沖縄は別な国?
先日、沖縄の米軍キャンプに所属している海兵隊員が沖縄に住む14歳の女性への暴行容疑で逮捕された事は、マスコミ各社のトップで扱われているので、日本に住む大半の方が知っていることでしょう。
外務大臣も記者会見の場で、米国に対して綱紀粛正を強く求めたと発表していたが、その後の発言に違和感を強く感じてしまったので、皆さんにも一度考えて欲しいと思っています。
それは、記者から 「普天間基地の移転問題にも影響すると思うか?」 という質問に対して、同大臣は「“県民”感情からすると影響があるでしょう」 と応えていたのですが、これは問題とすべき発言だと私は考えています。
国を代表する立場の者として発表を行なっているのであれば、「“国民”感情からすると ・・ 」 と発表すべきであり、戦後の長い間返還されなかった県として、最大の米軍キャンプがある県だからといって、沖縄を日本以外の存在であるかのように扱っている政治家意識が表に出てしまったように思います。
仮に、今回の被害者が沖縄在住の方でなく東京からの旅行者だったらどうでしょうか?
問題が発生した米軍キャンプが関東にあるキャンプだったら“県民” という発言はあったのでしょうか?
沖縄に住む方々にとっては、戦中、戦後と地理的な関係から厳しい立場に立たされ、日本に返還された後でも米軍キャンプに起因する問題に日々悩まされていると聞きますが、それ以上に本国(本州)からの冷たい扱いにも憤りを感じているとの言葉も聞きます。
昨日(2/18)にも沖縄の米軍キャンプに所属する兵士による女性への暴行事件があったようですが、そのニュースがマスコミで大きく扱われる事はないと私は思います。それは、被害に遭った方がフィリピンの方だったからです。
しかし、沖縄に住む方々にとっては米軍キャンプと関係した様々なトラブルや事件の一つであり、日常の問題である事に変わりありません。
私達も沖縄や沖縄県民の方々が歩んできた悲惨な歴史や現状を理解し、現在の日本を支えている大切な存在である事を認識し、“痛み”を感じられる人として、遠い世界の事のように考える事は戒めなくてはいけないでしょう。
例え、国を代表する立場の者にその意識が無かったとしても。
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