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フロントフォーク の ダンパー調整

   
え~~  ここで、一気にメカニカルな話題に飛びますが、ご容赦を ♪♪

オートバイの整備や調整をして乗りやすくする作業は、オートバイが本来持っている能力を充分に発揮させる事と、オートバイの動きや路面感覚を正確に伝え、ライダーの運転操作を優しくするためには大切な事です。

その調整作業には、前後のタイヤのエア調整に始まり、サスペンション(足回り)のイニシャル(初期荷重)の調整、各部品の整列(ジオメトリー)の調整、適切なボルト管理(締め付けトルク管理)などがあります。
 
Pb140059

そして、ここ最近(20年前位まえ?/二昔前では?)は 前後のダンパーの調整装置が市販状態で装備されている車両が増えていて、調整を行なう人にとっては恩恵が増えている。

   *   *   *

さて、いよいよ ここから本題に近づいていきます ♪

030720086 フロントサスペンション、そう! フロントフォーク に話題を絞ると、最近は 伸び側のダンパーに続いて “縮み側”ダンパー(ダンピング) を 分解しなくてもドライバーで調整できるオートバイも増えてきているから便利だ。

そういう私の車両も “伸び側” と “縮み側” の両方が調整できる。
しかし! これで ダンパーの調整は万全かと言えば、突き詰めていくとそうと言えないから難しい!

市販状態で着いている調整機構は、あくまでも 一般的な走行場面に合わせた設定にしてあるため、サスペンションの動き(ストローク速度)が 比較的遅い(ゆっくりとした) 場面を調整できる仕組みになっている。
整備された普通の道路をツーリング的走行 + α 的な走行場面に合わせてあるのだ。

そして、その想定された場面以上の動き(ストローク速度)を強いる場面では、その調整機構は殆ど関係無い領域となってしまい、市販時から設定されている ストローク速度が速い場面専用のダンパー機構がメインとして働くのだ。

つまり、(私の場合もそうなのだが) サスペンションの動きが速くなる場面での調整が “気に入らない” となると、外部からの調整では無理で、分解して内部の機構を調整する事になるのです。

   ( 頭が重くなった方は、無理もありません! 普通ですからご安心を ♪ )

   *   *    *

では、どうやって調整するのか? 良い機会(?)なので説明しましょう。

フロントフォークは 分解すると下の写真のようになります。
 
Cimg1839

そして、今回は “縮み側” のストローク速度が高い場面の調整なので、その調整を施そうとしている部品は 写真の一番下にある筒状の部品 (通称:カートリッジ)の最下部(写真では左側)に組み込まれています。

Cimg1852_2 では、専用工具にセットして分解しましょう。


分解して取り外した状態です。
 
Cimg1854 
   
   
   
   
   
 
 
拡大するとこんな風になっています。
 
Cimg1856

で、その取り外した部品を更に分解していくと、下の写真の様な部品構成になっています。
 
  ( 今回の場合は、市販状態のバルブは 外形 17mm 厚さ 0.15mmが 4枚、16mm で 0.15mm が 2枚、以下 外径 15 mm、14mm などが組み合わされていました )

Cimg1861
そして、調整をどうするかと言えば、上記の展開した部品の内、右から 7番目から 16番目まである部品 = 薄く平らな穴開き円盤状の部品 ( バルブ/積層バルブ ) の数や厚さ、大きさ(外径)を変更して行なうのです ♪♪

詳しい説明は割愛させて下さいね ♪♪
 
 

市販状態での バルブの外径 や 厚さ、枚数 などの組み合わせを変更し、組み上げて実際に色々なシチュエーションで走り、不満の残る点があれば再度分解して、変更して、組み上げて走ってみる ・ ・ ・  という地道な作業が必要になりますねぇ ~~~ ♪

好きな方は 「やってみたい!」 と思うかも知れませんが、時間と費用面、技術&設備面などから縁遠い調整である事も間違いありません。

でも、でも、 Webサイトを通じて もっともっと 基本的な事の説明や解説をしっかりと行なった後で、こんな話題も 説明していきたいなぁ ~~~  と 考えているのですが、どうでしょうか?
 
 

こんな事について、みなさんの 意見  聞かせて下さいね ♪♪ 
      

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日記」カテゴリの記事

コメント

妖怪様、お久しぶりです。
私もバイクが好きで、約10年前、乗り始めて間もない頃に大学の友人に誘われてGRAのイベントに数回参加させていただきました。
妖怪様の素敵な笑顔と黄色いバイク、そしてバイタリティ溢れる話題がとても印象的です。
今でもバイクに乗りたいと思っていますが、訳あってもう乗っていません。私自身、素人ですが機械のメンテナンスは大好きで、メンテも極力自分で「やりたい派」です。ですので興味津々、ワクワクしながらいつもWebをチェックしています。基本的なことからもっともっと深く教えて下さい!今はロードバイクに乗っています。自転車の整備についての深~い話題も是非知りたいです。
私たちは道路を利用する時、法令を遵守すればそれでいいというわけではなく、多くの歩行者や交通機関との関わりの中で道路を使う一人として、他を思いやる心と、自分勝手で危険な運転はしないという意識が大事だと思います。
私は救急隊として、バイクが絡んだ色々な痛ましい交通事故現場に出場してきました。妖怪様が目標とされている一つの「いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフ環境」が構築されていくことを痛切に感じています。

投稿: CB400SF | 2010年10月25日 (月) 22時09分

妖怪様、こんにちは。ウィステリアです。
私は、ジムカーナなどの競技に縁が無く、オートバイのダンパー調整
を行ったことはありませんが、諸事情(書きたくないのでこの表現)
により、違和感なく読めました。
しかし、一般・初級ライダーが、この内容を理解できるのか、
さらに、”サスペンションの動きが速くなる場面での調整が気に入ら
ない”という状況があるのか、疑問に感じます。
またこのようなレベルの高い話が出ると、基本的な事の説明や解説が、
私のような初級者が想像しているよりも高いレベルになってしまうの
ではないか、と心配します。

投稿: | 2010年10月26日 (火) 23時18分

こんばんは! cb400 S f さん

以前は何度かイベントに参加されていたとの事、お久しぶり(?)です♪
ご希望の通り、既にWebサイトの最下段のボタン設置の通り、「オートバイ基本講座」はNPO法人GRA としてきちんと取り組まなくてはならない事と強く自覚していますので、今後の展開にご期待下さい。

ただ、その講座以前に、NPO法人GRAの活動や経歴、信念などについてしっかりと記事を費やしてGRAに対してのある程度以上の信頼や信用を得る努力が必要だと考えています。

( 見知らぬ人だけでなく、誤った印象を持っている方のためにも )

ですから、「オートバイの基本講座」は私自身とても書き込んでいきたい領域の事柄ですが、暫くの間は期待してお待ち下さい。

それともう一つ注釈をさせてもらいます。
GRAは活動20年の間に様々な経験や知識・実績などを蓄えてきて、それに応じて目標を達成していくための活動スタイルを定期的に変更してきています。
現在は、ご存知かと思いますが、『第3期・脱皮計画』を進めておりますが、その趣旨説明や活動ポリシーでも説明している通り、“心”、“技”、“体”、“バイク”の4つの要素のバランスが取れた成育が大切だと考えています。

ですから、「オートバイ基本講座」と言っても整備(バイク)だけに偏るわけではない事をご理解願います。
どうぞ、その意図を汲んでもらって、バランスの取れた知識や考え方を身につける助けの一つにしてもらえれば幸いです。

なお、日頃からオートバイの悲惨な社会的一面をご覧になっているとの事ですね。
どうぞ、機会がありましたら、そこで得た何かしらをGRAのWebサイト活動の中で発表 または 何かの企画の中で活かしてもらえないでしょうか。

ライダー一人が自ら良いライダーになる努力をするのは大切です。
しかし、他のライダーに注意したり、家族や仕事仲間などに考えを伝えていく事は、それ以上に求められている事のように私は思えて仕方ありません。

どうぞ、これからもご支援のほど、よろしくお願いします。

<追伸> (もう一つの要望・“わがまま”の件♪)

・・ そうですね! 自転車の世界は オートバイ以上に細かな点まで気を配ったり、変更や整備がとても容易になっているのが大きな魅力ですね。
実際、現在乗っている車両も少し変わった仕様を求めてしまったので、普通はやらない変更や改造(改良?)をしています。
・・ まあ、いづれブログを通じて 画像や説明(失敗談の数々も♪)していきますので、こちらもご期待下さい。

投稿: 妖怪大魔王 | 2010年10月28日 (木) 22時34分

こんばんは ウィステリア さん

きっと、日頃から このブログだけでなく、NPO法人GRAのWebサイトもきちんとチェックして下さっている事と思います。ありがとうございます

そして、今回の様な心配と指摘をきちんと伝えて下さった事に大きな感謝を申し上げます。
普段 Webサイトでの活動ポリシーなどを読んである程度理解されている方であっても、普通は“億劫”に感じてしまい今回の様な指摘&意見は容易に出来るものではありません。

深い見識と意見する勇気を兼ね備えていらっしゃる方と拝見します。
どうぞ、これからも気付いた事などがありましたら、気軽に意見送付下さいますようよろしくお願い致します。

* * *

ただ、今回の指摘・意見を拝見していて、誤解があるように思われますので、拙文で申し訳ありませんが説明を加えたいと思います。
どうぞ高覧宜しく願います。

ご指摘の中で気になったのは「一般・初級ライダー」という語句です。
というのも、私共の活動趣旨では 「一般・初級ライダー」という語句は無く、ライダーそのものに対して知識・経験レベルで区分する考え方は無いからです。

もちろん、その定義自体がはっきりしない言葉である、「一般・初級ライダー」と呼ばれるカテゴリーは認識しておりますし、そういうカテゴリーに属するかもしれない方々を対象から排除する意図は一切ありません。

というのも、現在のNPO法人GRAの活動対象はライダー限定としていないからです。
実際に、“オートバイライフ環境”をより良く育成していく事が趣旨ですから、「一般・初級ライダー」などの様な小さな括りで対象を検討はせず、活動の対象は(ライダーを含む)日本社会総ての方々を意識した活動展開や運営進行を行なっている事は、上記の例の様にWebサイトのあちこちでご覧になる事ができるものと期待はしているのですが・・・。

オートバイ専門雑誌であっても 非ライダーから見れば専門用語を十分な説明も無く数多く使っていて、社会全般にアピールしようとしていないのが実情です。

まして、オートバイのイベント開催団体や親睦団体などがWebサイト上で交わしている会話や説明の数々は、ライダーでないと理解できない用語や感覚の説明が多く、とても社会一般の方々には理解できない世界になっています。

私達はそういう状況は決してライダーにとってより良い環境を創るには充分だとは考えていないからこそ、公開している通りの活動ポリシーを掲げています。

* * *

心、技、体、バイク の4つの要素それぞれを、深く“本質”に迫り、アクセスしてくれた方々・全国の老若男女、免許を持たない人も含め、多くの方々にとって理解しやすいと感じさせたり、興味を掻き立てる内容にしていきます。

そのために、「コラムページ」や「オートバイ基本講座」では、4つの“本質”を深く取りあげていきます。
“本質”とは、人生や社会、世界、哲学などへも通じる様な普遍的な価値を持つものであり、基本という言葉から短絡的に「初級」でない事を重ねて理解を願います。

* * *

ずいぶんと説明が長くなり申し訳ありません。

ただ、実際にそれらの記事や講座はきちんと始まっておりません。
具体的に幾つかの流れが進み始めてから、俯瞰的・大局的な観点から意見やご指摘を頂戴できる事を期待しています。


<追伸> (社会全般の方々を対象にした活動について)

・・ 実際に、コラムページで当初よりアピールしている企画・「ライダーが元凶だ!」については多くの様々な反響を頂戴しています。

・・ 一部のライダーの方からは、競技経験や講習会経験も無く無改造バイク所有の方ですが、反発を受けお叱りを直接頂戴するなど、一般ライダーの中には賛同してもらえない方が多く居る事は事実です。

・・ しかし、非ライダーの一般社会の方々、特に日頃一般交通機関を利用されていそうな方々や、年配の方、親御さんなどから強い賛同を頂戴するばかりで、反発をされる方とはまだお会いしていません。

・・ この例でもご理解戴けると思いますが、NPO法人GRA の活動対象は社会全般の方々であり、オートバイライフ環境を是正しより良くするために活動している事を重ねて申し上げます。


投稿: 妖怪 | 2010年10月28日 (木) 23時24分

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