研磨や減摩処理、ゴムやフリュードの更新に気を
       配るべきだよ 」

Img_0140 ・・ と、 ここまで言っても相手(彼) は電話の向こう側。
果たして、こちらの意図を正しく受け留めてくれているかが全く分からない。

どうも、僕が“ノーマル” で乗っているという言葉が信じられないようだ。

しかし、“ノーマル” と言っても、新車で販売されている状態の事ではない。
車両を設計して実際に試作とテスト走行を繰り返して決定された仕様、車両そのものの“魂”が籠っている状態が“ノーマル”(基本/原型)であり、それが基本なのだ。
 
 
【 彼だけが特別ではない 】
 
確かに、彼の例だけに限らず、オートバイの良しあしは、エンジンの形式やブレーキの形式、サスペンションなどの仕様(スペック)で判断している人は多い。

その上、最初から装備されていた部品を “高性能を謳った” 部品へと交換する事で、車両全体の能力が向上するものと信じている人も更に多い。

タイヤに始まり、サスペンションユニット、プラグやプラグコード、ブレーキキャリパーやマスターシリンダー等など、オートバイ雑誌を開けば高性能を標榜している部品ばかりで、ユーザー(ライダー)の心をくすぐり続けている。

でも、それって、体調の悪い“人”を化粧や髪型、派手な服装で補正しているのと同じようなもの。
基本を忘れたオートバイとの付き合い方は、オートバイ本来の能力を発揮できないだけでなく、過剰な場合にはライダー自身や他の方々の健康や生命を脅かす原因となるからとても始末が悪い。

 
 
【 どう伝えれば良いか? 】

本当に大切なのは、大量生産のために短時間で組み上げられた部品たちを、一度分解するかボルトを緩めてやって、本来のあるべき場所に戻してやる 「整体」 だったり、コスト削減の為に不十分な表面処理や潤滑剤塗布を行なう 「美肌処理」、乗る人の体躯に合わせてオートバイ本来の能力が発揮できるようにするセッティング作業 「フィッティング」 だ。

でも、市井のオートバイ販売店ではこの“基本”を行なっていない。
何故なら、ユーザー(ライダー)が 求めないし、対価を払わないし、何よりも オートバイ販売店自体がその“基本”を知らないのだ。

次から次へと見栄えが良く、新しい装備や仕様のオートバイを作っては購入意欲を掻き立てようとするオートバイメーカーに、さほど大きな意味も無く高性能を謳って交換部品を売ろうとする部品メーカー、そしてそれらの動きに迎合しているオートバイ雑誌編集社たちによって作り上げられている消費社会を変革していくのは後回しにしよう。

先ずは、“彼” が納得できるような、誰でも分かる説明から始めよう。
    
 
  「 VTR を買った彼 ( その1 ) 」 は こちらから !

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