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2012年5月の投稿

VTR を買った彼 (その2)

      
無事にVTRを港で受け取った彼は上機嫌だった。
実際に、「 無事に到着! 」の報せと お礼のメールが届いたが、その文章はお世辞以上に喜んでいる気持ちがあふれ出ていた。

後は、きちんと整備して車両本来の良さを引き出す作業から、基本的な整備の大切さ、セットアップ(セッティング)の基本的知識、そして何よりも ライディングの技を 車両(VTR)から教えてもらう事を学べば、随分と買い得な教材であり友達になれるだろう。
 

【 オートバイの良し悪し 】

オートバイの良しあしは、基本的には その車両の設計者(デザイナー) と テストライダー(試験・走行テスト担当)によって決まる! と考えるのは正しい。

特に、どんなに特徴のあるエンジンを搭載していても、どんなに魅力的なボディデザインや塗色であっても、テストライダー の人達の能力が高く、その人達の OKサインが出ないと販売できない程に重要視されているメーカーの製品は一般的に優れている。

というのも、設計図や仕様(スペック)には決して表われない、オートバイの素姓、マナーの良さ等は、テストライダーの方々の作品だと言っても過言ではないからだ。
彼らが長年に亘って、あらゆる状況の中で、様々な仕様のオートバイを走り込んで身体の中に蓄積させてきた “ オートバイの真髄 ”こそが、市販される オートバイに吹き込まれるべき “ 魂 ” だからだ。
       

【 VTR の素姓は ・・ 】

ただ、テストライダーの方々にも定年がある。
そして、その独特な “ 匠(たくみ) ” とも言える能力は、一朝一夕に身につくものではない。
その上、購入するライダーの眼が以前より肥えてないのか、メーカーのマーケッティング戦略意向が強いのか、コスト削減が厳しいのか、以前ほどに厳しいチェックをされていない車両が目立つようになっている。

そんな中、設計年次が古い VTR は、簡素な設計ながら、絶妙な車体剛性バランスに優れた、“ 魂 ” の籠った車両だ。
それも、最初のマイナーチェンジを行なった車両が一番の良さを発揮している。

残念ながら、マイナーチェンジ2回目以降の車体は、当初備えていた 「ライディングの楽しさ」 や 「スポーツ性」 を犠牲にして、とっつきやすく購入しやすいツーリング車になっている。

・・Apg_0737_2 という背景があるので、
僕は俗に 2型と言われる、当初の 設計ポリシーと
“魂” が籠った車両を中古で購入して、塗色など細部は変更したが、車体の基本的な仕様はそのままで、主に 練習用として活用している。
    
実際に、ノーマルのままで懐が深い車両で、乗れば乗る程に様々な感覚やライディングスキルを生で教えてくれる大切な “ お師匠様 ” だ。

だから、彼にも長年その車両を勧め続けて、今回ようやく買ってくれたのだが ・ ・ ・

   
【 電話の向こうから ・・ 】

そんなVTRを手に入れた彼と電話したのは、到着してから 10日後ほどの事だ。

「 小林さん! ハンドルは何センチ アップしていますか? 」
「 プラグコードは、何を入れていますか? 」
「 フロントフォークは、何ミリつき出しの変更をしていますか? 」
「 フロントブレーキのキャリパーを、○○車のに変更しますが ・・ 」

・・ と、質問の嵐が吹き荒れた。

参った!  一体 彼は 車両に吹き込まれた “魂” を磨かずに、 イメージで 車両を勝手に作り上げようとしているのか ?
参った!  何と言えば良いのか?
 
 
( 以下、次号に続く ) ・・ 「 VTR を買った彼 (その3) 」   

   

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安全運転大会を観に行く!

いよいよ、安全運転競技大会のシーズンが始まる。
今年は、出来る限り 多くのイベントを観に行きたいものだ。

一言で、「安全運転競技大会」 それも 二輪に限っても、全国大会規模の大会は幾つかある。
開催日が近い順に挙げると、

【 全国自動車教習所指導員安全運転競技大会 】
・・ 5月31~6月1日
・・ 於 : 鈴鹿サーキット交通教育センター

【 二輪車安全運転競技大会 】
・・ 8月3日~8月5日 (8/3は予備日)
・・ 於 : 鈴鹿サーキット交通教育センター

【 セーフティジャパン インストラクター大会 】 ( ホンダ主催 )
・・ 9月12日 ~ 9月14日
・・ 於 : 鈴鹿サーキット交通教育センター

◇  見学の目的は ・・ ◇

きっと、多くの顔見知りの方々と会えるだろうという期待もあるけど、それぞれの大会の開催意図や内容、そしてレベルを肌で観て感じるのが目的だ。

公的機関や大手メーカーが主導して行なっている安全運転競技大会は、それぞれに規模や歴史の長さを誇っているが、一方で一般路上での二輪車ライダーのルール順守やマナー向上にはさほど寄与していないという感想を抱いているからだ。

特殊な一部の方々だけが “技” を競うイベントを長年続けたとしても、肝心な一般ライダーに対して殆ど影響を与えないとすれば、「 どこに問題点があるのか? 」 「 どういう活動やアプローチをすれば、一般ライダーへ寄与できる活動になるのか? 」 を研究する材料にするためだ。

ん ・ ・ ・ ん ?  開催日が平日のイベントもあるぞ!
う ~~ん、 どうしようか、悩みどころだ ♪

    

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体力、鍛えなくては ~

昨日(土曜日)、久しぶりに自転車通勤をした。
片道、約26km ほどだから、往復でも 50kmと少しだから、
ツーリングとは言えないほどの距離だ。

Ek038_l でも、結構身体(脚)にくる。
特に、帰路は 最後の 1km以上が登りの連続だからちょっと辛くなる。
それでも、信号以外では止まらずに、ひたすら走り続ける。
それは、走り始めた頃と較べると、随分と体力がついたか、慣れてきたのか。

それでも慣れない事がある。
それは、自転車乗りのルール無視の多さだ。
特に、高価なブランド物の自転車と立派な自転車用服装・装備をした人達が・・だ。

いつも利用する道は国道2号線。
大半が ロードスポーツ車に乗る彼らは、交差点にある停止線を守らない。
立派なヘルメットを被っていても、考える頭は無いように見える。
酷いのになると、特に夜間に多いが、信号を全く無視して走っていく。
しかも、前後共に無灯火のままで。

後部には 反射板や反射シールでも可だが、前部には 「 前照灯 」が必要だ。
しかも、点滅してはダメで、点灯したままでなくてはダメ。
これは、全て常識だ。

歩道は歩道で、歩行者の生命や身体傷害のリスクを考えない自転車乗りが目立つ。
「 そのスピードで、もしぶつかったら、歩行者は怪我するよ! 」

道路交通法の上で、自転車に乗っていて、歩道上で、歩行者と接触すれば、大抵の場合には過失割合の高い加害者側となる事を理解していない。
歩道は歩行者が歩く所 ( 幼児と高齢者の自転車を除く )
自転車は、車道か専用道しか走れない。

もし、歩行者に怪我を負わせてしまい、仕事を休職せざるを得ない状況になった場合に、怪我を負わせた自転車乗りは その保障をしなくてはならないが ・ ・ ・
殆どの 自転車乗り(ロードスポーツ & ママチャリ乗りも含め) は、保険に加入していないようだ。

他人の人生にリスクを与える行為を目にすると、悲しくなるし、どうにかしたいと考えてしまうし、可能な時には注意を与えるなどをしてしまう。

あ ~~~  それにしても、自転車通勤の翌朝、起きた時の筋肉痛はどうにかしたい!
体力を鍛えなくては ♪

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VTR を買った彼 (その1)

    
【 彼の口癖 】

「 小林さん、いいバイクは無いですかぁ 」

これは4~5年前からの彼の決まり文句だった。
彼の言う “いいバイク” とは、恰好の良いバイクでも、馬力の高いバイクでも、女の子にモテるバイクでもない。

走らせやすくて、速いタイムの残せるバイクの事だ。
その辺りのニュアンスは、14年以上のつきあいから充分に理解していた。
だから、いつも言っていた。

「 VTR, 250ccだけど、いいよぉ~ 」 と。

でも、いつも彼は本気にしなかった。
彼とは冗談を言い合う仲なので、それも冗談ととらえていたのか知れない。
だから、真剣に受け止めてもらえるように言った。

「 いや、メーカーのトレーニングコースでは、教習用の車両の中では、僕が乗って最速だったよ 」
    

【 よほど、不人気車? 】

よほど、彼や彼の知り合いの中では “不人気車” なのか、それでも信じようとしない。
困ったものだ。

「 僕も中古車を買って乗っているけど、乗りやすいし、色々な事を高いレベルでオートバイから教えてくれるから、練習用としても最適だよ! 」

その上で、現在販売されている最新の仕様ではなくて、10年以上前に販売されていた仕様の車両が一番良いと勧めても ・ ・ ・

「 え~~! インジェクション仕様がいいのじゃあないの? 」
「 タコメーターが無い仕様なんて! 」

そんな風に、ぼくが真面目に勧めている事を長年信じなかった彼だが、約一ヶ月前に VTR を購入した。
それも、僕が知り合いの中古車業者の斡旋で手に入れた車両を、直接にフェリー乗り場まで運んで、彼がフェリーの最終寄港地で受け取る段取りでだ。
       

【 ワインレッドの車体 】

I_2012052121043222 オークションセンターで受け取った “それ” は綺麗だった。
軽トラックに積み込み、フェリー乗り場まで運んで、細部をしげしげと観察したが、年数相応の錆が各部にはあるが、ワインレッドのタンクを始めとしてコンディションは悪くなかった。

その場で何枚もの写真を撮って、メールで彼に送る時に僕からの意見を伝えた。

「 ブレーキとステアリングステム部はオーバーホールが必要 」
「 タイヤは溝は十分に残っているが、耐用年数過ぎている。即交換を! 」

そして、最後に一番肝心な事を伝えた。

「 最初は、ノーマル状態のままで、完全整備をして乗るように! 」 と。

でも、彼はその言葉の真意は理解していないだろう。
いや、実際にそうだったのだ。

( 以下、次号に続く ) ・・ 「 VTR を買った彼 (その2) 」
   

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